HOME 国内

2023.07.29

やり投・オレゴン代表の小椋健司が復調告げる80m13!パパになり「すごかったと言えるように」/福井ナイトゲームズ
やり投・オレゴン代表の小椋健司が復調告げる80m13!パパになり「すごかったと言えるように」/福井ナイトゲームズ

男子やり投を制した小椋健司

◇Athlete Night Games in FUKUI2023(7月29日/福井県営:9.98スタジアム)

日本グランプリシリーズG2のAthlete Night Games in FUKUIが行われ、男子やり投はオレゴン世界選手権代表の小椋健司(エイジェックスポーツ)が80m13で優勝した。

小椋は1回目は「脚が動かなかった」と76m20。2回目には動かしたところ「止まれなかった」とファウルになった。それを修正した3回目に大台となる80m13をマーク。21年に81m63、22年に80m25と80m13を投げており、自己3番目タイの記録だった。

その後は記録を伸ばせず「できれば出したかった」と言うが、それでも77mを下回らず「今日の目標は80mでそれはクリアできました。持ち味の安定感も戻ってきました」と小椋。今季初大台に「ひと安心しました」と胸をなで下ろした。

昨年はオレゴン世界選手権に出場。だが、所属先や練習拠点が変わった今季は技術に「ズレがあった」。日本選手権ではまさかの10位。7月1日の実業団学生対抗でも75m台で、その後は「投げ急いでいたので、ラストクロスで余裕を持ってひねりを生かす」と、本来の特長をしっかり意識して調整したという。

ブダペスト世界選手権もワールドランキングで出場権獲得圏内に入っているものの、すでに日本選手権で小椋よりも成績の良い3人もランクインしており、出場は『他力本願』で微妙なところ。「そこは割り切っているので、パリ五輪を見据えています」。7月7日に第一子が誕生。「男の子です。将来、すごかったと言えるようにオリンピックに出たいです」と思わず表情がほころんだ。

本来の投げを取り戻しつつある小椋。「まずは80mを安定させられるように」と前を向いた。

女子やり投はオレゴン世界選手権、アジア選手権代表の上田百寧(ゼンリン)が57m88で優勝。「記録が残念」と悔しさを見せていた。

◇Athlete Night Games in FUKUI2023(7月29日/福井県営:9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズG2のAthlete Night Games in FUKUIが行われ、男子やり投はオレゴン世界選手権代表の小椋健司(エイジェックスポーツ)が80m13で優勝した。 小椋は1回目は「脚が動かなかった」と76m20。2回目には動かしたところ「止まれなかった」とファウルになった。それを修正した3回目に大台となる80m13をマーク。21年に81m63、22年に80m25と80m13を投げており、自己3番目タイの記録だった。 その後は記録を伸ばせず「できれば出したかった」と言うが、それでも77mを下回らず「今日の目標は80mでそれはクリアできました。持ち味の安定感も戻ってきました」と小椋。今季初大台に「ひと安心しました」と胸をなで下ろした。 昨年はオレゴン世界選手権に出場。だが、所属先や練習拠点が変わった今季は技術に「ズレがあった」。日本選手権ではまさかの10位。7月1日の実業団学生対抗でも75m台で、その後は「投げ急いでいたので、ラストクロスで余裕を持ってひねりを生かす」と、本来の特長をしっかり意識して調整したという。 ブダペスト世界選手権もワールドランキングで出場権獲得圏内に入っているものの、すでに日本選手権で小椋よりも成績の良い3人もランクインしており、出場は『他力本願』で微妙なところ。「そこは割り切っているので、パリ五輪を見据えています」。7月7日に第一子が誕生。「男の子です。将来、すごかったと言えるようにオリンピックに出たいです」と思わず表情がほころんだ。 本来の投げを取り戻しつつある小椋。「まずは80mを安定させられるように」と前を向いた。 女子やり投はオレゴン世界選手権、アジア選手権代表の上田百寧(ゼンリン)が57m88で優勝。「記録が残念」と悔しさを見せていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.09.16

世界女王・北口榛花に特製『やり投ハイチュウ』贈呈!「やりより重たい」

女子やり投でパリ五輪金メダルに輝いた北口榛花(JAL)が9月16日に帰国し、都内で会見を開いた。その席でサプライズが待っていた。 7月16日にサポート契約を結んだ森永製菓から、やり投を模したケースにハイチュウなど、お菓子 […]

NEWS やり投世界一・北口榛花「悩み、もがき続けた1年」五輪金メダルとDLトロフィーとともに凱旋帰国

2024.09.16

やり投世界一・北口榛花「悩み、もがき続けた1年」五輪金メダルとDLトロフィーとともに凱旋帰国

女子やり投の北口榛花(JAL)が9月16日に帰国し、都内で会見を開いた。 光り輝くパリ五輪金メダルとダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルを手に帰国した北口。冒頭で「オリンピックとダイヤモンドリーグ・ファイナルと重要な試合 […]

NEWS 女子やり投アジア選手権入賞の久世生宝が今季限りで引退 「感謝の気持ちでいっぱい」

2024.09.16

女子やり投アジア選手権入賞の久世生宝が今季限りで引退 「感謝の気持ちでいっぱい」

女子やり投の久世生宝(コンドーテック)が9月15日、10月の佐賀国民スポーツ大会を最後に現役引退することを明らかにした。 久世は岡山県出身の29歳。幼少期から陸上に親しみ、中学では短距離が専門。倉敷中央高校進学後、体力強 […]

NEWS 女子やり投・右代織江が引退 08年インターハイ、19年茨城国体優勝

2024.09.16

女子やり投・右代織江が引退 08年インターハイ、19年茨城国体優勝

9月15日、女子やり投の右代織江(アースコンシャス)が自身のSNSを更新。今季限りで現役を引退すことを発表した。 右代は北海道出身の34歳。十種競技日本記録保持者の右代啓祐(国士舘クラブ)を兄に持ち、中学から陸上を始めた […]

NEWS 11年世界選手権男子400m銅メダルのケヴィン・ボルレーが引退 “ボルレー兄弟”で4×400mRでも活躍

2024.09.16

11年世界選手権男子400m銅メダルのケヴィン・ボルレーが引退 “ボルレー兄弟”で4×400mRでも活躍

男子400mのケヴィン・ボルレー(ベルギー)が、9月14日のDLファイナルとなったメモリアルヴァンダムで引退レースを行った。 1988年に双子としてジョナサンとともに生まれたケヴィン。ジュニア期から400mを中心に活躍し […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年10月号 (9月13日発売)

2024年10月号 (9月13日発売)

●Paris 2024 Review
●別冊付録/学生駅伝ガイド 2024 秋
●福井全中Review
●東京世界選手権まであと1年
●落合晃の挑戦

page top