2025.10.05
◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場) 2日目
滋賀国民スポーツ大会・陸上競技の2日目が行われ、少年男子B100mで松下碩斗(静岡・静岡高1)が10秒35(+0.8)の大会新記録で優勝した。
松下のタイムは清水空跳(星稜高・石川)が昨年にマークした高1歴代最高記録(10秒26)に次ぐ学年別歴代2位。大会前の自己ベストは10秒47で、前日の準決勝を10秒45(+1.1)と自己記録を更新。決勝でさらにタイムを縮め、菅野翔唯(東農大二高・群馬)が前回大会で樹立した大会記録を0.02秒上回った。
「自分でもちょっとビックリしています」と自身初の10秒3台に驚きの声を上げる。昨年のU16大会150m1位の実績があり、200mでも高1歴代2位の21秒07と100m以外にも自信を持つ松下。レースでも中盤以降にライバルを圧倒した。
また、8月の広島インターハイ400mハードルを制した後藤大樹(京都・洛南高1)が10秒51で2位に入った。
少年男子B100m以外でも3種目で大会新記録が誕生。成年男子800mでは世界選手権代表の落合晃(滋賀・駒大)が1分45秒20はサードベスト。今大会、滋賀県勢初の優勝を飾り、走りで期待に応えた。2位から4位の金子魅玖人(千葉・ARCYELL)、源裕貴(三重・NTN)、山鹿快琉(群馬・育英大)も、1分47秒09の大会記録を更新している。
少年女子A800mでも久保凛(大阪・東大阪大敬愛高3)が2分01秒72で圧勝。昨年、自身が出した大会記録を0.37秒塗り替えた。さらに、少年男子共通棒高跳ではインターハイ王者の井上直哉(徳島・阿南光高3)が19年ぶりの大会新記録となる5m32で制した。
成年男子やり投は﨑山雄太(愛媛・愛媛競技力本部)が貫禄勝ち。3投終了時で8位とギリギリでのトップ8進出だったが、6投目に80m43を投げて逆転した。
短距離種目では千葉県勢が躍動。少年A300mでは男子は東島権治(千葉・市船橋高3)が32秒76、女子はインターハイ200mと400mの2冠のバログン・ハル(千葉・市川高2)が快勝。また、少年女子B100mは横山柚希(千葉・市柏高1)が高1歴代4位の11秒69(+0.3)で圧勝している。
成年300mは男女ともに世界選手権代表が貫禄勝ち。男子は今泉堅貴(福岡・内田洋行AC)が32秒61で連覇を達成し、女子は松本奈菜子(福島・東邦銀行)が37秒10で制した。
成年女子10000m競歩は大山藍(鹿児島・自衛隊体育学校)が44分59秒44の自己新で優勝。少年男子B走幅跳は長谷部光輝(岐阜・県岐阜商高1)が7m19(+1.5)で連覇を達成した。少年男子Aやり投では松本一颯(神奈川・森村学園高2)が63m49で全国初タイトルを獲得している。
少年男子A100mはインターハイで10秒00の日本高校記録を樹立した清水空跳(石川・星稜高2)が予選を10秒61(-1.1)、準決勝を10秒29(+0.4)のそれぞれ組1着で通過。5日の15時に行われる決勝へ駒を進めた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.19
マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」
神奈川大は11月19日、男子マラソン日本記録保持者でOBの鈴木健吾が陸上部のアンバサダーに就任したと発表した。 鈴木は箱根駅伝では3年連続で2区を担い、3年時に区間賞を獲得。4年時には東京マラソンで2時間10分21秒で走 […]
2025.11.19
岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場を懸けた県大会が、11月14日から16日にかけて、全国10県で行われた。 14日の岡山県大会では、2年前に全国男女優勝、女子は昨年も連覇を飾った京山が圧倒的な継走を披露。 […]
2025.11.19
世界陸連フェアプレー賞最終候補者発表 棒高跳・カラリス、1500m・カー、3000m障害のヴァン・デ・ベルデの3名
世界陸連(WA)は11月18日、ワールド・アスレティクス・アワード2025のフェアプレー賞の最終候補者を発表した。 男子棒高跳のE.カラリス(ギリシャ)は東京世界選手権の銀メダリスト。自身の試技に臨むだけでなく、同種目の […]
2025.11.19
エディオンDCエントリー 田中希実3年8ヵ月ぶりのトラック1万m 五島莉乃、樺沢和佳奈、高島由香、不破聖衣来も
日本実業団連合は11月18日夜、エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/大阪・ヤンマースタジアム長居)のエントリー選手を発表した。 女子10000mには田中希実(New Balance)がエントリー […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025