2023.10.15
◇マラソングランドチャンピオンシップ(MGC/10月15日、東京・国立競技場発着)
男子で注目された東京五輪6位の大迫傑(Nike)は、2時間9分11秒で4年前と同じく3位。2位とのタイム差も、再び5秒差でパリ五輪代表内定にはあと一歩届かなかった。
「前回と同じ5秒差。こういったレースで勝ち切るのは難しいとあらためて思いました」
雨が降り続くなか、39kmあたりで小山直城(Honda)が飛び出し、その後は赤﨑暁(九電工)が追う。大迫は並走していた川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)を振り切って、国立競技場に入ってきたが、「あの状態では身体を動かなくて、気持ちはあったけど、身体はついてこなかったです」。赤﨑の背中を捉えることはできなかった。
「シンプルに優勝を狙っていました。それも可能な練習はしてきたが、なかなかレースが読めず、難しいと感じました」
これまでのレースを振り返って、4年前のほかにも、初マラソンだった2017年のボストン、2度目の17年福岡国際、最初の日本記録更新となった18年シカゴといずれも3位だった大迫。「あと一歩というのが多い」。雨に打たれた2時間余りの激闘のあと、震える唇から言葉を絞り出した。
「一方で変わらない強さを発見できた」とも語った。東京五輪をもって一度は現役引退を表明したが、復帰するとその存在感を発揮。このレースでも惜しむことなく力を出し切った。
今後については「まったく決まっていない。少し休んでコーチと相談して決めていきたい」と大迫。ただ、ファイナルチャレンジについては「前回と同じく難しい立場になったが、成長できる良い機会と捉えてトレーニングしたい」と、挑戦に意欲をにじませた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.17
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.18
国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]
2025.11.18
中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V
中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]
2025.11.17
クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒
一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]
2025.11.17
長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す
日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025