◇第31回日・韓・中ジュニア交流競技会 和歌山大会(8月25・27日/和歌山・紀三井寺公園陸上競技場)
各国の高校生世代が集う「日・韓・中ジュニア交流競技会」が和歌山の紀三井寺公園陸上競技場で4年ぶりに開催され、8月上旬の北海道インターハイで活躍した22人の日本代表が韓国、中国、和歌山県代表とともに熱戦を展開した。
大会は25、27日の2日間、同じスケジュールで行われ、2日目の27日には女子800mで地元・和歌山出身の久保凛(東大阪大敬愛1大阪)が快走を見せた。
25日の第1レースでも独走の中で2分08秒62と好走していた久保。その際は前半の400mを61秒で入りながらも、リズムや呼吸が合わず後半失速していた。その反省を生かし、「今日は前半からいいリズムで入れ、後半もペースを落とさず走れてよかった」と、同じ会場で行われた6月の近畿大会でマークした自己ベスト(2分06秒19)に迫る2分06秒71で2連勝を飾り、笑顔を見せた。
レース後には、大阪土産のたこ焼きをモチーフにしたキーホルダーなどをともに走った選手に渡すなどして交流を深めた。いとこでサッカー日本代表の久保建英(レアル・ソシエダード)の影響などもあり、「いつかは自分も日本代表になりたいと憧れていました。代表のユニフォームを着て地元を走ることができ、自分もいとこに少し近付けてうれしい」と目を輝かせる。
インターハイ後は、近畿ユースの大阪府予選に出場し、1年800m・1500mでV。この後は9月15~17日に奈良の鴻ノ池競技場で行われる近畿ユースに出場する。「800mと1500mのトラックレースはそこが今シーズン最後となるので、800mでは2分05秒台、1500mでは4分20秒を切りたいですね」と抱負を話す。
秋は3000mの記録会を挟み、10月1日のくらよし女子駅伝、そして都大路初出場が懸かる10月28日の府高校駅伝とロードシーズンに突入。「しっかりスタミナを磨き、チームに貢献できる走りをしたい」と、トラックシーズンでつかんだ自信を胸に、ロードシーズンでのさらなる飛躍を誓った。
他では、久保と同じ和歌山勢で男子砲丸投に出場した桑添喬偉(和歌山工3)が高校歴代12位タイとなる17m31を投げ優勝。「ずっと目標だった17m台を投げられ夢が叶った」と満面の笑みを浮かべた。
同110mハードル(ジュニア規格/高さ99.1cm)では山中恭介(市船橋3千葉)が高校歴代5位となる13秒48(-0.5)をマークして2位。13秒28のベストを叩き出した中国のチェン・ユアンジャンには僅差で敗れたものの、ブダペスト世界選手権6位の泉谷駿介(住友電工)、オレゴン世界選手権代表の村竹ラシッド(順大)らの高校時代のベストを上回る力走が光った。
文/花木 雫
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.17
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.18
国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]
2025.11.18
中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V
中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]
2025.11.17
クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒
一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]
2025.11.17
長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す
日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025