◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)8日目
ブダペスト世界陸上8日目のアフタヌーンセッションが行われ、女子5000m決勝に出場した田中希実(New Balance)は14分58秒99で8位に入賞を果たした。
レースでは1000m2分55秒、3000mは9分16秒と目まぐるしくペースが変わる中、田中は集団の中で冷静に歩を進める。4000mでは3番手に浮上。残り1周は入賞ラインの9番手で通過し、世界の強豪とのラストスパート勝負に挑んだ。
優勝した世界記録保持者のフェイス・キピエゴン(ケニア)らのスピードにはついて行けなかったが、一時は6番手を走行。フィニッシュ直前にかわされて8位での入線となったが、97年弘山晴美(8位)以来の日本人入賞という快挙となった。
レース後は「脚を削り取られることなく、ラスト1周まで食らいつくことができたので、自分自身にワクワクしながら最後まで走り抜けられた」と話した田中。
今大会の1500mでは決勝進出を逃して悔しさを露わにしたが、5000m予選では日本記録を14秒以上更新する14分37秒98をマークしていた。
前回のオレゴンでは800mを加えた3種目に出場というチャレンジも思うような結果を残せず、「むなしくて悲しくて……。何の悲しみかわからなかったけど、その悲しみが怒りに変わって、この1年間努力してきました。でも、やっぱり怒りだけじゃなく、自分自身への許しが必要なんだと、この大会で初めて気づくことができた」と噛みしめるように語った。
東京五輪1500mで8位入賞。それに続く偉業を残した田中。「私一人じゃここまで来られなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです」と涙をこらえるようにブダペスト世界選手権を締めくくった。
【動画】田中希実 日本人26年ぶりの入賞!女子5000mダイジェスト
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.21
東京世界陸上サブトラックからの選手輸送「遅延ゼロ」分単位で計画「円滑に進められた」
2025.10.21
東京世界陸上の成功を報告「観客の熱狂が選手の力引き出した」入場者数過去最多約62万人
2025.10.21
箱根駅伝「関東学生連合チーム」選出は総合順位つかずとも選出 予選会中継時情報の訂正と謝罪
-
2025.10.20
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.21
東京世界陸上サブトラックからの選手輸送「遅延ゼロ」分単位で計画「円滑に進められた」
公益財団法人東京2025世界陸上財団は10月21日、第31回理事会を開き、大会の開催結果について報告したあと、報道陣への記者ブリーフィングを開いた。 9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に開かれた世界選 […]
2025.10.21
東京世界陸上の成功を報告「観客の熱狂が選手の力引き出した」入場者数過去最多約62万人
公益財団法人東京2025世界陸上財団は10月21日、第31回理事会を開き、大会の開催結果について報告した。 9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に開かれた世界選手権。参加選手数は193の国と地域・難民選 […]
2025.10.21
箱根駅伝「関東学生連合チーム」選出は総合順位つかずとも選出 予選会中継時情報の訂正と謝罪
一般社団法人関東学生陸上競技連盟は10月20日、日本テレビで放送された第102回箱根駅伝予選会の中継において、関東学生連合チームの選出方法についての解説で誤りがあったといして訂正を発表した。 関東学生連合チームは箱根駅伝 […]
2025.10.20
デュプランティス、フルラーニ、オールマンらが候補に!年間最優秀選手フィールド部門のノミネート男女各5名が発表
世界陸連(WA)は10月13日、ワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」のフィールド種目候補選手を発表した。 陸上競技の年間最優秀選手にあたる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・ […]
2025.10.20
ハファシマナがブルンジ勢として4連覇! 女子はアメバウが快勝 世界陸連クロカン・ツアーが開幕/WAクロカンツアー
世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドの初戦ゾルノツァ国際クロスが10月19日、スペインで開催され、男子(8.7km)はE.ハファシマナ(ブルンジ)が25分50秒、女子(8.7km)はL.アメバウ(エチオピア) […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望