HOME 国内

2023.10.01

32歳・飯塚翔太が200m今季初V!23年シーズン個人締めくくる20秒42「今日のベストを出すことができた」/新潟ACC
32歳・飯塚翔太が200m今季初V!23年シーズン個人締めくくる20秒42「今日のベストを出すことができた」/新潟ACC

23年アスレチックスチャレンジ男子200mを制した飯塚翔太

◇アスレチックスチャレンジカップ(9月30日~10月1日/新潟市・デンカビッグスワンススタジアム)

日本グランプリシリーズ新潟大会のアスレチックスチャレンジカップ(新潟ACC)の2日目が行われ、コンチネンタルツアー・ブロンズ種目の男子200mは飯塚翔太(ミズノ)が20秒42(±0)で制した。

広告の下にコンテンツが続きます

これが今季の個人種目最終戦。今季初勝利に、「前半リズム良く、後半勝負という自分のスタイルで走ることができました」とうなずく。2週間後の鹿児島国体で地元・鹿児島チームの4×100mリレー2走を務めて今季を締めくくる予定だ。

1週間前の全日本実業団対抗選手権では100m予選で10秒08(+3.2)をマークするなど、「記録を狙いたい」と臨んだ一戦だった。予選は終盤流して20秒61(-0.1)。「もう少し動きの素早さを出したかったけど、なかなか上がり切らなかった」と言う。

決勝は、「今日のベストを出すことができました」。ただ、20秒4台のタイムに「これぐらいで走れて良かった」としつつも「もう少し刺激を入れておけば良かったです」と、“もう一歩”の思いも垣間見せた。

6月に32歳になった。日本選手権では決勝で脚にケイレンを起こして5位にとどまったが、8月のブダペスト世界陸上では奮闘。予選でサードベストの20秒27をマークして4度目のセミファイナル進出を果たすなど、その存在感にいまだ大きい。

広告の下にコンテンツが続きます

同学年である走高跳の戸邉直人(JAL)がアキレス腱断裂から復帰し、1学年下の山縣亮太(セイコー)も膝の手術を経て試合を着実にこなしている。「同じ空間にいるのも刺激になるし、戸邉の復帰はうれしいですね」。

全日本実業団後は「2日間動けなかった」と身体の変化を感じてはいるが、「そんなものだと思ってケアしてきた」と気にしていない。年下の選手に対しても、「試合になればみんなライバル。終われば友達です(笑)」と笑い飛ばす。何より、「自己ベストを出したい」とモチベーションは衰えを知らない。

「100mも追い風参考でもあのタイムで走れました。走れたのは収穫。調子が悪い時は良い条件でも走れず、噛み合わなかった。200mでもうまくハマれば」

日本人初の19秒台は「ずっと思って練習に励んでいます」。パリ五輪、さらには東京世界選手権を視野に、日本男子スプリントの“リーダー”はまだまだ走り続ける。

広告の下にコンテンツが続きます
◇アスレチックスチャレンジカップ(9月30日~10月1日/新潟市・デンカビッグスワンススタジアム) 日本グランプリシリーズ新潟大会のアスレチックスチャレンジカップ(新潟ACC)の2日目が行われ、コンチネンタルツアー・ブロンズ種目の男子200mは飯塚翔太(ミズノ)が20秒42(±0)で制した。 これが今季の個人種目最終戦。今季初勝利に、「前半リズム良く、後半勝負という自分のスタイルで走ることができました」とうなずく。2週間後の鹿児島国体で地元・鹿児島チームの4×100mリレー2走を務めて今季を締めくくる予定だ。 1週間前の全日本実業団対抗選手権では100m予選で10秒08(+3.2)をマークするなど、「記録を狙いたい」と臨んだ一戦だった。予選は終盤流して20秒61(-0.1)。「もう少し動きの素早さを出したかったけど、なかなか上がり切らなかった」と言う。 決勝は、「今日のベストを出すことができました」。ただ、20秒4台のタイムに「これぐらいで走れて良かった」としつつも「もう少し刺激を入れておけば良かったです」と、“もう一歩”の思いも垣間見せた。 6月に32歳になった。日本選手権では決勝で脚にケイレンを起こして5位にとどまったが、8月のブダペスト世界陸上では奮闘。予選でサードベストの20秒27をマークして4度目のセミファイナル進出を果たすなど、その存在感にいまだ大きい。 同学年である走高跳の戸邉直人(JAL)がアキレス腱断裂から復帰し、1学年下の山縣亮太(セイコー)も膝の手術を経て試合を着実にこなしている。「同じ空間にいるのも刺激になるし、戸邉の復帰はうれしいですね」。 全日本実業団後は「2日間動けなかった」と身体の変化を感じてはいるが、「そんなものだと思ってケアしてきた」と気にしていない。年下の選手に対しても、「試合になればみんなライバル。終われば友達です(笑)」と笑い飛ばす。何より、「自己ベストを出したい」とモチベーションは衰えを知らない。 「100mも追い風参考でもあのタイムで走れました。走れたのは収穫。調子が悪い時は良い条件でも走れず、噛み合わなかった。200mでもうまくハマれば」 日本人初の19秒台は「ずっと思って練習に励んでいます」。パリ五輪、さらには東京世界選手権を視野に、日本男子スプリントの“リーダー”はまだまだ走り続ける。

飯塚翔太が貫禄の優勝 男子200mのレースをチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.08

110mH・泉谷駿介が右ハム違和感のためセイコーGGP欠場 5000m・山本有真、三段跳・森本麻里子も出場見送り

日本陸連は5月8日、セイコーゴールデングランプリ陸上2024東京(5月19日/東京・国立競技場)の欠場者を発表し、パリ五輪代表に内定している泉谷駿介(住友電工)が右ハムストリングスの違和感のため欠場することを発表した。 […]

NEWS 男子三段跳・テイラーが今年限りでの引退を表明! ロンドン、リオ五輪金メダリスト

2024.05.08

男子三段跳・テイラーが今年限りでの引退を表明! ロンドン、リオ五輪金メダリスト

男子三段跳五輪・世界選手権金メダリストのクリスチャン・テイラー(米国)が今季限りで引退する意向であることを発表した。米国・NBCスポーツが報じている。 テイラーは33歳。12年ロンドン五輪、16年リオ五輪で金メダルを獲得 […]

NEWS マラソン五輪王者・キプチョゲがキプトゥム氏の事故死に対する誹謗中傷を告白 IOCはAI活用し、選手への中傷を監視することを発表

2024.05.08

マラソン五輪王者・キプチョゲがキプトゥム氏の事故死に対する誹謗中傷を告白 IOCはAI活用し、選手への中傷を監視することを発表

男子マラソン前世界記録保持者で五輪2連覇中のエリウド・キプチョゲ(ケニア)が、昨年10月に世界記録を塗り替えたケルビン・キプトゥム氏の事故死に関与したという憶測から、誹謗中傷をSNSで受けてきたことを明らかにした。 キプ […]

NEWS 【竹澤健介の視点】葛西潤と五島莉乃に感じた「意志」と冷静さ 太田智樹の安定感、前田和摩の潜在能力に驚き/日本選手権10000m

2024.05.07

【竹澤健介の視点】葛西潤と五島莉乃に感じた「意志」と冷静さ 太田智樹の安定感、前田和摩の潜在能力に驚き/日本選手権10000m

静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムを舞台に開催された第108回日本選手権10000m。男子は葛西潤(旭化成)が27分17秒46、女子は五島莉乃(資生堂)が30分53秒31と、ともに日本歴代6位の好タイムで初優勝を飾 […]

NEWS 【高平慎士の視点】男子4×100m、4×400m「収穫ある4位」五輪シードレーン獲得、後手に回ってメダル争いの価値/世界リレー

2024.05.06

【高平慎士の視点】男子4×100m、4×400m「収穫ある4位」五輪シードレーン獲得、後手に回ってメダル争いの価値/世界リレー

バハマ・ナッソーで開催された2024世界リレー(5月4日、5日/日本時間5日、6日)で男子の4×100mと4×400mがパリ五輪出場権を獲得した。初日の予選で、4×100mは38秒10で1着通過して五輪切符を決めると、決 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top