HOME 国内、世界陸上、日本代表、海外
やり投女王・北口榛花がいよいよ登場! ライルズ、ワルホルム、ボル、ウッデンら注目選手続々/東京世界陸上DAY7イブニングみどころ
やり投女王・北口榛花がいよいよ登場! ライルズ、ワルホルム、ボル、ウッデンら注目選手続々/東京世界陸上DAY7イブニングみどころ

東京世界陸上女子やり投で予選A組に登場する北口榛花(写真は開幕前日公式練習)

◇東京世界陸上(9月13日〜21日/国立競技場)7日目

東京世界陸上も終盤に差しかかりつつあるが、まだまだ熱戦が続いている。

女子やり投には、23年ブタペスト大会、24年パリ五輪に続く、世界女王の座を目指す北口榛花(JAL)が満を持して登場する。今季は5月に64m63を投げた後、右ひじや左足首の故障にも苦しんだが、8月のダイヤモンドリーグファイナルでは60m72をマーク。そこから残された期間でどこまで調子を上げてこられたか。その試金石となる予選で、通過標準記録の62m50をクリアして、決勝に向かっていきたい。

広告の下にコンテンツが続きます

日本から上田百寧(ゼンリン)、武本紗栄(オリコ)も出場する。いずれも62m台の自己ベストに迫る投てきを見せれば、北口とともに3選手そろっての決勝進出も不可能ではない。予選は2組で行われ、A組に北口と上田、B組に武本が入っている。

このほか、日本勢は男子5000m予選1組に、初出場の森凪也(Honda)が出場。同組に今季12分台の選手が11人いるなか、決勝進出に向けて最後まで食らいついていきたい。

トラックは注目の決勝種目が目白押し。男子400mハードルでは、21年東京五輪で、45秒94の世界記録を樹立したカールステン・ワルホルム(ノルウェー)が優勢。同じ国立の地で再び快走を見せるか。そこに待ったをかけるのはパリ五輪金メダリストのライ・ベンジャミン(米国)、アブデラパン・サンバ(カタール)、アリソン・ドス・サントス(ブラジル)あたりか。

広告の下にコンテンツが続きます

女子400mハードルは、前回女王のフェムケ・ボル(オランダ)が予選・準決勝と盤石の走りを見せており、決勝でもレースを支配しそうだ。今季限りで引退を表明している35歳のベテラン、ダリラ・ムハンマド、パリ五輪銀のアナ・コックレルら米国勢がどこまで食い下がるか。

そして、この日を締めくくるのは200mだ。男子はノア・ライルズ(米国)が準決勝で19秒51の今季世界最高をマーク。ウサイン・ボルト(ジャマイカ)に並ぶ4連覇の偉業に近づいている。これをケニー・ベドナレク(米国)、ブライアン・レヴェル(ジャマイカ)、パリ五輪金メダルのレツィ・テボゴ(ボツワナ)らが追いかける展開かとなりそうだ。

女子は100mを制しているメリッサ・ジェファーソン・ウッデン(米国)が2冠を狙う。3連覇がかかるシェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)、ディナ・アッシャー・スミス(英国)、アナヴィア・バトル(米国)らにも注目だ。

フィールドの決勝は男子三段跳。パリ五輪金のジョーダン・ディアス・フォルト(スペイン)が予選で記録なしで敗退。前回王者のユーグ・ファブリス・ザンゴ(ブルキナファソ)、ペドロ・ピチャルド(ポルトガル)、アンディ・ディアス・ヘルナンデス(イタリア)らを中心とした金メダル争いになりそうだ。

文/田中 葵

◇東京世界陸上(9月13日〜21日/国立競技場)7日目 東京世界陸上も終盤に差しかかりつつあるが、まだまだ熱戦が続いている。 女子やり投には、23年ブタペスト大会、24年パリ五輪に続く、世界女王の座を目指す北口榛花(JAL)が満を持して登場する。今季は5月に64m63を投げた後、右ひじや左足首の故障にも苦しんだが、8月のダイヤモンドリーグファイナルでは60m72をマーク。そこから残された期間でどこまで調子を上げてこられたか。その試金石となる予選で、通過標準記録の62m50をクリアして、決勝に向かっていきたい。 日本から上田百寧(ゼンリン)、武本紗栄(オリコ)も出場する。いずれも62m台の自己ベストに迫る投てきを見せれば、北口とともに3選手そろっての決勝進出も不可能ではない。予選は2組で行われ、A組に北口と上田、B組に武本が入っている。 このほか、日本勢は男子5000m予選1組に、初出場の森凪也(Honda)が出場。同組に今季12分台の選手が11人いるなか、決勝進出に向けて最後まで食らいついていきたい。 トラックは注目の決勝種目が目白押し。男子400mハードルでは、21年東京五輪で、45秒94の世界記録を樹立したカールステン・ワルホルム(ノルウェー)が優勢。同じ国立の地で再び快走を見せるか。そこに待ったをかけるのはパリ五輪金メダリストのライ・ベンジャミン(米国)、アブデラパン・サンバ(カタール)、アリソン・ドス・サントス(ブラジル)あたりか。 女子400mハードルは、前回女王のフェムケ・ボル(オランダ)が予選・準決勝と盤石の走りを見せており、決勝でもレースを支配しそうだ。今季限りで引退を表明している35歳のベテラン、ダリラ・ムハンマド、パリ五輪銀のアナ・コックレルら米国勢がどこまで食い下がるか。 そして、この日を締めくくるのは200mだ。男子はノア・ライルズ(米国)が準決勝で19秒51の今季世界最高をマーク。ウサイン・ボルト(ジャマイカ)に並ぶ4連覇の偉業に近づいている。これをケニー・ベドナレク(米国)、ブライアン・レヴェル(ジャマイカ)、パリ五輪金メダルのレツィ・テボゴ(ボツワナ)らが追いかける展開かとなりそうだ。 女子は100mを制しているメリッサ・ジェファーソン・ウッデン(米国)が2冠を狙う。3連覇がかかるシェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)、ディナ・アッシャー・スミス(英国)、アナヴィア・バトル(米国)らにも注目だ。 フィールドの決勝は男子三段跳。パリ五輪金のジョーダン・ディアス・フォルト(スペイン)が予選で記録なしで敗退。前回王者のユーグ・ファブリス・ザンゴ(ブルキナファソ)、ペドロ・ピチャルド(ポルトガル)、アンディ・ディアス・ヘルナンデス(イタリア)らを中心とした金メダル争いになりそうだ。 文/田中 葵

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.19

中距離・薄田健太郎が現役引退 「苦しい経験を超える喜びを与えてくれた」 10月にラストラン

DeNAは9月19日、所属する薄田健太郎が今季限りで競技活動を退くことを発表した。 薄田は神奈川県出身の26歳。希望ヶ丘高時代は800mで8位入賞、国体7位入賞と活躍。筑波大時代も日本インカレで入賞を続け、20年の日本選 […]

NEWS やり投女王・北口榛花がいよいよ登場! ライルズ、ワルホルム、ボル、ウッデンら注目選手続々/東京世界陸上DAY7イブニングみどころ

2025.09.19

やり投女王・北口榛花がいよいよ登場! ライルズ、ワルホルム、ボル、ウッデンら注目選手続々/東京世界陸上DAY7イブニングみどころ

◇東京世界陸上(9月13日〜21日/国立競技場)7日目 東京世界陸上も終盤に差しかかりつつあるが、まだまだ熱戦が続いている。 女子やり投には、23年ブタペスト大会、24年パリ五輪に続く、世界女王の座を目指す北口榛花(JA […]

NEWS DAY7イブニングセッションのチケット完売! 残り2日分も販売加速で早期購入呼びかけ/東京世界陸上

2025.09.19

DAY7イブニングセッションのチケット完売! 残り2日分も販売加速で早期購入呼びかけ/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)7日目 東京2025世界陸上財団は9月19日、大会7日目(DAY7)イブニングセッションのチケットが完売したと発表した。 東京世界陸上のチケット完売は、財団の発表によると、 […]

NEWS 【コラム】「あの大きい子は誰ですか…?」400m6位快挙の中島佑気ジョセフ ボルトにあこがれ、恩師・山村貴彦先生が期待した大器/東京世界陸上

2025.09.19

【コラム】「あの大きい子は誰ですか…?」400m6位快挙の中島佑気ジョセフ ボルトにあこがれ、恩師・山村貴彦先生が期待した大器/東京世界陸上

東京世界陸上の男子400mで6位入賞の快挙を成し遂げた中島佑気ジョセフ(富士通)。予選で44秒44という衝撃的な日本新を打ち立てると、準決勝(44秒53)、決勝(44秒62)と、大会前の日本記録(44秒77)、自己ベスト […]

NEWS 男子20km競歩 古賀友太の補欠登録を解除/東京世界陸上

2025.09.19

男子20km競歩 古賀友太の補欠登録を解除/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 日本陸連は9月19日、世界陸上男子20km競歩の補欠だった古賀友太(大塚製薬)の登録を解除したと発表した。 古賀は昨年のパリ五輪では8位に入賞。世界陸上の出場を目指してい […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top