2022.11.07
第52回ニューヨークシティマラソンが11月6日、米国の当地で行われ、6位に入賞した2021年の東京五輪以来1年3ヵ月ぶりのマラソンに挑んだ大迫傑(Nike)が2時間11分31秒で5位に入った。2時間12分12秒の6位に鎧坂哲哉(旭化成)が続いた。
東京五輪後に一時は引退を発表した大迫だが、今年2月に現役復帰を表明。6月には日体大長距離競技会5000mに出場(13分30秒23)し、9月には英国でハーフマラソンに出場して1時間1分05秒と着実に準備を重ね、復帰後初のマラソンに臨んだ。
序盤からダニエル・ド・ナシメント(ブラジル)が飛び出す展開のなか、第2集団でレースを進めた大迫。中盤でその中からエヴァンス・チェベト(ケニア)が抜け出した時にはついていかず、マイペースを維持した。
後半に入って失速し始めたド・ナシメントが32㎞あたりで倒れ込み、そのまま途中棄権。変わってトップに立ったチェベトがそのまま逃げ切り、2時間8分41秒で優勝を飾った。
大迫は追い上げとまではいかなかったが、順位をしっかりとまとめてフィニッシュ。自身のSNSで「フレッシュに、また一から何かを作り上げていく厳しさ、それ以上のワクワクを感じながら当日に向かっていきます」と綴り、想いを抱いて臨んだ拠点とする米国でのレースで、新たなキャリアの一歩を刻んだ。
10月にはGMOインターネットグループに、チーム全体の指導・強化にもかかわる「プレイング・ダイレクター(Playing Director)」として参画することを発表。今後は来年正月の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で日本一を目指すメンバーの一員として、またそれを牽引する指導者として注力することになる。
GMOインターネットグループ参画を発表した際の会見では、「優勝は簡単なことではない」と前置きしながらも、「結果を求めつつ。まずは自分自身がワクワクしていないと、いろいろな人とそれを共有できないので、勝負に徹して楽しみながらいい走りができればと思う。プラスアルファの価値を残していけるように」と力強く語っていた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.08.20
-
2025.08.20
-
2025.08.19
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.19
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.07.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.20
400mH黒川和樹が涙の復活!世界陸上届かずも48秒71「またここから」/トワイライトゲームス
◇第20回トワイライトゲームス(8月20日/神奈川・日産スタジアム) トワイライトゲームスが行われ、男子400mハードルは黒川和樹(住友電工)が復活の走りを見せた。 1レーンに入った黒川は持ち味の前半から一気にスピードを […]
2025.08.20
栗橋東が4×100mR中学新の41秒80 !! 単独チーム初の41秒台誕生 上位3チームが大会記録上回る/沖縄全中
◇沖縄全中(8月17日~20日/沖縄・沖縄県総合運動公園陸上競技場)4日目 第52回全日本中学校選手権(全中)の男子4×100mリレー決勝が行われ、中学記録(42秒09)保持チームの栗橋東(埼玉)が0.29秒更新する41 […]
2025.08.20
100mH・今村好花が13秒23の中学新!! 自身の記録を0.05秒更新して2連覇達成/沖縄全中
◇沖縄全中(8月17日~20日/沖縄・沖縄県総合運動公園陸上競技場)4日目 第52回全日本中学校選手権(全中)の女子100mハードルが行われ、今村好花(太宰府東3福岡)が13秒23(±0)の中学新記録を打ち立てて2連覇し […]
2025.08.20
アシックス 東京世界陸上期間中に2つの体験型イベント限定開催 アスリートの世界を体感 新シューズに触れる体験も
アシックスジャパンは8月20日、9月の東京世界選手権期間中に、都内2ヵ所で体験型イベントを限定で開催すると発表した。 世界陸連とオフィシャルパートナー契約を結んでいるアシックス。多くの人に東京世界選手権(9月13日~21 […]
2025.08.20
箱根駅伝総合3連覇を狙う青学大陸上競技部が施設野菜メーカー・村上農園とパートナー契約締結
施設野菜メーカーの株式会社村上農園(広島市)は8月20日、青学大陸上競技部(長距離ブロック)と8月14日にパートナー契約を結んだと発表した。 同社は関連会社も含めて国内13ヵ所に工場を持ち、豆苗やブロッコリースーパースプ […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99