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2025.12.26

編集部コラム「令和7年の大会取材」
編集部コラム「令和7年の大会取材」

2025年2月24日、鹿児島空港離陸直後の7時半過ぎに撮影

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第313回「令和7年の大会取材(井上)

いろんな出来事があった令和7年(2025年)も、あと数日で終わります。

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そこで勝手ですが、個人的な思い出を振り返ります。

私を除いたほかの編集部員は、日本選手権やインターハイ、全中などの全国大会に行ったり、海外で取材したり、国内外各地のいろんな大会に行ったりしていますが、私は割と少なかったです。身体が不調だった時期もありまして……。今も体調と向き合いながら、長時間仕事しています(笑)。

数少ない出張取材では、2月下旬に鹿児島・大隅半島の大崎町で行われたJapan Athlete Games in Osakiにお邪魔しました。

でも、これがハードスケジュールで、大会前日に写真部長Fさんと一緒に鹿児島入りしましたが、鹿児島空港に夜到着する航空便。そこから宿泊先まで1時間ほどかかる距離です。予約していたレンタカーを運転して、途中食事しながら、宿泊先に着いた時には日付が変わっていました。つまり大会当日です。

当日は午前から取材を開始。男子100m日本記録保持者の山縣亮太選手(セイコー)の走りなどを見て、選手のコメントを取り、せこせこと月陸Onlineの記事を書いていました。大会終了後、翌日は日の出前に出発するので、夕食はせめて地元らしいものを食べようと車を走らせながら、飲食店を探しましたが、地元の各名店は長蛇の列で混み合っていたり、すでに営業終了。結局パスタを食べて、宿泊先に戻りました。

鹿児島空港7時15分離陸の航空便で帰京するスケジュールだったので、レンタカーを返却したり、搭乗手続きなどを踏まえると、4時前に起床。準備を整え、5時前に出発しました。東九州自動車道を走行していましたが、その途中、なんと雪が舞い出します。

いくら新潟出身とはいえ、降雪中の運転は、月陸入社前の10年ぶり。その上、ノーマルタイヤ装着で運転するのは初めてでした。積もるほどの雪ではなかったので、スリップはしませんでしたが、まさか鹿児島で雪を見るとは……。

海抜約270mにある鹿児島空港付近はしっかり雪が降り、路面も景色も真っ白。助手席にはFさんがおり、もちろん事故を起こすわけにはいきません。ビクビクしながらハンドルを握っていました。

実は人生初めての鹿児島。それは36時間足らずの滞在で終了しました。でも、大会や充実した会場施設、その前後の行動を含め、忘れられない2泊3日(?)でした。

次はもっと忘れられない大会です。出張ではありませんが、9月に行われた34年ぶり開催の東京世界選手権。詳細は前回のコラムで触れましたが、満員の国立競技場に感動しました。

希望した男子1500m決勝を生で見て、ミックスゾーンへ。金メダリスト・ナデル選手の話すポルトガル語をまったく理解できないのに、知ったふうに聞いていました。もちろん、日本選手の喜怒哀楽も。

男子400m準決勝で、中島佑気ジョセフ選手(富士通)がホームストレートで順位を上げていくときの、あの鼓膜が裂けそうな歓声は忘れられません。

2007年大阪世界選手権や、インドアながら1999年に群馬・前橋で行われた世界室内選手権も一観客として会場にいました。アスリートのすごさは感じましたが、いずれも空席が目立ち、今年の東京ほど盛り上がりはありませんでした。それがきっかけで私自身には「日本で、陸上は人が呼べるスポーツなのだろうか」と懐疑的な思いがずっとありました。

それだけに、驚きもありました。日本選手だけでなく、海外選手のパフォーマンスにも観客は熱狂。果たして、今後それを再現できるか。現在の日本陸上界のままでは不安が残りますが、またそういう日が来ることを願いたいです。

世界選手権最終日翌日に行ったヤコブ・インゲブリグトセン選手(ノルウェー)のグループインタビューも、彼のトレーニングの考え方の一端を知り、勉強になりました。彼を含め、誰かが1998年から更新されていない1500mの屋外世界記録(3分26秒00)を早く破ってほしいです。

そして、先日の全国高校駅伝。雨の中で女子は長野東(長野)の強固な強さ、男子は学法石川(福島)の他を寄せつけない勢いを十分に感じました。もちろん、ほかのチームを含め、詳細は1月14日発売の2月号をお読みください。

2026年は秋に、初開催となる世界アルティメット選手権(ハンガリー・ブダペスト)と、新装されたパロマ瑞穂スタジアム(愛知・名古屋)でアジア大会が行われます。20歳未満の世代は、8月上旬にU20世界選手権(米国・オレゴン)があります。日本勢はどんな成果を残すのでしょうか。

個人的に最も気になるのは、夏のインターハイ、全中の扱いです。インターハイは全国高体連、全中は日本中体連が主催ですが、例年、日本陸連も主催に名を連ねています。しかし、現時点で日本陸連が発表している2026年競技日程には、会期は掲載していますが、主催とはなっておりません。

今年の広島インターハイでは、暑熱対策を理由に、開幕直前に競技方式の変更がありました。沖縄全中でも悪天候による種目順延に絡み、競技方式の変更が要請されたと聞きます。

それだけに、早く日程や競技方式を確定してほしいです。特に私は高校生取材が多いので、来年最後のインターハイを迎える現在の2年生が、安心してトレーニングスケジュールを立てられるように、1日も早い正式な会期・競技日程の発表をお願いします。正式決定した後での変更や、今夏のような直前の変更はもう止めてほしいです(悪天候ならともかく)。

トップを争う選手は、それでも対応できるかもしれません。でも、「競技は今年限り」「次の進路への準備」を考えている高校陸上部員もいます。むしろ、そういう高校生が大半。

長くなりましたが、2026年はうれしいニュースが続出し、抱えている課題や問題が解決できるようにと願うばかりです。

というわけで、みなさん良いお年を!

井上 敦(いのうえ あつし)
1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入り最初は100mを始めたものの、ライバルが多く、ある選手(日本を代表するロングスプリンター)の活躍に影響されて400mに転向した。3年夏までメイン種目だったが結果は県大会に届かず。しかし、3年秋の駅伝での爆走やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。

過去の編集部コラムはこちら

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第313回「令和7年の大会取材(井上)

いろんな出来事があった令和7年(2025年)も、あと数日で終わります。 そこで勝手ですが、個人的な思い出を振り返ります。 私を除いたほかの編集部員は、日本選手権やインターハイ、全中などの全国大会に行ったり、海外で取材したり、国内外各地のいろんな大会に行ったりしていますが、私は割と少なかったです。身体が不調だった時期もありまして……。今も体調と向き合いながら、長時間仕事しています(笑)。 数少ない出張取材では、2月下旬に鹿児島・大隅半島の大崎町で行われたJapan Athlete Games in Osakiにお邪魔しました。 でも、これがハードスケジュールで、大会前日に写真部長Fさんと一緒に鹿児島入りしましたが、鹿児島空港に夜到着する航空便。そこから宿泊先まで1時間ほどかかる距離です。予約していたレンタカーを運転して、途中食事しながら、宿泊先に着いた時には日付が変わっていました。つまり大会当日です。 当日は午前から取材を開始。男子100m日本記録保持者の山縣亮太選手(セイコー)の走りなどを見て、選手のコメントを取り、せこせこと月陸Onlineの記事を書いていました。大会終了後、翌日は日の出前に出発するので、夕食はせめて地元らしいものを食べようと車を走らせながら、飲食店を探しましたが、地元の各名店は長蛇の列で混み合っていたり、すでに営業終了。結局パスタを食べて、宿泊先に戻りました。 鹿児島空港7時15分離陸の航空便で帰京するスケジュールだったので、レンタカーを返却したり、搭乗手続きなどを踏まえると、4時前に起床。準備を整え、5時前に出発しました。東九州自動車道を走行していましたが、その途中、なんと雪が舞い出します。 いくら新潟出身とはいえ、降雪中の運転は、月陸入社前の10年ぶり。その上、ノーマルタイヤ装着で運転するのは初めてでした。積もるほどの雪ではなかったので、スリップはしませんでしたが、まさか鹿児島で雪を見るとは……。 海抜約270mにある鹿児島空港付近はしっかり雪が降り、路面も景色も真っ白。助手席にはFさんがおり、もちろん事故を起こすわけにはいきません。ビクビクしながらハンドルを握っていました。 実は人生初めての鹿児島。それは36時間足らずの滞在で終了しました。でも、大会や充実した会場施設、その前後の行動を含め、忘れられない2泊3日(?)でした。 次はもっと忘れられない大会です。出張ではありませんが、9月に行われた34年ぶり開催の東京世界選手権。詳細は前回のコラムで触れましたが、満員の国立競技場に感動しました。 希望した男子1500m決勝を生で見て、ミックスゾーンへ。金メダリスト・ナデル選手の話すポルトガル語をまったく理解できないのに、知ったふうに聞いていました。もちろん、日本選手の喜怒哀楽も。 男子400m準決勝で、中島佑気ジョセフ選手(富士通)がホームストレートで順位を上げていくときの、あの鼓膜が裂けそうな歓声は忘れられません。 2007年大阪世界選手権や、インドアながら1999年に群馬・前橋で行われた世界室内選手権も一観客として会場にいました。アスリートのすごさは感じましたが、いずれも空席が目立ち、今年の東京ほど盛り上がりはありませんでした。それがきっかけで私自身には「日本で、陸上は人が呼べるスポーツなのだろうか」と懐疑的な思いがずっとありました。 それだけに、驚きもありました。日本選手だけでなく、海外選手のパフォーマンスにも観客は熱狂。果たして、今後それを再現できるか。現在の日本陸上界のままでは不安が残りますが、またそういう日が来ることを願いたいです。 世界選手権最終日翌日に行ったヤコブ・インゲブリグトセン選手(ノルウェー)のグループインタビューも、彼のトレーニングの考え方の一端を知り、勉強になりました。彼を含め、誰かが1998年から更新されていない1500mの屋外世界記録(3分26秒00)を早く破ってほしいです。 そして、先日の全国高校駅伝。雨の中で女子は長野東(長野)の強固な強さ、男子は学法石川(福島)の他を寄せつけない勢いを十分に感じました。もちろん、ほかのチームを含め、詳細は1月14日発売の2月号をお読みください。 2026年は秋に、初開催となる世界アルティメット選手権(ハンガリー・ブダペスト)と、新装されたパロマ瑞穂スタジアム(愛知・名古屋)でアジア大会が行われます。20歳未満の世代は、8月上旬にU20世界選手権(米国・オレゴン)があります。日本勢はどんな成果を残すのでしょうか。 個人的に最も気になるのは、夏のインターハイ、全中の扱いです。インターハイは全国高体連、全中は日本中体連が主催ですが、例年、日本陸連も主催に名を連ねています。しかし、現時点で日本陸連が発表している2026年競技日程には、会期は掲載していますが、主催とはなっておりません。 今年の広島インターハイでは、暑熱対策を理由に、開幕直前に競技方式の変更がありました。沖縄全中でも悪天候による種目順延に絡み、競技方式の変更が要請されたと聞きます。 それだけに、早く日程や競技方式を確定してほしいです。特に私は高校生取材が多いので、来年最後のインターハイを迎える現在の2年生が、安心してトレーニングスケジュールを立てられるように、1日も早い正式な会期・競技日程の発表をお願いします。正式決定した後での変更や、今夏のような直前の変更はもう止めてほしいです(悪天候ならともかく)。 トップを争う選手は、それでも対応できるかもしれません。でも、「競技は今年限り」「次の進路への準備」を考えている高校陸上部員もいます。むしろ、そういう高校生が大半。 長くなりましたが、2026年はうれしいニュースが続出し、抱えている課題や問題が解決できるようにと願うばかりです。 というわけで、みなさん良いお年を!
井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入り最初は100mを始めたものの、ライバルが多く、ある選手(日本を代表するロングスプリンター)の活躍に影響されて400mに転向した。3年夏までメイン種目だったが結果は県大会に届かず。しかし、3年秋の駅伝での爆走やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。
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