HOME 駅伝

2024.01.01

「本当の自信が得られた」NTT西日本・小林歩が3区で圧巻区間賞!パリ五輪視野に「日本選手権で3位以内を」駒大後輩にもエール/ニューイヤー駅伝
「本当の自信が得られた」NTT西日本・小林歩が3区で圧巻区間賞!パリ五輪視野に「日本選手権で3位以内を」駒大後輩にもエール/ニューイヤー駅伝

24年ニューイヤー駅伝で3区区間賞に輝いたNTT西日本の小林歩

◇第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km)

ニューイヤー駅伝が行われ、トヨタ自動車が4時間49分02秒で8年ぶり4度目の優勝を果たした。

今大会から区間が変更になり、最長21.9kmの2区、15.4kmの3区に、トップランナーが集結。その中で、3区で輝いたのがNTT西日本の小林歩だ。

広告の下にコンテンツが続きます

23位でタスキを受けると、16人を抜き去る42分29秒の区間賞。区間2位の田村和希を29秒も上回る快走に、「今回は100点です」と笑顔で振り返った。

「強い選手がいる中でしたが、(区間賞は)ちょっと狙っていました」と小林。ルーキーイヤーから3年連続の3区だが、昨年(13.6km)から1.8km延びた距離に対して、「最初の5kmは抑えて、2分45秒ペースで押していく」イメージで臨んだという。

5kmを13分32秒で入り、10km通過が27分17秒。それでも余裕があり、「速いとは思わなかった」。終盤も「きつかったけど、粘ることができた」と振り返る。

昨年12月10日の日本選手権10000mでは従来の自己ベスト(27分57秒99)を30秒近く上回る27分28秒13で5位に食い込む。入社後から、単独でトレーニングを重ねてきた成果が実った。

「誰かと走ると楽ですよね。確かに、1人でやることはしんどいですが、それをやり切ることで自分で押す力がついてきた」

駒大時代には4年だった2021年の箱根駅伝で3区区間2位と好走し、13年ぶり総合優勝に貢献するなど「ロードのほうが得意」。だが、日本選手権で結果を残したことで、自信をつかんだ。そして今回、駒大の後輩である田澤廉、旭化成の相澤晃らを抑えたことで「本当の自信が得られた」と胸を張る。

パリ五輪イヤーに入り、具体的にその舞台を描き切れているわけではないが、「まずは5月の日本選手権10000mで3位以内に入ることが目標。そのためにこの冬を過ごしていきたい」と話す。

駒大の後輩たちには「普通に走れば優勝できる。がんばってほしい」とエールを送った小林。そしてその先には、自分自身が「世界」を狙って研鑽を積む日々が待っている。

◇第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) ニューイヤー駅伝が行われ、トヨタ自動車が4時間49分02秒で8年ぶり4度目の優勝を果たした。 今大会から区間が変更になり、最長21.9kmの2区、15.4kmの3区に、トップランナーが集結。その中で、3区で輝いたのがNTT西日本の小林歩だ。 23位でタスキを受けると、16人を抜き去る42分29秒の区間賞。区間2位の田村和希を29秒も上回る快走に、「今回は100点です」と笑顔で振り返った。 「強い選手がいる中でしたが、(区間賞は)ちょっと狙っていました」と小林。ルーキーイヤーから3年連続の3区だが、昨年(13.6km)から1.8km延びた距離に対して、「最初の5kmは抑えて、2分45秒ペースで押していく」イメージで臨んだという。 5kmを13分32秒で入り、10km通過が27分17秒。それでも余裕があり、「速いとは思わなかった」。終盤も「きつかったけど、粘ることができた」と振り返る。 昨年12月10日の日本選手権10000mでは従来の自己ベスト(27分57秒99)を30秒近く上回る27分28秒13で5位に食い込む。入社後から、単独でトレーニングを重ねてきた成果が実った。 「誰かと走ると楽ですよね。確かに、1人でやることはしんどいですが、それをやり切ることで自分で押す力がついてきた」 駒大時代には4年だった2021年の箱根駅伝で3区区間2位と好走し、13年ぶり総合優勝に貢献するなど「ロードのほうが得意」。だが、日本選手権で結果を残したことで、自信をつかんだ。そして今回、駒大の後輩である田澤廉、旭化成の相澤晃らを抑えたことで「本当の自信が得られた」と胸を張る。 パリ五輪イヤーに入り、具体的にその舞台を描き切れているわけではないが、「まずは5月の日本選手権10000mで3位以内に入ることが目標。そのためにこの冬を過ごしていきたい」と話す。 駒大の後輩たちには「普通に走れば優勝できる。がんばってほしい」とエールを送った小林。そしてその先には、自分自身が「世界」を狙って研鑽を積む日々が待っている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.17

クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]

NEWS 長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す

2025.11.17

長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す

日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]

NEWS 男子は東京世界陸上5000m11位のキプサング、女子はアメバウが制覇 そろってツアー2勝目/WAクロカンツアー

2025.11.17

男子は東京世界陸上5000m11位のキプサング、女子はアメバウが制覇 そろってツアー2勝目/WAクロカンツアー

世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドの第4戦「クロス・インターナショナル・デ・ソリア」が11月16日、スペイン北部のソリアで開催され、男子(8km)はM.キプサング(ケニア)が23分10秒で優勝した。 キプサ […]

NEWS 女子砲丸投・鞏立姣が現役引退 世界選手権2連覇含む8大会連続メダル獲得

2025.11.17

女子砲丸投・鞏立姣が現役引退 世界選手権2連覇含む8大会連続メダル獲得

女子砲丸投の五輪・世界選手権金メダリストの鞏立姣(中国)が現役を引退することがわかった。 鞏立姣は東京五輪で金メダルを獲得している36歳。世界選手権では2017年ロンドン、19年ドーハ大会で2連覇している。 18歳で初出 […]

NEWS 佐久長聖2時間4分57秒で27連覇 長野東1時間8分10秒でV17 地区代表は2年連続で長野日大&新潟一/北信越高校駅伝

2025.11.16

佐久長聖2時間4分57秒で27連覇 長野東1時間8分10秒でV17 地区代表は2年連続で長野日大&新潟一/北信越高校駅伝

北信越高校駅伝が11月16日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムを発着とする駅伝周回コースで行われ、男子(7区間42.195Km)は佐久長聖(長野)が2時間4分57秒で27連覇を決めた。女子(5区間21.0975Km) […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top