◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 5日目
2年に一度開かれるアジア選手権の5日目が行われ、男子200mは鵜澤飛羽(JAL)が日本歴代4位の20秒12(+0.8)の大会新で、日本勢初の連覇を達成した。
2年前のバンコクで20秒23の自己新を出して優勝していた鵜澤が、圧巻のレースを韓国で見せた。今季取り組んでいる前半からしっかり加速すると、コーナーを抜けた時にはグッと前に出て独走態勢に。王者の貫禄たっぷりにフィニッシュラインを駆け抜けた。
前日の予選、準決勝を終えて「タイムはどうでもいい。勝ちます」と語っていたが、この大舞台で自身の大会記録を大幅に更新し、今年の静岡国際で出した自己記録(20秒13)を0.01秒更新した。これには「あ、自己ベストか! 出ると思っていなかったのでビックリ」と笑顔だった。
スタート前とフィニッシュ後には『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物、岸辺露伴のポーズを決める茶目っ気も見せた。
昨年までは大学1年目に痛めた脚の影響で、トレーニングも制限。だが、パリ五輪で準決勝敗退してからは、トレーニングの強度もアップ。今年は静岡国際の決勝で追い風参考ながら20秒05(+2.1)と迫った。その後の世界リレーの3走でも快走した。
同部屋だったサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)から「何回も出せないと意味がないよね」と話をしたそうで、そういった面でも、今季安定した走りに「タイムが一番評価できる方法。準備していないでこのタイムなので、しっかり準備して19秒台は出します」と力強い。
この快走に筑波大時代から指導する谷川聡コーチも「普通に速い。強かったし、よく走る」と感嘆の声を漏らして称えた。
「アジア選手権は強さを証明する大事な場でした。次は日本選手権。(谷川)先生から『3回勝たないとね』と言われているので、今年が3回目。ちゃんと勝ちたい」
その先には東京での世界選手権が待っている。「200mの決勝に残って戦うことと、リレー(4×100m)でメダルを取りたい。金メダルも狙えると思う。去年(パリ五輪)走れなかったぶん、今年は金メダルを取って強い日本に戻しましょう」と誓った。
【動画】鵜澤飛羽が自己新で連覇!
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