◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)6日目
パリ五輪・陸上競技6日目のイブニングセッションが行われ、女子200mはガブリエラ・トマス(米国)が21秒83(-0.3)で世界大会初制覇を果たした。米国勢としては2012年ロンドン大会のアリソン・フェリックス以来、3大会ぶりの復権だった。
世界選手権2連覇中で、本命視されていたシェリカ・ジャクソンが欠場したのをはじめジャマイカ勢が不在となったファイナルで、頂点に立ったのはもう一つのスプリント王国、米国のトマスだった。
3日前の100mを制した8レーンのジュリアン・アルフレッド(セントルシア)を追う7レーンから、コーナーでスムーズに加速。直線に入る局面で一気に抜け出すと、長い手足を駆使したダイナミックなフォームを最後まで維持し、歓喜のフィニッシュに飛び込んだ。
2021年の東京五輪イヤー、全米五輪選考会で当時世界歴代2位、米国が誇るレジェンド、アリソン・フェリックスの大会記録を更新する21秒61をマーク。ハーバード大を経て、テキサス大で修士号取得中という経歴も相まって一躍注目を集めた。
その勢いのまま東京五輪は銅メダルを獲得し、昨年のブダペスト世界選手権は銀メダル。そしてこの日、念願の金メダリストとなった27歳は「オリンピックの金メダルを取るなんて夢のまた夢なので、本当に信じられない」と歓喜に浸り、同時に、「そのためにどれだけ努力してきたか。自分を奮い立たせて、今、私はそれを成し遂げた。人生で最も幸せな瞬間です」と誇らしげに語った。
アルフレッドは2冠を逃したもの、22秒08で銀メダルを獲得。「長い5日間でした。初めてのオリンピックで金と銀を持って帰れるなんて、これ以上望むことはないわ」と笑顔で振り返った。
3位はブリタニー・ブラウン(米国)が22秒20で3位に入った。
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