◇富士北麓ワールドトライアル2025(8月3日/山梨・富士北麓公園「富士山の銘水スタジアム」)
富士北麓ワールドトライアルが行われ、男子100m予選1組では2着タイに入った菅野翔唯(東農大二高2群馬)が高校歴代5位タイ、高2歴代3位の10秒22(+1.0)をマークした。
菅野は、7月末に行われた広島インターハイではタイムレース決勝の1組目に登場し、追い風参考ながら10秒06(+2.4)を記録。その後、3組目で清水空跳(星稜高2石川)が10秒00(+1.7)の日本高校新記録を樹立したため、総合2位にとどまったものの、その爆発力は大きなインパクトを残した。
この日の予選では1レーンに入り、7月の日本選手権で入賞している多田修平、小池祐貴(ともに住友電工)と同じ組に。スタートを得意とする多田に食らいつき、小池とともに後半の伸びを見せ、3人並んでのフィニッシュ。記録はいずれも10秒22で並んだ。
今回のタイムは、6月のインターハイ北関東大会で出した10秒34を0.12秒も更新。サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)や高校の先輩でもある栁田大輝(東洋大)の高校時代のベスト記録にも肩を並べたことになる。
現在の高校2年世代は清水や菅野のほか、インターハイで入賞した荒谷匠人(近大東広島高)、安田夢雄生(明桜館高・鹿児島)、杉本幸太郎、矢田篤志(ともに関大北陽高・大阪)、井手友郎(済美高・愛媛)など男子スプリントに精鋭がそろう。最強世代の今後に注目が集まりそうだ。
男子100m高校歴代10傑と高2歴代5傑をチェック!
●高校歴代10傑 10.00 1.7 清水空跳(星稜2石川) 2025. 7.26 10.01 0.9 桐生祥秀(洛南3京都) 2013. 4.29 10.11 1.2 西岡尚輝(東海大仰星3大阪) 2024. 7.29 10.19 1.8 黒木海翔(東福岡3福岡) 2023.10.14 10.22 1.0 サニブラウン・アブデル・ハキーム(城西3東京) 2016. 5.14 10.22 0.0 栁田大輝(東農大二3群馬) 2021. 6.24 10.22 1.0 菅野翔唯(東農大二2群馬) 2025 .8. 3 10.23 1.3 大瀨戸一馬(小倉東3福岡) 2012. 4.29 10.23 0.6 宮本大輔(洛南3京都) 2017. 6.16 10.24 0.4 髙橋和裕(添上3奈良) 1994. 8. 2 ●高2歴代5傑 10.00 1.7 清水空跳(星稜・石川) 2025. 7.26 10.19 0.5 桐生祥秀(洛南・京都) 2012.11. 3 10.22 1.0 菅野翔唯(東農大二・群馬) 2025 .8. 3 10.27 0.7 栁田大輝(東農大二・群馬) 2020. 8.23 10.28 1.5 宮﨑久(八女工・福岡) 1997. 6.29 10.28 -0.4 サニブラウン・アブデル・ハキーム(城西・東京) 2015. 7.15RECOMMENDED おすすめの記事
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