HOME 国内、大学

2024.09.22

走高跳・原口颯太が2m27で初制覇!自己ベスト4㎝更新「シニアとしっかり戦いたい」/日本IC
走高跳・原口颯太が2m27で初制覇!自己ベスト4㎝更新「シニアとしっかり戦いたい」/日本IC

24年日本インカレ男子走高跳を制した原口颯太(順大)

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目

日本インカレの4日目が行われ、男子走高跳は2m27の自己新をジャンプした2年生の原口颯太(順大)が初優勝を飾った。

3連覇が懸かる山中駿(京大)と2m21、自己記録を1㎝上回る2m24をともに1回でクリアするハイレベルの争いを展開。2m27で、試技順が先の原口が一発で越え、山中にプレッシャーをかけた。山中は1回目をクリアできず、パスを選択。勝負は2m30へと移る。

広告の下にコンテンツが続きます

山中が2回ともクリアできずに原口の優勝が決定。最後の跳躍で原口が惜しいジャンプを見せるなど、最後まで大会最終日のスタンドを沸かせた。「山中さんと同じランキング1位でプレッシャーがあったのですが、自己ベストを4cm上回ることができてホッとしました」と原口ははにかむ。

強い風がくるくると向きを変えて吹く難しい条件の中で、「落ち着いた流れから、しっかり乗り込んで踏み切りに入る」助走を模索。2m24で「全部がはまって、いい感覚がつかめました」。そのイメージをベースに、2m27も自信を持って征服。初挑戦だった2m30も可能性を十分に感じさせるジャンプだった。

宮崎農高ではインターハイ3位、U20日本選手権2位、国体優勝など世代トップクラスの実績を引っさげて順大へ。大学でも1年時にU20アジア選手権銅メダルなど活躍すると、今年はさらなる飛躍を遂げた。

4月末に自身初の2m20越えとなる2m23に成功すると、5月の関東インカレを制覇。6月の日本学生個人選手権も自己タイで優勝を飾った。スピードや体力面の強化など、「ベースが上がっている」ことをその要因に挙げる原口。「高校では走高跳に対しての考え方が上辺ばかりでしたが、大学になってより深く考えられている」ことも付け加える。

基礎固めが着実に進み、さらなる大ジャンプの可能性も漂う。パリ五輪で赤松諒一(SEIBU PRINCE)が5位入賞を果たしたが、「大舞台で自己ベストを跳んで入賞するところはすごく尊敬します」と原口。だが、「2m30に挑戦してみて、感覚では少し近づけたかなという部分があります」。

来週末のYogibo Athletics Challenge Cupに出場予定。日本選手権では5位だったが、シニアのトップジャンパーたちと「しっかり戦っていきたい」と気持ちを引き締めていた。

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目 日本インカレの4日目が行われ、男子走高跳は2m27の自己新をジャンプした2年生の原口颯太(順大)が初優勝を飾った。 3連覇が懸かる山中駿(京大)と2m21、自己記録を1㎝上回る2m24をともに1回でクリアするハイレベルの争いを展開。2m27で、試技順が先の原口が一発で越え、山中にプレッシャーをかけた。山中は1回目をクリアできず、パスを選択。勝負は2m30へと移る。 山中が2回ともクリアできずに原口の優勝が決定。最後の跳躍で原口が惜しいジャンプを見せるなど、最後まで大会最終日のスタンドを沸かせた。「山中さんと同じランキング1位でプレッシャーがあったのですが、自己ベストを4cm上回ることができてホッとしました」と原口ははにかむ。 強い風がくるくると向きを変えて吹く難しい条件の中で、「落ち着いた流れから、しっかり乗り込んで踏み切りに入る」助走を模索。2m24で「全部がはまって、いい感覚がつかめました」。そのイメージをベースに、2m27も自信を持って征服。初挑戦だった2m30も可能性を十分に感じさせるジャンプだった。 宮崎農高ではインターハイ3位、U20日本選手権2位、国体優勝など世代トップクラスの実績を引っさげて順大へ。大学でも1年時にU20アジア選手権銅メダルなど活躍すると、今年はさらなる飛躍を遂げた。 4月末に自身初の2m20越えとなる2m23に成功すると、5月の関東インカレを制覇。6月の日本学生個人選手権も自己タイで優勝を飾った。スピードや体力面の強化など、「ベースが上がっている」ことをその要因に挙げる原口。「高校では走高跳に対しての考え方が上辺ばかりでしたが、大学になってより深く考えられている」ことも付け加える。 基礎固めが着実に進み、さらなる大ジャンプの可能性も漂う。パリ五輪で赤松諒一(SEIBU PRINCE)が5位入賞を果たしたが、「大舞台で自己ベストを跳んで入賞するところはすごく尊敬します」と原口。だが、「2m30に挑戦してみて、感覚では少し近づけたかなという部分があります」。 来週末のYogibo Athletics Challenge Cupに出場予定。日本選手権では5位だったが、シニアのトップジャンパーたちと「しっかり戦っていきたい」と気持ちを引き締めていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.17

競歩の山西利和に京都市スポーツ最高栄誉賞 自身4度目、2月に世界記録樹立 丸尾には特別賞

愛知製鋼は、同社所属の競歩・山西利和が京都市スポーツ最高栄誉賞を受賞したと発表した。 同賞は国際大会などにおいて顕著な活躍、またはそれに準ずるせいかを挙げた者に贈られるもの。山西は今年2月の日本選手権20km競歩で1時間 […]

NEWS 中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役

2025.12.16

中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役

中央学大駅伝部が「TKK株式会社」とスポンサー契約を結んだことを発表した。 同社は千葉県八千代市に本社を構え、主にプレキャストコンクリート鋼製型枠を取り扱うメーカー。中央学大卒業の安保誠司氏が代表取締役を務めており、「未 […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」

2025.12.16

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」

全国高校駅伝で日本一に輝き、箱根駅伝は花の2区で快走。日本選手権10000mでも上位に食い込んだのが、村澤明伸(SGホールディングス、34歳)だ。紆余曲折を経て、今年度限りでの「引退」を表明したが、どんな競技生活を過ごし […]

NEWS ニューイヤー駅伝エントリー発表! トヨタ自動車は鈴木芽吹が登録も太田智樹が外れる 連覇目指す旭化成は葛西潤、Honda・小山直城、GMO・吉田祐也らエントリー!

2025.12.16

ニューイヤー駅伝エントリー発表! トヨタ自動車は鈴木芽吹が登録も太田智樹が外れる 連覇目指す旭化成は葛西潤、Honda・小山直城、GMO・吉田祐也らエントリー!

12月16日、日本実業団陸上競技連合は第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/2026年1月1日)のエントリー選手を発表した。70回記念大会の今回は、例年より3チーム多い、40チームがエントリーした。 前回、5年 […]

NEWS 赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」

2025.12.16

赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」

12月15日で第一生命グループを退社し、夫の赤﨑暁も所属するクラフティア(前・九電工)へ移籍加入した赤﨑優花(旧姓・鈴木)が自身のSNSを更新し、改めて思いを綴った。 昨年のパリ五輪女子マラソン6位入賞の赤﨑。「決して悲 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top