記念すべき第100回箱根駅伝が1月2日の往路、3日の復路で幕を閉じた。100回大会までを含めたランキングを紹介していく。
今大会では青学大が10時間41分25秒の大会新記録で優勝した。2年前に同校が作った大会記録10時間43分42秒を2分17秒も更新するもの。
コースや区間距離などの変更はあるが、総合記録の節目を見ていく。第1回(1920年)の東京高師の優勝タイムは15時間5分16秒となっている。舗装されていない道で、夜間は松明(たいまつ)を灯して走ったことでも知られている。2年後には初優勝の早大が14時間12分21秒と一気に記録を短縮した。
第9回(1928年)には明大が13時間54分56秒と、初めて14時間を破る。第14回大会では早大が12時間47分53秒をマーク。初めて12時間の壁を超えたのは第36回(1960年)の中大で、5区の横溝三郎、6区の作田誠一、7区の杉崎孝らを擁して11時間59分33秒で9度目の優勝を果たした。
第59回(1983年)には日体大が11時間10分を初めて切る11時間6分25秒で優勝。2区・大塚正美、6区・谷口浩美、10区・足立幸永ら往年の名ランナーが彩る。
そして、ついに11時間の壁を破ったのが第69回の山梨学大。2区のステファン・マヤカ、3区の中村祐二、10区の尾方剛らで、10時間59分13秒を叩き出した。一つ付け加えるとすれば、前年に早大が櫛部静二、渡辺康幸、花田勝彦、武井隆次らを擁して11時間3分34秒を叩き出したことが、スピード化に拍車をかけたこと。
次に10時間台をマークしたのは第87回(2011年)で、実に17年を要した。破ったのはやはり早大で、1区のルーキー・大迫傑が区間賞でスタートし、10時間59分51秒を叩き出した。
そして、スピード化新時代を作ったのは東洋大。山の神・柏原竜二らを筆頭に、翌年に10時間51分36秒と早大の大会記録を8分以上も更新した。圧倒的な選手層で台頭してきた青学大が第91回に10時間49分27秒と初めて10時間50分を破って初優勝。以降、今大会を含め4度も大会記録を塗り替えている。
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