2023.12.01
ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのG1の福岡国際マラソン2023が12月3日(日)に行われる。このレースは、パリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)のファイナルチャレンジの第1戦。10月15日のMGCですでに男女各2人が代表に内定しており、残す枠は男女それぞれ1名。
男子は福岡国際、来年の大阪マラソン(2月25日)、東京マラソン(3月3日)の3つを対象に、設定記録2時間5分50秒以下の中から最も速いタイムの選手が代表となり、設定記録を上回る選手がいない場合はMGC3位の大迫傑(Nike)が代表に内定する。
五輪への重要な一戦となるが、MGCから期間が短い影響もあってか福岡の国内招待選手は細谷恭平(黒崎播磨)ただ1人という異例の事態に。細谷は21年のびわ湖で2時間6分35秒をマーク。福岡でも21年に2位に入っている。MGCは転倒もあり途中棄権となったが大事には至らず。まずは相性の良い福岡でどんな走りを見せるか。
海外勢ではアベル・キルイ(ケニア)に注目。今年41歳になるが、2009年ベルリン・11年テグと世界選手権で2大会連続金メダル。12年ロンドン五輪でも銀メダルを手にしている。自己記録は2009年の2時間5分04秒だが、20年にも2時間5分台をマークしている。
19年のバレンシアで2時間4分51秒を叩き出したアベベネゲウォ・デゲファ(エチオピア)も有力。スズキ所属のマイケル・ギザエ(ケニア)は21年福岡国際優勝だ。17年に優勝し、今年のブダペスト世界選手権も出場しているソンドレノールスタッド・モーエン(ノルウェー)にも注目だ。前回2位で国士大卒のライモイ・ヴィンセント(スズキ/ケニア)も日本ではおなじみだ。
一般参加では市田宏(旭化成)や、熊谷拓馬(住友電工)、吉岡智輝(九電工)らがエントリーしている。
福岡国際マラソンはかつて世界トップランナーが多く出場していたものの、経済面や注目度低下を理由に一度は廃止が決まった。一転、新たな運営体制で22年から後継大会として開催されている。
レースは12時10分スタートで平和台陸上競技場発着のコースで行われる。大会の模様はテレビ朝日系24局ネット(KBC九州朝日放送)で生中継される。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.10.19
-
2025.10.19
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.25
連覇狙う立命大・杉村監督「最後に勝ちきるレースを」 関西3位も「調子上がっている」/全日本大学女子駅伝
◇第43回全日本大学女子駅伝(10月26日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第43回全日本大学女子駅伝を翌日に控えた10月25日、開会式と前日会見が行われた。 会見に参加したのは、前回1~8位 […]
2025.10.25
最長5区に立命大主将・土屋舞琴、2年連続区間賞の大東大・ワンジル、名城大ルーキー・橋本和叶/全日本大学女子駅伝
◇第43回全日本大学女子駅伝(10月26日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第43回全日本大学女子駅伝を翌日に控えた10月25日、各チームの区間エントリーが発表された。 3強と目されるのは連覇 […]
2025.10.24
「3強」立命大の連覇か、名城大のV奪還か、大東大の初優勝か?城西大、大阪学大らも追随/全日本大学女子駅伝見どころ
第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会は10月26日、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をスタート・フィニッシュとする6区間38.0kmで開催される。 前回8位までに入ってシード権を持つ立命 […]
2025.10.24
競歩新距離で日本初開催!世界陸上メダリスト・勝木隼人、入賞の吉川絢斗も登録 アジア大会選考がスタート/高畠競歩
来年の名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねた第62回全日本競歩高畠大会が10月26日に山形県高畠町で開かれる。 競歩はこれまで20㎞、35㎞(以前は50㎞)という2種目で行われてきたが、世界陸連(WA)はハーフマラソン(2 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望