2023.08.07
◇全国高校総体(インターハイ:8月2日~6日/北海道・札幌厚別公園競技場)
北海道インターハイの最終日が行われ、各種目で好記録が誕生した。
男子3000m障害では永原颯磨(佐久長聖3長野)が自身の高校記録を塗り替える8分32秒12をマークして優勝を果たした。「大きい舞台で勝ち切れたことはうれしいですが、これに満足せず、まだまだ上を目指したい」と喜びを語る。永原は男子最優秀選手にも選出された。
2位の黒田然(玉野光南3岡山)も8分40秒71の高校歴代4位。3位・遠藤大成(佐久長聖3)は高校歴代6位の8分45秒47、3位の辻本桜寿(浜松開誠館3静岡)は同8位の8分46秒85と超ハイレベルなレースとなった。
女子100mハードルは13秒53(+0.8)をマークした林美希(中京大中京3愛知)が連覇を達成。この種目の連覇は15、16年の田中佑美(関大一、現・富士通)以来となる。林は七種競技も連覇を飾り、2種目で2年連続2冠。これは800m・1500mの小林祐梨子(須磨学園)以来の快挙だった。
「日本一はホッとしていますし、うれしいです」と緊張から解き放たれて笑顔を見せる林。さすがに朝起きた時は「身体が重いと思いました」。それでも「ストレッチをしたら良い感じになってきました」と、さすがの『鉄人』ぶりを発揮。「連覇はあまり意識せず、自分の走りをする」ことに集中し、持ち味の中盤から力強く抜け出した。
小学校の頃から同じクラブチームで活動してきた同級生の片山心菜(13秒67)とワンツーを飾り、「夢が叶いました」。将来的にはハードルに絞る意向があり、「12秒台を達成して世界を意識していきたい。早くシニアの12秒台の方に追いつきたい」と目標を語った。
女子三段跳の田口侑楽(国際学院3埼玉)は高校歴代7位の12m85(+0.2)の大会新で優勝。「13mを跳んで高校新を目指していたので悔しいです」と言うが、「ベストは出せました」と笑顔を浮かべた。
女子最優秀選手には400mハードルを制した瀧野未来(京都橘3)が選ばれた。最終日の4×400mリレーではアンカーを務めて学校別高校歴代4位の3分39秒36で初優勝。4継と含めて3冠を達成している。
男子110mハードルは山中恭介(市船橋3千葉)が14秒01(+0.8)の好記録で優勝。2位にも同じ千葉の小島慧一郎(東海大浦安3)が14秒15で入った。千葉県勢の優勝は19年の村竹ラシッド(松戸国際、現・順大)以来となる。
学校対抗は男子が東福岡が初優勝。最終種目の4×400mリレーで同種目初の3連覇を達成して花を添えた。女子は松阪商がV。男女ともに初優勝だった。来年のインターハイは福岡が舞台となる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.08
甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」
2025.11.08
5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59
-
2025.11.07
-
2025.11.07
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.08
甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」
甲南学園陸上競技部創部100周年記念式典、および記念祝賀会が11月8日、神戸市内のホテルで開催された。 甲南大学、甲南高校・中学校を運営する甲南学園の歴史は1911年の幼稚園創立からスタート。翌年に小学校、1919年に中 […]
2025.11.08
女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新 3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会
11月8日、京都市の東寺ハウジングフィールド西京極で第6回京都陸協記録会が行われ、女子5000mでは山田桃愛(しまむら)が15分33秒70の自己新で全体トップとなった。 山田は埼玉県出身の24歳。小学生時代に発症した骨髄 […]
2025.11.08
5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59
11月8日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園陸上競技場で第6回尼崎中長距離記録会が行われ、男子5000m競歩で山田大智(西脇工高3兵庫)が19分20秒59の日本高校新記録を樹立した。従来の高校記録は住所大翔(飾磨工高/現・富 […]
2025.11.08
中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場
11月8日、中部実業団連盟と北陸実業団連盟は、ニューイヤー駅伝の予選を兼ねた第65回中部・第55回北陸実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 中部では、昨年大会新記録で優勝を果たしたトヨタ紡織が4区(1 […]
2025.11.08
中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生 中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝
中国実業団連盟は11月8日、第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 前回大会で3年ぶりの優勝を果たした中電工は、優勝の立役者となった北村惇生を2年連続でエース区間の6区(19km)に登録した […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望