2024.01.02
◇第100回箱根駅伝・往路(東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km)
前回10位、11月の全日本大学駅伝では過去ワーストの14位と苦しんだ東洋大が大健闘の往路4位に入った。
流れを作ったのは2区の梅崎蓮(3年)だ。タスキを受け取った15位から8つ順位を上げて7位に浮上。東洋大では相澤晃(現・旭化成)以来2人目となる1時間7分切りとなる1時間6分45秒(区間6位)で走り切った。
続く3区の小林亮太(3年)も区間6位と好走し、この時点で5位に浮上。そして勢いづけたのが4区の松山和希(4年)だ。1、2年時に2区で好走したエースは区間2位で走破し、さらに1つ順位アップ。「力を出し切れた」という意地の走りで5区の緒方澪那斗(2年)にタスキを渡した。
緒方は高校時代から全国の舞台で活躍した逸材だが、箱根駅伝は初出場。「12月に入ってから5区の準備を始めた」というが、区間10位とまずまずの走りで4位を死守。目標の「総合3位以内」が射程圏内に入る位置で芦ノ湖のフィニッシュテープを切った。
レース後、酒井俊幸監督は「手応えを得た往路になりました。2区・梅崎の健闘が大きく、國學院大の平林君に追いつかれてから前に出さなかったところが良かった。松山はできれば区間賞を取ってほしかったですが、まだ100%の状態には戻っていないので、それが15kmの走りに出ました」と総括する。
全日本後には「(箱根で)繰り上げスタートもあると思ったくらい。11月下旬あたりからチームの状態が上がっていった」と指揮官は話す。
復路について、酒井監督は「総合3位以内は譲れません。守りに入らず、攻めの駅伝をしていきたい」と前を向いた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]
2025.12.08
全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定
12月6日、米国・オレゴン州ポートランドで全米クロスカントリー選手権(10km)が行われ、男子はP.ウォルフが29分17秒で、女子はW.ケラティ・フレスギが33分46秒で優勝した。 女子を制したケラティ・フレスギはパリ五 […]
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
米国陸連(USATF)は12月5日、来年実施するUSATFツアー17大会の日程を発表した。 米国では連盟が統括するツアーの立ち上げを10月に発表しており、年次総会で対象大会と日程が決定された。3月28日のThe TENを […]
2025.12.08
400mH・ベンジャミンと短距離のジェファーソン・ウッデンが年間最優秀賞! 米国陸連が年間表彰者発表
米国陸連(USATF)は12月5日、2025年の年間表彰者を発表した。 レジェンドの名を冠した年間最優秀賞は、男子(ジェシー・オーエンス賞)が400mハードルのR.ベンジャミン、女子(ジャッキー・ジョイナー=カーシー賞) […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025