HOME 世界陸上、海外

2023.08.27

女子5000mキピエゴン 史上初の1500mとの2冠達成!「夢見ていたことが実現できた」/世界陸上
女子5000mキピエゴン 史上初の1500mとの2冠達成!「夢見ていたことが実現できた」/世界陸上

5000mを制し、史上初の1500mとの2冠獲得となったキピエゴン(右)

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)8日目

ブダペスト世界陸上8日目のアフタヌーンセッションが行われ、女子5000mでは世界記録を持つフェイス・キピエゴン(ケニア)が14分53秒88で優勝を飾り、史上初めて1500mとの2冠を達成した。

広告の下にコンテンツが続きます

東京五輪金のシファン・ハッサン(オランダ)、今大会の10000m優勝者でオレゴンに続く連覇を目指したグダフ・ツェガイ(エチオピア)との対決に注目が集まったが、キピエゴンの強さが光るレースとなった。

エチオピアとケニアのアフリカ勢が集団の前方に位置どり、序盤は1000mは2分55秒で通過したと思いきや2000mは6分04秒とペースの上下が激しい展開に。それでも2000m以降はややスローとなり、大会初日の10000m同様、残り500mを切ってからのスパートの掛け合いという雰囲気が漂った。

14人の集団のままラスト1周を告げる鐘が鳴ると、残り2周の地点で先頭に立っていたキピエゴンがペースアップ。4600mから4700mまでを15秒45と切り替え、外側から追い抜こうとするハッサンの仕掛けにもトップを譲らない。

ラスト200mからはさらにギアを入れ替え、コーナーを利用して身体1つ前に出ると、そのままトップでフィニッシュ。ラスト200mは27秒12というスプリントを見せつけて、栄冠を手にした。

レース後、「2つの金メダルを獲得して歴史を作ることは、今季の夢だった。それが実現できた」と笑顔で答えたキピエゴン。17歳だった2011年の世界ユース選手権1500mで優勝と早くから期待され、16年のリオ五輪では金メダルを獲得。以降、19年のドーハ大会ではハッサンに敗れ銀メダルとなったが、それ以外の世界大会では勝利を重ね続けてきた。

今季から5000mにも挑戦し、6月には14分05秒20の世界記録を樹立。「今年は私にとって素晴らしい年となりました」という口ぶりには充実感が漂う。「今日のレースは簡単ではなかったけれど、自分自身を追い込むことができました。今後も自分を追い続けていきます」。

一方、0.23秒差の14分54秒11で2位となったハッサンは「今日は彼女の信念のほうが私より強かった」とキピエゴンを称えた。4月には初マラソンに挑戦していたことを挙げ「2年間スピード練習をほとんどしてこなかったので、逆に自信がついたくらい。どうやって最後にあの走りができたのかわからない。ラスト200mで離されてしまったけれど、最後の1周は本当に素晴らしい気分でした」と話した。

同種目では田中希実(New Balance)が14分58秒99で8位に入賞。期待されていたツェガイは10000mでの疲労もあり13位に終わった。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)8日目 ブダペスト世界陸上8日目のアフタヌーンセッションが行われ、女子5000mでは世界記録を持つフェイス・キピエゴン(ケニア)が14分53秒88で優勝を飾り、史上初めて1500mとの2冠を達成した。 東京五輪金のシファン・ハッサン(オランダ)、今大会の10000m優勝者でオレゴンに続く連覇を目指したグダフ・ツェガイ(エチオピア)との対決に注目が集まったが、キピエゴンの強さが光るレースとなった。 エチオピアとケニアのアフリカ勢が集団の前方に位置どり、序盤は1000mは2分55秒で通過したと思いきや2000mは6分04秒とペースの上下が激しい展開に。それでも2000m以降はややスローとなり、大会初日の10000m同様、残り500mを切ってからのスパートの掛け合いという雰囲気が漂った。 14人の集団のままラスト1周を告げる鐘が鳴ると、残り2周の地点で先頭に立っていたキピエゴンがペースアップ。4600mから4700mまでを15秒45と切り替え、外側から追い抜こうとするハッサンの仕掛けにもトップを譲らない。 ラスト200mからはさらにギアを入れ替え、コーナーを利用して身体1つ前に出ると、そのままトップでフィニッシュ。ラスト200mは27秒12というスプリントを見せつけて、栄冠を手にした。 レース後、「2つの金メダルを獲得して歴史を作ることは、今季の夢だった。それが実現できた」と笑顔で答えたキピエゴン。17歳だった2011年の世界ユース選手権1500mで優勝と早くから期待され、16年のリオ五輪では金メダルを獲得。以降、19年のドーハ大会ではハッサンに敗れ銀メダルとなったが、それ以外の世界大会では勝利を重ね続けてきた。 今季から5000mにも挑戦し、6月には14分05秒20の世界記録を樹立。「今年は私にとって素晴らしい年となりました」という口ぶりには充実感が漂う。「今日のレースは簡単ではなかったけれど、自分自身を追い込むことができました。今後も自分を追い続けていきます」。 一方、0.23秒差の14分54秒11で2位となったハッサンは「今日は彼女の信念のほうが私より強かった」とキピエゴンを称えた。4月には初マラソンに挑戦していたことを挙げ「2年間スピード練習をほとんどしてこなかったので、逆に自信がついたくらい。どうやって最後にあの走りができたのかわからない。ラスト200mで離されてしまったけれど、最後の1周は本当に素晴らしい気分でした」と話した。 同種目では田中希実(New Balance)が14分58秒99で8位に入賞。期待されていたツェガイは10000mでの疲労もあり13位に終わった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.04.08

ダイヤモンドリーグ・ドーハ大会は6月19日に延期 選手、観客の安全を考慮

世界最高峰の陸上シリーズであるダイヤモンドリーグ(DL)の主催者は4月8日、同リーグ第1戦として予定されていた5月8日のドーハ大会を、6月19日に延期すると発表した。 DLは毎年5月から9月にかけて世界各地で開催される1 […]

NEWS 佐藤拳太郎が東海大短距離コーチ就任「両立へ全力を捧げる」髙野監督「彼しかいないと直感」

2026.04.08

佐藤拳太郎が東海大短距離コーチ就任「両立へ全力を捧げる」髙野監督「彼しかいないと直感」

東海大は4月8日、陸上競技部の新体制発表会見を行い、部長で短距離監督の髙野進氏と、新たに短距離ブロックコーチに就任した佐藤拳太郎(富士通)が登壇した。  伝統あるブルーのラインが入ったジャージに「これまで赤色が多かったの […]

NEWS 東海大・西出仁明駅伝監督が意気込み「スピードの東海復活を」両角総監督「役割分担明確に」

2026.04.08

東海大・西出仁明駅伝監督が意気込み「スピードの東海復活を」両角総監督「役割分担明確に」

東海大は4月8日、新体制発表会見を行い、両角速総監督と西出仁明駅伝監督が登壇した。 両角総監督は佐久長聖高(長野)を指導して全国高校駅伝優勝など実績を残した。11年から母校・東海大の駅伝監督に就任。17年に出雲駅伝を制す […]

NEWS 東京世界陸上金のベンジャミンとアングロがセイコーGGPに参戦 世界室内60m優勝アンソニーは200mに出場

2026.04.08

東京世界陸上金のベンジャミンとアングロがセイコーGGPに参戦 世界室内60m優勝アンソニーは200mに出場

日本陸連は4月8日、セイコーゴールデングランプリ2026東京(5月17日/東京・国立競技場)の海外選手のエントリー第2弾を発表し、昨年の東京世界選手権男子400mハードル金メダリストのR.ベンジャミン(米国)が400mに […]

NEWS ジャマイカのダグラスが女子短距離2冠 200mはU20歴代3位タイの22秒11/カリフタゲームズ

2026.04.08

ジャマイカのダグラスが女子短距離2冠 200mはU20歴代3位タイの22秒11/カリフタゲームズ

グレナダの首都セントジョーンズで4月4日から6日まで、カリフタゲームズが開催され、女子200mU20の部でS.M.ダグラス(ジャマイカ)がU20世界歴代3位タイの22秒11(+1.9)で優勝した。S.ミラー・ウイボ(バハ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年4月号 (3月13日発売)

2026年4月号 (3月13日発売)

別冊付録 記録年鑑 2025

東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソン

page top