HOME 国内、大学

2023.09.17

小川大輝 400mH48秒91で豊田兼とV分け合う「パリ五輪の参加標準が射程圏」/日本IC
小川大輝 400mH48秒91で豊田兼とV分け合う「パリ五輪の参加標準が射程圏」/日本IC

23年日本インカレ400mHを制した小川大輝(東洋大)

◇第92回日本インカレ(9月14日~17日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)4日目

日本インカレの4日目に行われた男子400mハードルは、小川大輝(東洋大)と豊田兼(慶大)が学生歴代8位タイとなる48秒91で同着優勝となった。

今年の日本選手権を制していた小川。準決勝で49秒51と自己記録を0.01秒更新していたものの、好調の金本昌樹(早大)と豊田に次ぐ3着だった。そのため、「決勝は不安しかなかったです」。

広告の下にコンテンツが続きます

梶原道明監督から「前半はいつも通り冷静で行こう」と送り出された決勝。そこをスムーズに出ると、「いつもは8台目以降から切り替えるところろ、7台目の手前くらいから仕掛けた」と、早めにリズムを変えた。

豊田、金本が先行するなか、「前を詰めていくことができました」。最後は豊田とともに胸を突き出してフィニッシュ。「どっちが勝ってもおかしくないなと思いました。優勝を分かち合えて良かった」と学生日本一を喜んだ。東洋大勢にとってこの種目は日本インカレ初タイトルだった。

上り調子で日本学生個人選手権、関東インカレ、日本選手権とタイトルを連続で獲得した前半シーズン。だが、海外転戦3レースは50秒近く要して力を発揮できなかった。

「周りがみんな自己ベストを更新していくなかで、日本選手権を勝っているのにタイムが全然じゃないかと思われていたと感じます」。今回の好タイムに「やっとチャンピオンにふさわしい記録になりました」と胸を張った。

これでパリ五輪の参加標準記録の48秒70まであと0.21秒。「射程圏内に来られたのは成長だと思います」。来季に向けて大きな手応えをつかんだレースとなった。

◇第92回日本インカレ(9月14日~17日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)4日目 日本インカレの4日目に行われた男子400mハードルは、小川大輝(東洋大)と豊田兼(慶大)が学生歴代8位タイとなる48秒91で同着優勝となった。 今年の日本選手権を制していた小川。準決勝で49秒51と自己記録を0.01秒更新していたものの、好調の金本昌樹(早大)と豊田に次ぐ3着だった。そのため、「決勝は不安しかなかったです」。 梶原道明監督から「前半はいつも通り冷静で行こう」と送り出された決勝。そこをスムーズに出ると、「いつもは8台目以降から切り替えるところろ、7台目の手前くらいから仕掛けた」と、早めにリズムを変えた。 豊田、金本が先行するなか、「前を詰めていくことができました」。最後は豊田とともに胸を突き出してフィニッシュ。「どっちが勝ってもおかしくないなと思いました。優勝を分かち合えて良かった」と学生日本一を喜んだ。東洋大勢にとってこの種目は日本インカレ初タイトルだった。 上り調子で日本学生個人選手権、関東インカレ、日本選手権とタイトルを連続で獲得した前半シーズン。だが、海外転戦3レースは50秒近く要して力を発揮できなかった。 「周りがみんな自己ベストを更新していくなかで、日本選手権を勝っているのにタイムが全然じゃないかと思われていたと感じます」。今回の好タイムに「やっとチャンピオンにふさわしい記録になりました」と胸を張った。 これでパリ五輪の参加標準記録の48秒70まであと0.21秒。「射程圏内に来られたのは成長だと思います」。来季に向けて大きな手応えをつかんだレースとなった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.13

編集部コラム「あっという間の2025年」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

2025.12.13

早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 出雲駅伝、全日本大学駅伝で出走したルーキー・鈴木琉胤は「ハーフは走ったことがなくて、箱根でいきなりという不安はあります。 […]

NEWS 箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

2025.12.13

箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]

NEWS 連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
PR

2025.12.13

連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通

2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]

NEWS ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

2025.12.13

ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

12月10日に米国・ユタ州でブリガム・ヤング大で行われた同大学招待競技会室内女子60mで、ロス瑚花アディア(ユタ州立大)が7秒48で4位に入った。従来のユタ州立大記録38年ぶりの更新となる。 ロスは東京・駒沢中から城西高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top