HOME 国内、世界陸上、日本代表
「すべてにおいて強化しないと」5000m遠藤日向 2度目の世界は力出し切る/世界陸上
「すべてにおいて強化しないと」5000m遠藤日向 2度目の世界は力出し切る/世界陸上

不完全燃焼だった前回とは違い、持てる力を発揮した遠藤日向

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)6日目

ブダペスト世界陸上6日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子5000m予選2組の遠藤日向(住友電工)は13分50秒49の17着で予選突破は果たせなかった。

今大会からラウンド突破条件が着順のみとなったことで、レースは1組に続きスローな展開に。1000mを2分48秒で通過するなか、遠藤は集団の3番手にポジショニング。2000mも5番手をキープした。

広告の下にコンテンツが続きます

今大会の目標の1つは「つけるところまで先頭にチャレンジする」ことだった遠藤。3000mから全体のペースが上がり、懸命に集団のなかで粘ったが、終盤の1周60秒を切るスプリントには対応できなかった。

それでも、走り終わった遠藤は「前回のオレゴン大会は接触に巻き込まれて、そのタイミングでペースが上がった。今回は自分のやりたいレースができた」と納得の表情を見せ、「1周1周の上げ下げがあるレースは外に出ないと経験できない。まだまだ、すべてにおいて強化していかないといけない」と次なる課題も挙げた。

今季はケガで調整が遅れ、継続的な練習ができたのは5月から。6月の日本選手権では仕上げきれず、塩尻和也(富士通)に敗れて2位に終わっていた。

ただ、以降は充実したトレーニングを重ねて調子を上げると、7月のアジア選手権では金メダルを獲得。当初はあきらめていたという世界選手権代表の座を自ら手にした。今大会でファイナル出場は果たせなかったが、「最大の目標はパリ五輪」と掲げる。さらなるベースアップを果たし、パリでさらに高いところを目指していく。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)6日目 ブダペスト世界陸上6日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子5000m予選2組の遠藤日向(住友電工)は13分50秒49の17着で予選突破は果たせなかった。 今大会からラウンド突破条件が着順のみとなったことで、レースは1組に続きスローな展開に。1000mを2分48秒で通過するなか、遠藤は集団の3番手にポジショニング。2000mも5番手をキープした。 今大会の目標の1つは「つけるところまで先頭にチャレンジする」ことだった遠藤。3000mから全体のペースが上がり、懸命に集団のなかで粘ったが、終盤の1周60秒を切るスプリントには対応できなかった。 それでも、走り終わった遠藤は「前回のオレゴン大会は接触に巻き込まれて、そのタイミングでペースが上がった。今回は自分のやりたいレースができた」と納得の表情を見せ、「1周1周の上げ下げがあるレースは外に出ないと経験できない。まだまだ、すべてにおいて強化していかないといけない」と次なる課題も挙げた。 今季はケガで調整が遅れ、継続的な練習ができたのは5月から。6月の日本選手権では仕上げきれず、塩尻和也(富士通)に敗れて2位に終わっていた。 ただ、以降は充実したトレーニングを重ねて調子を上げると、7月のアジア選手権では金メダルを獲得。当初はあきらめていたという世界選手権代表の座を自ら手にした。今大会でファイナル出場は果たせなかったが、「最大の目標はパリ五輪」と掲げる。さらなるベースアップを果たし、パリでさらに高いところを目指していく。

【動画】力走を見せた遠藤日向。男子5000mのダイジェストをチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.21

編集部コラム「柔らかい顔に」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

2025.11.21

「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

第102回箱根駅伝まで約40日となった11月21日、大会の機運を高めるイベント「第102回箱根駅伝シンポジウム」が、都内で開催された。 今回のメインテーマは「世界を駆ける~箱根路が育む挑戦~」。昨年のパリ五輪、9月の東京 […]

NEWS 都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

2025.11.21

都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

全国高校駅伝(12月21日/京都)の地区代表を懸けた地区高校駅伝が明日11月22日に関東(北関東、南関東/埼玉・熊谷スポーツ文化公園)で、あさって23日には東海(三重・三重高前発着コース)で行われる。これで、地区高校駅伝 […]

NEWS 「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

2025.11.21

「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は11月2 […]

NEWS 来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

2025.11.21

来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

日本陸連は11月21日、第46回世界クロスカントリー選手権(来年1月10日/米国・タラハシー)のシニア日本代表12名を発表した。 シニア男女各6名ずつ。男子10kmは7月の日本選手権5000m覇者の井川龍人(旭化成)が2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top