◇第107回日本選手権リレー(10月7日~8日/東京・国立競技場)
日本選手権リレーの2日目が行われ、男子4×100mは慶大が38秒96で優勝を飾った。この大会で慶大が優勝するのは1940年の27回大会以来83年ぶり。日本インカレを含めても1991年以来の全国優勝となった。
「陸の王者・慶應」がついに4×100mリレーのタイトルを手にした。前日の予選で39秒44のトップタイムをマークしていた慶大。決勝ではアンカーに110mハードル、400mハードルで活躍する豊田兼を投入し、必勝態勢で臨んだ。
1走の廣木亮太はメンバー唯一の4年生。「いい流れを作るために自分の走りをした」という言葉のとおり、1つアウトレーンの早大を追い上げて2走へとつなぐ。先輩からバトンを受け取った2走の三輪颯太は予選で痛めた右膝の影響を感じさせない走りで早大のエース稲毛碧との差を縮めると、3走・篠宮健吾はコーナーでトップに立った。
そしてアンカーの豊田。「自分はバトン練習があまりできなかったので、オーバーゾーンよりも詰まった方がいい」と安全策のスタートを取り、1位でバトンを手にすると、あとはトップを快走。残り30mで「左脚に違和感が出てしまいましたが、なんとか流れで走りきることができました」と、意地の走りで2位の早大に0.16秒差をつけてフィニッシュした。
優勝タイムは9月の日本インカレで出した大学記録(39秒00)をさらに更新するもの。篠宮は「昨日の予選で思ったほどのタイムが出ず、今日も気温が高くないなかで、(記録更新は)どうかなという感じだったのですが、38秒台を出すことができてよかったです」と表情を崩す。
チームのまとめ役となった廣木は「去年のこの大会から、ここで優勝することを目標にしていて、インカレでは悔しい思いをしましたが、勝ててうれしい。3人以外にも楽しみな後輩がいるので、日本インカレ、関東インカレでも勝てるように楽しみにしています」と、後輩たちにエールを送った。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.16
中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役
-
2025.12.16
-
2025.12.16
-
2025.12.16
-
2025.12.16
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.16
中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役
中央学大駅伝部が「TKK株式会社」とスポンサー契約を結んだことを発表した。 同社は千葉県八千代市に本社を構え、主にプレキャストコンクリート鋼製型枠を取り扱うメーカー。中央学大卒業の安保誠司氏が代表取締役を務めており、「未 […]
2025.12.16
今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」
全国高校駅伝で日本一に輝き、箱根駅伝は花の2区で快走。日本選手権10000mでも上位に食い込んだのが、村澤明伸(SGホールディングス、34歳)だ。紆余曲折を経て、今年度限りでの「引退」を表明したが、どんな競技生活を過ごし […]
2025.12.16
赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」
12月15日で第一生命グループを退社し、夫の赤﨑暁も所属するクラフティア(前・九電工)へ移籍加入した赤﨑優花(旧姓・鈴木)が自身のSNSを更新し、改めて思いを綴った。 昨年のパリ五輪女子マラソン6位入賞の赤﨑。「決して悲 […]
2025.12.16
お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)
月刊陸上競技2026年1月号別冊付録「全国高校駅伝総展望」に掲載したデータに誤りがございました。 正しいデータの情報を掲載するとともに、関係者の皆様にお詫びをし、訂正いたします。 男子 今治北(愛媛) 誤 都大路学校最高 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳