◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目
東京世界陸上1日目のイブニングセッションが行われ、女子10000mの廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が31分09秒62で自身最高となる6位に入賞。7位だった前回のブダペスト大会に続き、2大会連続入賞を果たした。
4年前の東京五輪でも7位に入賞している廣中。しかし、昨季は故障に泣き、パリ五輪の舞台には立てなかった。
「この1年間悔しい思いをしたぶん、2年ぶりの世界陸上でどういうレースができるか。逆にワクワク感もありましたが、世界大会が2年空くことによって、今の自分はどういう位置なんだろうと不安を感じる時もありました」と胸の内を明かした。
「怖くはなかった」という。「こちらに入ってからは『やってやろう』という気持ちでした」と、前向きなメンタリティーでこの日を迎えていた。
レースが始まると、ややスローペースの様相を呈した。集団の前方外側に位置取りしていた廣中は、「遅いなと、なんか詰まるなと感じたら自分のペースで行く」と考えていた通り、800m付近でトップへ。強豪ぞろいのアフリカ勢を従えて、3000mを9分19秒88で通過した。
しかし、4000mあたりでパリ五輪女王で世界記録保持者のB.チェベト(ケニア)らが飛び出し、レースが動く。バックストレートで給水を取りに向かった廣中は集団からやや遅れ、10位まで順位を下げてしまった。
ただ、廣中は「この湿度もある中だったので、どういう展開になるか分からない。あきらめなければ入賞のチャンスは全然あると思っていました」と、少しずつ前との差を詰め、6400mで入賞圏内の8位に浮上。「ラスト1000mからどういう切り替えをするか。鐘が鳴る前ぐらいからが勝負」と、切れ味鋭いラストスパートで最後の1周を前に2人をかわし、笑顔でフィニッシュを果たした。
「世界陸上が東京で開催されるのも、私が競技やっている中で、今後あるかどうか分からないので楽しみたかった。たくさんの声援の力を借りながら、最後の1歩まで粘ることができました。みなさんの前で入賞できて、とてもうれしいです。この25周が楽しかったと本当に心から思える試合でした」
充実感にあふれた表情で話した廣中だが、今大会でもう1種目エントリーしている5000mは、前々回、前回の世界選手権でいずれも予選敗退。18日の予選を突破し、決勝の舞台ですべてを出し切った時、本当の意味で満足感を得られるのかもしれない。
文/小野哲史
【動画】女子10000m 廣中璃梨佳が2大会連続入賞!
【東京世界陸上】
— TBS 陸上 (@athleteboo) September 13, 2025
▶️女子10000m 決勝
🥇🇰🇪チェベト 選手 30分37秒61
🥈🇮🇹バットクレッティ選手 30分38秒23
🥉🇪🇹ツェガイ選手 30分39秒65
日本史上初!!!
2大会連続入賞🎊
🇯🇵廣中璃梨佳 選手
6位 30分02秒93
🇯🇵矢田みくに 選手
20位 31分13秒87
📺TBS系列 生中継 pic.twitter.com/XSsm6wchXT
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