HOME 学生長距離

2023.12.09

【Playback箱根駅伝】第19回/日大が無敵の4連覇!2位フィニッシュの明大失格で、専大が繰り上がり 1位、2位の差は史上最大の37分59秒
【Playback箱根駅伝】第19回/日大が無敵の4連覇!2位フィニッシュの明大失格で、専大が繰り上がり 1位、2位の差は史上最大の37分59秒

第19回箱根駅伝・一斉にスタートする1区の選手

第19回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績
1位 日大  12時間40分13秒
2位 専大  13時間18分12秒
3位 東京文理科大 13時間43分50秒
4位 立教大 13時間44分27秒
5位 中大  14時間01分03秒
6位 日本歯科医専 14時間32分55秒
7位 東洋大 14時間44分28秒
8位 東農大 14時間54分57秒
9位 拓大  15時間00分38秒
10位 横浜専門 15時間14分17秒
11位 法大  15時間18分44秒
   明大  失格(12時間41分38秒)
●区間賞
1区 常松喬(東京文理科大) 1時間11分48秒
2区 鈴木勇(日大)  1時間06分37秒
3区 浜克己(明大)  1時間13分00秒
4区 宮城礼次(明大) 1時間09分58秒
5区 鈴木房重(日大) 1時間32分32秒
6区 永野準一郎(日大)1時間22分28秒
7区 山崎政夫(明大) 1時間10分30秒
8区 大沢竜雄(日大) 1時間14分49秒
9区 鈴木清美(日大) 1時間08分00秒
10区 松永重(日大)  1時間17分51秒

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第19回(1938年/昭和13年) 早大、慶大が「駅伝は長距離強化に不適当」を理由に不参加

早大と慶大が「駅伝はトラックの中長距離選手を強化するうえで不適当」という駅伝有害論を唱えて出場を辞退した。有害論の背景には、コースのほとんどが砂利道でケガのリスクが懸念されたことや、選手数の確保のために専門外の選手が起用されることへの疑念もあったとされている。 12校で行われたレースは3連覇中の日大が、1区で先頭と4分39秒差の5位と出遅れる。東京文理科大の常松喬が区間新記録の快走を見せ、2位の明大に2分20秒差をつけた。それでも日大は2区の鈴木勇が区間新記録の走りで先頭に立つと、東京文理科大に対して1分38秒のリードを奪った。 3区から反撃に出たのが戸塚を3位で通過した明大。区間賞を獲得した3区の浜克己で2位に上がると、4区の宮城礼次が区間2位に5分4秒差と圧倒的な走りを見せる。日大を抜いて先頭に立ち、小田原では3分3秒の差をつけた。 日大は2大会連続で5区区間賞の鈴木房重で逆転。2位の明大と24秒差の接戦を制して往路4連覇を成し遂げた。 復路でも日大と明大が激しいデッドヒートを繰り広げる。明大は7区で山崎政夫が区間賞の走りで逆転。8区では日大の大沢竜雄が区間新記録を樹立して再逆転したが、リードはわずかに10秒だった。 差が開いたのは9区。日大の鈴木清美が区間賞の走りでリードを1分18秒に広げると、10区の松永重も区間賞で締めて、史上初の4連覇を成し遂げた。 明大は日大と1分25秒差の2位でゴールしたが、後に厳しい判定が待っていた。6区に起用した選手が昼間はNHKに勤務する夜学生で、学生競技者としての資格に問題があることがわかり、失格処分(記録は参考記録)となった。このため、3位の専大が2位に繰り上がり、1位の2位との差は37分59秒となった。この記録はいまも大会史上最大の差として残っている。 また、前年の7月から日中戦争が始まるなど、学生スポーツを取り巻く環境にも少しずつ暗い影が迫っていた。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第19回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 日大  12時間40分13秒 2位 専大  13時間18分12秒 3位 東京文理科大 13時間43分50秒 4位 立教大 13時間44分27秒 5位 中大  14時間01分03秒 6位 日本歯科医専 14時間32分55秒 7位 東洋大 14時間44分28秒 8位 東農大 14時間54分57秒 9位 拓大  15時間00分38秒 10位 横浜専門 15時間14分17秒 11位 法大  15時間18分44秒    明大  失格(12時間41分38秒) ●区間賞 1区 常松喬(東京文理科大) 1時間11分48秒 2区 鈴木勇(日大)  1時間06分37秒 3区 浜克己(明大)  1時間13分00秒 4区 宮城礼次(明大) 1時間09分58秒 5区 鈴木房重(日大) 1時間32分32秒 6区 永野準一郎(日大)1時間22分28秒 7区 山崎政夫(明大) 1時間10分30秒 8区 大沢竜雄(日大) 1時間14分49秒 9区 鈴木清美(日大) 1時間08分00秒 10区 松永重(日大)  1時間17分51秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.17

200m3人目のファイナル目指す鵜澤飛羽が予選登場! やり投・﨑山雄太ら3人が予選 1500m決勝は混戦か/東京世界陸上DAY5イブニングみどころ

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 連日盛り上がりを見せている東京世界陸上も中日を迎える。ここからも注目種目が目白押しだ。 日本勢の最注目は男子200m予選。2003年パリ大会銅メダルの末續慎吾、20 […]

NEWS 【特別公開】400m中島佑気ジョセフ 伝説に並び、伝説を超える 東京世界陸上に目前インタビュー

2025.09.17

【特別公開】400m中島佑気ジョセフ 伝説に並び、伝説を超える 東京世界陸上に目前インタビュー

日本人34年ぶりファイナルを目指して ブダペスト、パリ五輪に続いて、3度目の個人代表で、初めて『44秒台スプリンター』として挑む。「大会の1ヵ月半前にステップを踏めたのは大きい」と自信を深めつつ、「まだまだやりたいことは […]

NEWS 200mファイナル目指す鵜澤飛羽が予選登場!テボゴと同組に/東京世界陸上

2025.09.17

200mファイナル目指す鵜澤飛羽が予選登場!テボゴと同組に/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションのスタートリストが発表され、男子200m予選の鵜澤飛羽(JAL)は6組3レーンに入った。同組には19秒46のベストを持ち、 […]

NEWS 短距離・木村颯太が「店舗高値買取センター」とスポンサー契約を締結 明大時代に日本インカレ200m4位

2025.09.17

短距離・木村颯太が「店舗高値買取センター」とスポンサー契約を締結 明大時代に日本インカレ200m4位

9月17日、株式会社店舗高値買取センターは、男子短距離の木村颯太とスポンサー契約を締結したことを発表した。 木村は2001年生まれの23歳。埼玉・新座二中時代から200mを中心に競技に取り組み、全中やジュニア五輪に出場。 […]

NEWS 9月17日Day5のタイムテーブルを更新 女子棒高跳の開始時間を前倒し/東京世界陸上

2025.09.17

9月17日Day5のタイムテーブルを更新 女子棒高跳の開始時間を前倒し/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 世界陸連は9月17日、同日に行われる東京世界陸上Day5(5日目)のタイムテーブルを更新した。 変更されたのは女子棒高跳の決勝の開始時間。従来は20時10分の開始予定だっ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top