2026.05.17
◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子100mはノア・ライルズ(米国)が9秒95(+0.6)で優勝した。
日本勢は桐生祥秀(日本生命)が10秒15で最上位の4位を占めた。「スタートの部分は良かったですが、中盤でグッといくパワーのところはもっと練習していかないといけない」と振り返りつつも、「疲れている中ではいいかなと思いました」と笑顔がのぞく。
5月上旬にアフリカ・ボツワナでの世界リレーに出場するため、4月下旬の出国から移動を含めて約1週間はリレーに専念。4×100mで2走・飯塚翔太(ミズノ)と3走・桐生のバトンパスでミスが出て、北京世界選手権出場権獲得を逃す結果となったが、その前後も含めて屋外レースは出ておらず、これが個人の“開幕戦”だった。
まだ試運転の段階ながら、「動き自体は良かった」と桐生。スタートからの流れでリードを奪い、上体を起こす30m付近ではトップに。そこからライルズをはじめ海外勢にかわされたが、日本勢は2番手の飯塚を0.04秒抑える力強さを見せた。
「後半のピッチのとおろはもうちょっと回せると思うけど、それは試合を積んでいけばできると思います」と桐生。この冬から「昔もやっていた」というスタートで「歩幅を大きめに出る」動きは、室内シーズン前に「ぎっくり腰になって中断していた」が、ようやく試合で試して「やりたいことはできたかな」とうなずく。
それでも、結果については「ライルズ選手の次にも2人いる。4着だったら世界の準決勝は通らない」と桐生。世界を見据え、今年は「記録」を狙うシーズンに位置付けてはいるが、勝負でも負けるつもりはない。
初の連覇に挑む6月の日本選手権に向けて、1週間後の関西実業団選手権をステップにすることも視野に入れる。「日本選手権で3本走れる身体をしっかり作りたい」。2万5000人近くが集まった国立競技場を沸かせた桐生が、ここからさらにギアを上げていく。
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