2022.10.16
◇東京レガシーハーフマラソン(10月16日/国立競技場発着)
東京レガシーハーフマラソンは10月16日、国立競技場をスタート・フィニッシュとするコースで開催。男子は村山謙太(旭化成)が1時間2分14秒で9位に入り、「最低限の目標」だった日本人トップを確保した。
前半から、世界歴代4位の57分59秒を持つアレクサンダ―・ムティソ(NDソフト)ら外国勢が作る先頭集団に、日本勢でただ1人加わる積極的なレースを見せた。
5kmは14分24秒、10kmは28分42秒で通過。前半と終盤は2019年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)と同じ、東京五輪でも使用されるはずだったコースで、前半は長い下り、終盤には長い上りが待つという設定を考えると、焦点は記録よりも勝負へと移る。
だが、その後に村山は先頭集団から後退。「力不足でついていけなかった」と村山は振り返り、駒大の後輩でもあるオレゴン世界選手権マラソン代表・西山雄介(トヨタ自動車)の追い上げを感じながら逃げる展開に。それでも粘って日本人トップの位置はキープし続けたところは、「マラソンに向けて取り組んできた」というトレーニングの成果だろう。
国立競技場には上門大祐(大塚製薬)、西山と競り合うかたちで戻ってきたが、ラストは持ち味のスパートで振り切った。
宮城・明成高、駒大時代から、スピードランナーとしてトラック、駅伝で活躍してきた。全日本実業団対抗駅伝でも、17~20年の4連覇すべてに貢献してきた。ただ、個人ではトラック、マラソンともになかなか結果を残せない日々が続いている。
今、目指すのはマラソン。自己ベストは2019年9月のベルリンで出した2時間8分56秒だが、持ち味を生かし切ったレースはまだできていない。「今回はマラソンに向けてのステップレースとして出場した」という村山の次なるターゲットは、パリ五輪マラソン代表選考レース・MGCの出場権獲得だ。
「マラソンで結果出せていないので、満点の結果出せるようにがんばりたい」。村山は力強く語った。
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