HOME 国内、世界陸上、日本代表
世界初挑戦の5000m山本有真「この景色を忘れないようにしたい」 序盤で引き離されるも経験積む/世界陸上
世界初挑戦の5000m山本有真「この景色を忘れないようにしたい」 序盤で引き離されるも経験積む/世界陸上

女子5000mに出場した山本有真

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)5日目

ブダペスト世界陸上5日目のアフタヌーンセッションが行われ、女子5000m予選1組に山本有真(積水化学)は序盤から遅れ、トップから1分以上引き離される16分05秒57の20着でフィニッシュした。

紆余曲折を経てつかんだ初めての世界選手権だった。今大会にはワールドランキングでの出場を目指し、2月にカザフスタンで行われたアジア室内選手権で銅メダルを獲得、春のグランプリシリーズにも積極的に参戦した。5月頃に右足を痛めてしまい日本選手権は8位に沈んだものの、7月のアジア選手権において日本人初となる金メダル。目論見どおりにランキングで出場資格を手にしていた。

ただ、アジア選手権に向けて治療をしつつ、痛みが出ないように練習をしてきたことや、同レースが高温のなかでのレースとなり、少なからずダメージが残っていたであろう。

「日本の大会やアジア選手権と段階を踏んできましたが、まったく違った」と世界を体感した山本。「自己ベスト出せる自信があったけど、悔しい気持ちが大きいです」。

それでも、社会人1年目にして世界の舞台に立った意義は大きい。「去年のオレゴン大会は夏合宿中で、みんなで応援していました」。1年の時を経て、今年は世界の舞台を堂々と駆け抜けた。

広告の下にコンテンツが続きます

「悔しい。でも良い経験ができました。この景色を忘れないようにしたい」。この思いを糧に、来年のパリ、そして再来年の東京に向けて再びスタートを切る。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)5日目 ブダペスト世界陸上5日目のアフタヌーンセッションが行われ、女子5000m予選1組に山本有真(積水化学)は序盤から遅れ、トップから1分以上引き離される16分05秒57の20着でフィニッシュした。 紆余曲折を経てつかんだ初めての世界選手権だった。今大会にはワールドランキングでの出場を目指し、2月にカザフスタンで行われたアジア室内選手権で銅メダルを獲得、春のグランプリシリーズにも積極的に参戦した。5月頃に右足を痛めてしまい日本選手権は8位に沈んだものの、7月のアジア選手権において日本人初となる金メダル。目論見どおりにランキングで出場資格を手にしていた。 ただ、アジア選手権に向けて治療をしつつ、痛みが出ないように練習をしてきたことや、同レースが高温のなかでのレースとなり、少なからずダメージが残っていたであろう。 「日本の大会やアジア選手権と段階を踏んできましたが、まったく違った」と世界を体感した山本。「自己ベスト出せる自信があったけど、悔しい気持ちが大きいです」。 それでも、社会人1年目にして世界の舞台に立った意義は大きい。「去年のオレゴン大会は夏合宿中で、みんなで応援していました」。1年の時を経て、今年は世界の舞台を堂々と駆け抜けた。 「悔しい。でも良い経験ができました。この景色を忘れないようにしたい」。この思いを糧に、来年のパリ、そして再来年の東京に向けて再びスタートを切る。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.14

男子走幅跳・城山正太郎が優勝 400m佐藤風雅は45秒50の4位 世界陸上出場目指し、日本選手が欧米の競技会に出場/WAコンチネンタルツアー

7月13日に欧米各地で世界陸連(WA)コンチネンタルツアーの競技会が行われ、9月の東京世界選手権の出場を目指す日本人選手たちが奮闘した。 カナダで開催されたWAコンチネンタルツアー・シルバーのエドモントン招待では、男子走 […]

NEWS 東京世界陸上アンバサダーに三段跳3連覇・テイラー氏と100mH2大会金メダルのピアソン氏

2025.07.14

東京世界陸上アンバサダーに三段跳3連覇・テイラー氏と100mH2大会金メダルのピアソン氏

9月に開催される東京世界選手権のアンバサダーに、女子100mハードルの元選手サリー・ピアソン氏(豪州)と男子三段跳の元選手クリスチャン・テイラー氏(米国)が就任することが世界陸連(WA)より発表された。 38歳のピアソン […]

NEWS 17歳のウィルソンが男子400mで44秒10!自らのU18記録を更新 200mは新鋭・ティーマースが19秒73/WAコンチネンタルツアー

2025.07.14

17歳のウィルソンが男子400mで44秒10!自らのU18記録を更新 200mは新鋭・ティーマースが19秒73/WAコンチネンタルツアー

7月11日~12日、米国・テネシー州メンフィスで世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・シルバーのエド・マーフィー・クラシックが開催され、男子400mでは17歳のQ.ウィルソン(米国)が44秒10のU18世界最高記録で優勝 […]

NEWS 【男子1500m】本田桜二郎(鳥取城北高3)3分43秒23=高校歴代5位

2025.07.14

【男子1500m】本田桜二郎(鳥取城北高3)3分43秒23=高校歴代5位

第239回東海大長距離競技会は7月13日、神奈川・東海大湘南校舎陸上競技場で行われ、男子1500mで本田桜二郎(鳥取城北3)が高校歴代5位、中国高校新記録となる3分43秒23をマークした。従来の中国高校記録は徳本一善(沼 […]

NEWS 偉大な兄の背中を追った苦労人・右代啓欣が十種競技初制覇「続けてきた陸上、意味があった」/日本選手権混成

2025.07.13

偉大な兄の背中を追った苦労人・右代啓欣が十種競技初制覇「続けてきた陸上、意味があった」/日本選手権混成

◇第109回日本選手権・混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場)2日目 日本選手権混成競技の2日目が行われ、男子十種競技は右代啓欣(エントリー)が7488点の自己新で初優勝を果たした。 思い […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年8月号 (7月14日発売)

2025年8月号 (7月14日発売)

詳報!日本選手権
IH地区大会

page top