HOME 国内

2025.02.24

「上々の滑り出し」山縣亮太 東京世界陸上目指し10ヵ月ぶり実戦「自信となる」と手応え/JAG大崎
「上々の滑り出し」山縣亮太 東京世界陸上目指し10ヵ月ぶり実戦「自信となる」と手応え/JAG大崎

山縣亮太(25年JAG大崎)

◇2025 Japan Athlete Games in Osaki(2月23日/鹿児島・ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)

2025 Japan Athlete Games in Osakiが2月23日に行われ、男子60mと100mは山縣亮太(セイコー)がいずれも優勝した。

広告の下にコンテンツが続きます

気温が20度以上に保たれた室内走路で日本記録(9秒95)保持者の山縣が疾走。貫禄のレースを見せた。予選を含め、3時間ほどの間に4レースを走り、60mは6秒66の大会新、100mは自身が2021年に出した大会記録には0.10秒届かなかったが10秒49で駆け抜けた。

「ここからシーズンが始まって上々の滑り出し」と安堵の様子を見せた山縣。座骨神経痛の影響で昨年4月の織田記念以来の実戦だった。

治療を経てトレーニングは10月から再開。「年明けの石垣島や沖縄本島での合宿からスパイクを履き始めてスピード練習に本格的に取り組んでいる状況」と言う。

60mに関しては「思ったよりタイムが出た」と振り返りつつも「本当はスタートからレースを作って、自分のペースにもっていけるようにしたいので、そのへんはまだまだ身体が反応しないなと思いました」と、課題も挙げていた。また4本目の100m決勝に関しても、「それまでの練習から」大会記録を出せそうな感触があったという。「残念」と話したが、練習はしっかりこなせている。

広告の下にコンテンツが続きます

2016年リオ五輪男子4×100mリレーで1走を務め、銀メダル獲得に貢献するなど、五輪は3大会に出場している山縣。一方で世界選手権は13年モスクワ大会のみにとどまる。今年は9月に東京でその世界選手権が行われる。

12年ぶりの出場を目指し、3月にはオーストラリアでレースに出て調子を上げていく。「一瞬で力を出すトレーニングをあまり時間をかけてやってきていないので、パワーを出せるようにやっていきたい」と話していた。

大会での優勝と問われ、「いつぶりでしょうか。かなり久しぶり」と山縣。調べていくと、日本記録を打ち立てた21年6月の布勢スプリント以来だ。そのレース以来の1位に「きちんと走れて、勝負に勝てたのは自信になります」。

21年の東京五輪以来となる日本代表入りへスタートを切った山縣。「自分の課題を忘れず、ケガに気をつけて1日1日大事にしてやっていきたい」と32歳のスプリンターは言葉に力を込めた。

◇2025 Japan Athlete Games in Osaki(2月23日/鹿児島・ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅) 2025 Japan Athlete Games in Osakiが2月23日に行われ、男子60mと100mは山縣亮太(セイコー)がいずれも優勝した。 気温が20度以上に保たれた室内走路で日本記録(9秒95)保持者の山縣が疾走。貫禄のレースを見せた。予選を含め、3時間ほどの間に4レースを走り、60mは6秒66の大会新、100mは自身が2021年に出した大会記録には0.10秒届かなかったが10秒49で駆け抜けた。 「ここからシーズンが始まって上々の滑り出し」と安堵の様子を見せた山縣。座骨神経痛の影響で昨年4月の織田記念以来の実戦だった。 治療を経てトレーニングは10月から再開。「年明けの石垣島や沖縄本島での合宿からスパイクを履き始めてスピード練習に本格的に取り組んでいる状況」と言う。 60mに関しては「思ったよりタイムが出た」と振り返りつつも「本当はスタートからレースを作って、自分のペースにもっていけるようにしたいので、そのへんはまだまだ身体が反応しないなと思いました」と、課題も挙げていた。また4本目の100m決勝に関しても、「それまでの練習から」大会記録を出せそうな感触があったという。「残念」と話したが、練習はしっかりこなせている。 2016年リオ五輪男子4×100mリレーで1走を務め、銀メダル獲得に貢献するなど、五輪は3大会に出場している山縣。一方で世界選手権は13年モスクワ大会のみにとどまる。今年は9月に東京でその世界選手権が行われる。 12年ぶりの出場を目指し、3月にはオーストラリアでレースに出て調子を上げていく。「一瞬で力を出すトレーニングをあまり時間をかけてやってきていないので、パワーを出せるようにやっていきたい」と話していた。 大会での優勝と問われ、「いつぶりでしょうか。かなり久しぶり」と山縣。調べていくと、日本記録を打ち立てた21年6月の布勢スプリント以来だ。そのレース以来の1位に「きちんと走れて、勝負に勝てたのは自信になります」。 21年の東京五輪以来となる日本代表入りへスタートを切った山縣。「自分の課題を忘れず、ケガに気をつけて1日1日大事にしてやっていきたい」と32歳のスプリンターは言葉に力を込めた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

編集部コラム「私のインターハイ地区大会」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]

NEWS NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

2025.06.15

NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]

NEWS 小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top