HOME 駅伝

2023.11.05

中大4位も手応えと収穫「箱根駅伝では強さを出せる」と藤原正和監督 吉居大和も想定内で「問題ない」/全日本大学駅伝
中大4位も手応えと収穫「箱根駅伝では強さを出せる」と藤原正和監督 吉居大和も想定内で「問題ない」/全日本大学駅伝

中大は3区吉居大和(左)が区間11位と苦戦したが、4区溜池一太が会心の走り。区間3位ながら4人抜きで、チームを3位に押し上げた

◇第55回全日本大学駅伝(11月5日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)

大学駅伝日本一を決める全日本大学駅伝が行われ、駒大が5時間09分00秒で4連覇を飾った。打倒・駒大の候補だった中大は5時間12分49秒で4位。駒大からは離されたが、最後まで青学大、國學院大と熾烈な2位争いを演じた。

「前半勝負」で臨んだオーダー。1・2区の吉居駿恭(2年)と中野翔太(4年)は出雲駅伝でやや苦しい走りとなったことから「競り合いながら自信を回復してほしい」と藤原正和監督は託し、区間3位、6位と流れを作った。「箱根にメドが立った」と評価した。

ただ、3区のエース・吉居大和(4年)が区間11位と力を発揮できず。「夏に体調不良があり走り込みができなかった」と分析し、「練習はしっかりできている。あと2ヵ月積めば問題ないと思っています」と心配無用を強調する。むしろ、「いつも大和に頼ってきたチーム」が、「下級生を含めて挽回してくれた」と指揮官。溜池一太(2年)が区間3位の力走を見せて4人抜き。7区では湯浅仁(4年)が区間2位の快走など、見せ場を作った。「その点は大きな収穫だった」と手応えをつかんだ。

箱根に向けて「出雲で自信をなくしたところから、突貫工事でやってきたわりには、出すべきものを出せた」とは言うも、「もっと全体の力を上げていかないと」とも。「箱根では我々の強さを出せると思ってずっと作ってきました。自信を持って当日を迎えられるように。山区間もありますので、十分に勝機は見出せると思っています」と藤原監督は100回記念の大一番を見据えていた。

◇第55回全日本大学駅伝(11月5日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 大学駅伝日本一を決める全日本大学駅伝が行われ、駒大が5時間09分00秒で4連覇を飾った。打倒・駒大の候補だった中大は5時間12分49秒で4位。駒大からは離されたが、最後まで青学大、國學院大と熾烈な2位争いを演じた。 「前半勝負」で臨んだオーダー。1・2区の吉居駿恭(2年)と中野翔太(4年)は出雲駅伝でやや苦しい走りとなったことから「競り合いながら自信を回復してほしい」と藤原正和監督は託し、区間3位、6位と流れを作った。「箱根にメドが立った」と評価した。 ただ、3区のエース・吉居大和(4年)が区間11位と力を発揮できず。「夏に体調不良があり走り込みができなかった」と分析し、「練習はしっかりできている。あと2ヵ月積めば問題ないと思っています」と心配無用を強調する。むしろ、「いつも大和に頼ってきたチーム」が、「下級生を含めて挽回してくれた」と指揮官。溜池一太(2年)が区間3位の力走を見せて4人抜き。7区では湯浅仁(4年)が区間2位の快走など、見せ場を作った。「その点は大きな収穫だった」と手応えをつかんだ。 箱根に向けて「出雲で自信をなくしたところから、突貫工事でやってきたわりには、出すべきものを出せた」とは言うも、「もっと全体の力を上げていかないと」とも。「箱根では我々の強さを出せると思ってずっと作ってきました。自信を持って当日を迎えられるように。山区間もありますので、十分に勝機は見出せると思っています」と藤原監督は100回記念の大一番を見据えていた。

中大の全日本大学駅伝成績一覧

1区 吉居駿恭(2年) 区間3位 27分22秒 2区 中野翔太(4年) 区間6位 31分32秒 3区 吉居大和(4年) 区間11位 34分33秒 4区 溜池一太(2年) 区間3位 34分32秒 5区 本間颯(1年) 区間5位 36分38秒 6区 吉中祐太(2年) 区間4位 37分58秒 7区 湯浅仁(4年) 区間2位 51分12秒 8区 阿部陽樹(3年) 区間4位 59分02秒 補欠:大澤健人(4年)、浦田優斗(3年)、東海林宏一(3年)、山平怜生(3年)、柴田大地(1年)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top