2023.06.04
◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)4日目
ブダペスト世界選手権の代表選考会を兼ねた第107回日本選手権の4日目に女子砲丸投が行われ、郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が16m19で3連覇、通算6回目の優勝を果たした。
1回目15m84のあと、2回目に16m19を投げた。「2年ぶりに16mを超えられてうれしいです」。社会人になって初の16m超えにトレードマークの笑顔を浮かべる。
日本記録を持つ初日の円盤投で2位。「力んでしまった」といつもの課題が浮き彫りになってタイトルを逃した。「その日は落ち込みました」。試合後はヤンマースタジアム長居からほど近くの実家に帰って母の料理に舌鼓。「やっぱり母の味は最高です」。野菜炒めで元気を取り戻した郡は、リラックスして砲丸投に臨んだ。
3回目以降は「力んでしまいました」とはにかんだが、「技術的な練習はあまりできていませんが、パワーアップできているから16mまで持ってこられました」と好記録の要因を話す。
ただ、砲丸投に取り組んでいるもの、すべては「円盤投で世界と戦うため」。実業団で競技を続けると覚悟してからは、中学から取り組んできた砲丸投を『サブ種目』にすると心に決めた。だからこそ、タイトルに笑顔を見せつつも「今大会の目標は2冠だったので」と気を引き締める。
今季の最大のターゲットは円盤投でのブダペスト世界選手権出場。ワールドランキングを少しでも上げるためにスケジュールを組んで最後までチャレンジを続けていく。
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