HOME 駅伝、大学

2025.04.25

選考レース10000m伊藤蒼唯が強烈スパートでトップ! 「1番を取れてすごくうれしい」/日本学生個人
選考レース10000m伊藤蒼唯が強烈スパートでトップ! 「1番を取れてすごくうれしい」/日本学生個人

ワールドユニバーシティゲームズ代表選考会男子10000mで1着だった伊藤蒼唯(駒大)

◇日本学生個人選手権(4月25日~27日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)1日目

日本学生個人選手権内でワールドユニバーシティゲームズ代表選考会の男子10000mが行われ、伊藤蒼唯(駒大)が28分53秒75でトップだった。28分57秒65の2着に野中恒亨(國學院大)が入っている。

終盤にかけて目まぐるしく展開が変わるなか、強さと冷静さが際立ったのが伊藤だった。

「誰も引っ張ろうとしなかったのでいきました」と話す小池莉希(創価大)が集団を牽引し、1000mを2分46秒。その後も大きな動きもなく、5000mを14分43秒で通過する。6500m過ぎで小池が大外に出て、先頭を回避。そこから少し展開が落ち着いた。

「出たり、入ったりを繰り返していましたが、最後に先着されては意味がありません。そこで出ようとは思いませんでした」。伊藤は2~5番手をキープする。

残り1000mで小池が再び仕掛けるとレースが動き、桑田駿介(駒大)が反応して先頭へ。「一番動きやすいポイントはそこですし、冷静に周りの選手を見ることができました」と言う伊藤が残り600mでスパート。残り1周の鐘を聞くと、強い脚力を見せて野中をグイグイ引き離した。

広告の下にコンテンツが続きます

レース後に喜びの声を挙げた伊藤。ハーフマラソンでは8大会連続のユニバ代表輩出が厳しくなっていただけに、「僕が1番を取れたことが個人的にすごくうれしいです」と笑った。

現在は大八木弘明総監督が指導する「Ggoat」のメンバーと練習をともにする。「日本のトップクラスの選手たちと間近で練習できています。かなりレベルアップしていると感じています」と刺激を受け、春先からの好調につなげている。

昨年度は学生三大駅伝でいずれも2位だっただけに、“リベンジ”を期する。今年度目標とする3冠へ「僕らの学年が引っ張っていかないといけません。今のところは良い感じで進んでいます」。駒大の戦いはまだ始まったばかりだ。

2位の野中は開口一番、「最後は4秒、駒沢さんという一番負けてはいけない相手に負けたので、今は率直にすごく悔しいです」と肩を落とした。ただ、本番を見据え、「出られるなら、世界トップレベルの選手たちと戦って、チームにとっても大きな経験値となれるようなレースをしたいです」と語っていた。

10000mの代表選考会は日本学生個人選手権としては実施されていない。

◇日本学生個人選手権(4月25日~27日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)1日目 日本学生個人選手権内でワールドユニバーシティゲームズ代表選考会の男子10000mが行われ、伊藤蒼唯(駒大)が28分53秒75でトップだった。28分57秒65の2着に野中恒亨(國學院大)が入っている。 終盤にかけて目まぐるしく展開が変わるなか、強さと冷静さが際立ったのが伊藤だった。 「誰も引っ張ろうとしなかったのでいきました」と話す小池莉希(創価大)が集団を牽引し、1000mを2分46秒。その後も大きな動きもなく、5000mを14分43秒で通過する。6500m過ぎで小池が大外に出て、先頭を回避。そこから少し展開が落ち着いた。 「出たり、入ったりを繰り返していましたが、最後に先着されては意味がありません。そこで出ようとは思いませんでした」。伊藤は2~5番手をキープする。 残り1000mで小池が再び仕掛けるとレースが動き、桑田駿介(駒大)が反応して先頭へ。「一番動きやすいポイントはそこですし、冷静に周りの選手を見ることができました」と言う伊藤が残り600mでスパート。残り1周の鐘を聞くと、強い脚力を見せて野中をグイグイ引き離した。 レース後に喜びの声を挙げた伊藤。ハーフマラソンでは8大会連続のユニバ代表輩出が厳しくなっていただけに、「僕が1番を取れたことが個人的にすごくうれしいです」と笑った。 現在は大八木弘明総監督が指導する「Ggoat」のメンバーと練習をともにする。「日本のトップクラスの選手たちと間近で練習できています。かなりレベルアップしていると感じています」と刺激を受け、春先からの好調につなげている。 昨年度は学生三大駅伝でいずれも2位だっただけに、“リベンジ”を期する。今年度目標とする3冠へ「僕らの学年が引っ張っていかないといけません。今のところは良い感じで進んでいます」。駒大の戦いはまだ始まったばかりだ。 2位の野中は開口一番、「最後は4秒、駒沢さんという一番負けてはいけない相手に負けたので、今は率直にすごく悔しいです」と肩を落とした。ただ、本番を見据え、「出られるなら、世界トップレベルの選手たちと戦って、チームにとっても大きな経験値となれるようなレースをしたいです」と語っていた。 10000mの代表選考会は日本学生個人選手権としては実施されていない。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.21

100mH今村好花「全国でどうしても出したかった」圧巻の中学新記録で連覇達成!/沖縄全中

◇沖縄全中(8月17日~20日/沖縄・沖縄県総合運動公園陸上競技場)4日目 第52回全日本中学校選手権(全中)の女子100mハードルは、7月に13秒28の中学記録を樹立している今村好花(太宰府東3福岡)が自身の記録を0. […]

NEWS 100mH清山ちさと日本歴代3位の12秒77!100mは小池がV/トワイライト・ゲームス

2025.08.21

100mH清山ちさと日本歴代3位の12秒77!100mは小池がV/トワイライト・ゲームス

◇第20回トワイライト・ゲームス(8月20日/神奈川・日産スタジアム) 関東学連主催のトワイライト・ゲームスが行われた。女子100mハードルは清山ちさと(いちご)が日本歴代3位の12秒77(-0.1)で優勝した。今季4度 […]

NEWS ケガから復帰戦の北口榛花 50m93の10位にとどまるもファイナル出場権獲得/DLローザンヌ

2025.08.21

ケガから復帰戦の北口榛花 50m93の10位にとどまるもファイナル出場権獲得/DLローザンヌ

世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第13戦ローザンヌ大会(スイス)となるアスレティッシマが8月20日に行われ、女子やり投の北口榛花(JAL)は2投目の50m93の10位だった。 大会は開始前から強い雨が降り続 […]

NEWS 女子4継・青学大が44秒40の大会新V 主将・倉橋のラスト 後輩は「美穂さんのために」/トワイライト・ゲームス

2025.08.20

女子4継・青学大が44秒40の大会新V 主将・倉橋のラスト 後輩は「美穂さんのために」/トワイライト・ゲームス

◇第20回トワイライト・ゲームス(8月20日/神奈川・日産スタジアム) トワイライト・ゲームスが行われ、女子4×100mリレーは青学大が44秒40の大会新で優勝した。別オーダーとはいえ、日本インカレで出した44秒39の関 […]

NEWS 【大会結果】トワイライト・ゲームス(2025年8月20日)

2025.08.20

【大会結果】トワイライト・ゲームス(2025年8月20日)

【大会結果】第20回トワイライト・ゲームス(8月20日/神奈川・日産スタジアム) ●男子 100m 小池祐貴(住友電工) 10秒15(-0.3) 200m 濱椋太郎(法大) 20秒70(-0.2) 400m 中島佑気ジョ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top