HOME 国内、海外

2024.03.04

“キング”キプチョゲと“女王”ハッサンが銀座に降臨!「マラソンは人生」トークイベントで哲学伝える
“キング”キプチョゲと“女王”ハッサンが銀座に降臨!「マラソンは人生」トークイベントで哲学伝える

イベントに出席したキプチョゲとハッサン

マラソン世界王者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)と東京五輪5000m・10000m金メダリストのシファン・ハッサン(オランダ)という2人のレジェンドが銀座に降臨した。

前日に東京マラソンを終えた2人。契約するナイキの「⾛りを加速するインスピレーションとイノベーションでランナーをサポートするイベント『UNITE FAST』」のため、NIKE GINZAを訪れてトークセッションを行った。集まったランナーや学生たちに向けてアドバイスなどを送った。

東京マラソンを終え、「最初から最後まで応援してくださって頑張れました。東京はランニングの街」とキプチョゲ。ハッサンも「正直、万全とはいかずかなり苦しみましたが、応援のお陰で最後は楽しんで走れました」と笑顔を見せる。

ともに優勝ならず、本来の力は発揮できなかった。それでも、「人間は機械ではない。100%のトレーニングができても結果が出ないこともある。それこそがスポーツ。大事なのは結果を受け入れること。そして止まらないことなのです」とキプチョゲ。まさにその姿勢を走りで伝えた。

レースに挑むにあたり大事にしていることについて、「自分を信じること。ターゲットに向けて楽しめたか。そうすればメンタルも準備も整う」(キプチョゲ)。ハッサンは「何でこんなつらい思いをして走っているんだろうと思うこともありますが」と笑いつつ、「しっかりトレーニングをすれば自信が持てます」と言う。

トークからは2人の“哲学”が垣間見え、「マラソンは人生。ランニングの素晴らしさ、情熱を伝えるのが私たちの仕事です」とキプチョゲが言えば、「若い頃は一喜一憂しましたが、大人になるにつれて『思ったようにことは進まない』と感じました。大事なのは毎日ベストを尽くすこと。そうすれば明日、新しい自分に会える」と語った。

広告の下にコンテンツが続きます

イベントには男子マラソンパリ五輪代表の小山直城(Honda)と女子10000m世界選手権7位の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)もゲスト出演。小山は「一緒に走れるのは恐れ多いですが楽しみ。しっかり準備したい」と語り、廣中は「東京五輪で初めて一緒に走ってから、あんな景色を見たいと思っています。昨年の10000mで転倒されても相手を称えている姿を見て尊敬しています」と目を輝かせた。

今年1月には「ナイキ アルファフライ 3」が発売されるなど、進化の止まらないランニングシューズについても「未来は明るい。安心できるし、トレーニングをたくさんできるシューズをこれからも期待したい」(キプチョゲ)、「リカバリーができ、タイムも速くなる。これからのシューズの進化にも期待しています」(ハッサン)と語った。

マラソン世界王者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)と東京五輪5000m・10000m金メダリストのシファン・ハッサン(オランダ)という2人のレジェンドが銀座に降臨した。 前日に東京マラソンを終えた2人。契約するナイキの「⾛りを加速するインスピレーションとイノベーションでランナーをサポートするイベント『UNITE FAST』」のため、NIKE GINZAを訪れてトークセッションを行った。集まったランナーや学生たちに向けてアドバイスなどを送った。 東京マラソンを終え、「最初から最後まで応援してくださって頑張れました。東京はランニングの街」とキプチョゲ。ハッサンも「正直、万全とはいかずかなり苦しみましたが、応援のお陰で最後は楽しんで走れました」と笑顔を見せる。 ともに優勝ならず、本来の力は発揮できなかった。それでも、「人間は機械ではない。100%のトレーニングができても結果が出ないこともある。それこそがスポーツ。大事なのは結果を受け入れること。そして止まらないことなのです」とキプチョゲ。まさにその姿勢を走りで伝えた。 レースに挑むにあたり大事にしていることについて、「自分を信じること。ターゲットに向けて楽しめたか。そうすればメンタルも準備も整う」(キプチョゲ)。ハッサンは「何でこんなつらい思いをして走っているんだろうと思うこともありますが」と笑いつつ、「しっかりトレーニングをすれば自信が持てます」と言う。 トークからは2人の“哲学”が垣間見え、「マラソンは人生。ランニングの素晴らしさ、情熱を伝えるのが私たちの仕事です」とキプチョゲが言えば、「若い頃は一喜一憂しましたが、大人になるにつれて『思ったようにことは進まない』と感じました。大事なのは毎日ベストを尽くすこと。そうすれば明日、新しい自分に会える」と語った。 イベントには男子マラソンパリ五輪代表の小山直城(Honda)と女子10000m世界選手権7位の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)もゲスト出演。小山は「一緒に走れるのは恐れ多いですが楽しみ。しっかり準備したい」と語り、廣中は「東京五輪で初めて一緒に走ってから、あんな景色を見たいと思っています。昨年の10000mで転倒されても相手を称えている姿を見て尊敬しています」と目を輝かせた。 今年1月には「ナイキ アルファフライ 3」が発売されるなど、進化の止まらないランニングシューズについても「未来は明るい。安心できるし、トレーニングをたくさんできるシューズをこれからも期待したい」(キプチョゲ)、「リカバリーができ、タイムも速くなる。これからのシューズの進化にも期待しています」(ハッサン)と語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.24

栁田大輝 最後の最後まで挑戦も100m代表逃す「無理をしなくて良かったと思える日が絶対に来る」

東京世界選手権出場のための記録の有効期間最終日となる8月24日、奈良市サーキットの男子100mに栁田大輝(東洋大)が出場した。 土壇場での大逆転を狙い、日本記録(9秒95)を目指した栁田。午前中の第一レースを10秒11( […]

NEWS ドキュメント/今年も歴史が刻まれた福井の夜に熱狂!東京世界陸上前に過去最大規模の“お祭り”が夏を彩る

2025.08.24

ドキュメント/今年も歴史が刻まれた福井の夜に熱狂!東京世界陸上前に過去最大規模の“お祭り”が夏を彩る

2019年に産声を上げたAthlete Night Games in FUKUIは、今年で6回目を迎えた。17年に行われた日本インカレの男子100mで、桐生祥秀(東洋大、現・日本生命)が日本初の9秒台を刻んだ時の感動から […]

NEWS 100mH清山ちさと 34歳自己新連発 ラストチャンスは惜しくも標準届かず世界陸上代表ならず

2025.08.24

100mH清山ちさと 34歳自己新連発 ラストチャンスは惜しくも標準届かず世界陸上代表ならず

東京世界選手権出場のための記録の有効期間最終日となる8月24日、九州選手権が大分スポーツ公園クラサスドーム大分で行われ、女子100mハードルに清山ちさと(いちご)が出場した。 東京世界選手権の参加標準記録(12秒73)を […]

NEWS 【“陸女”インタビュー】バラエティーや情報番組に引っ張りだこ!タレント・国本梨紗さん 中学3年間の陸上部「あの時の記憶が数年後の自分を助けてくれる」

2025.08.24

【“陸女”インタビュー】バラエティーや情報番組に引っ張りだこ!タレント・国本梨紗さん 中学3年間の陸上部「あの時の記憶が数年後の自分を助けてくれる」

オリンピックの花形である陸上競技! 球技に比べると、すこーし“地味”な印象があるかもしれない……。しかし、中高生合わせて、なんと約30万人以上が「陸部」なんです。 実は芸能界で活躍するあの人も、この人も、結構、陸上経験者 […]

NEWS 東京世界陸上と「進撃の巨人」がコラボ!大会記念グッズ販売も決定

2025.08.24

東京世界陸上と「進撃の巨人」がコラボ!大会記念グッズ販売も決定

TBSは8月24日、公式SNSやYouTubeを更新し、東京世界陸上とアニメ『進撃の巨人』とのコラボレーションを発表した。 世界的に人気を誇る『進撃の巨人』とのコラボとなる「進撃の世界陸上」。そのコラボVTRが公開された […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top