HOME 学生長距離

2023.12.18

【Playback箱根駅伝】第46回/日体大が2年連続で完全V果たす 早大、明大が部員不足で予選会に出られず
【Playback箱根駅伝】第46回/日体大が2年連続で完全V果たす 早大、明大が部員不足で予選会に出られず

第46回箱根駅伝/9区の日体大・石倉、日大・高尾

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第46回(1970年/昭和45年)
日体大が2年連続往路・復路・総合の完全V、大東大が5位と健闘

伝統校の早大と明大が部員不足のため予選会を欠場。早大は連続出場が24年で途絶えた。第46回大会は、拓大が15年ぶりに出場した。

広告の下にコンテンツが続きます

1区は東洋大の伊沢徹男が区間賞を獲得。連覇に挑む日体大は、小沼力が1区で区間3位と好位置につけた。一方で、前年準優勝の日大は最下位の15位、順大は7位、国士大は11位と波乱のスタートとなった。

1区で12位と出遅れた中大も、2区の高野義治が区間賞を獲得。日体大2区の田中弘一も区間2位で追った。3区に入ると、ついに日体大が首位を捕らえる。後方では日大の鈴木圀昭が2年ぶり区間賞の力走で猛追した。

5区に入ると、日体大の松岡厚が1時間15分9秒と区間新記録で独走。2位の国士大に2分39秒のリードを奪った日体大が、5時間48分25秒で往路を制した。4区で大花務が区間賞を獲得した国士大が2位、出場3年目の大東大が往路3位と躍進した。

一斉スタートの復路。6区は大東大の若宮義和が区間賞、順大の山崎一見が区間2位と通算トップの日体大を追う。往路2位の国士大は山下りで失速、7区に入ると順大や大東大も相次いで後退した。

広告の下にコンテンツが続きます

復路は日大が安定感を発揮して先行。しかし、日体大は9区の石倉義隆が日大に追いつき、区間賞の走りで完全優勝をたぐり寄せた。アンカーに入ると、日体大の越尾咲男が単独トップに立つ。総合11時間31分21秒で日体大が2年連続2度目の戴冠。復路も5時間42分56秒で制し、2年連続で完全制覇となった。

7区で後退した順大も8区の小山隆治、10区の辰己寿路が区間賞を獲得して総合2位。1、2区で波に乗れなかった日大も復路2位で総合3位。出場3年目の大東大が総合5位と健闘した。

参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第46回(1970年/昭和45年) 日体大が2年連続往路・復路・総合の完全V、大東大が5位と健闘

伝統校の早大と明大が部員不足のため予選会を欠場。早大は連続出場が24年で途絶えた。第46回大会は、拓大が15年ぶりに出場した。 1区は東洋大の伊沢徹男が区間賞を獲得。連覇に挑む日体大は、小沼力が1区で区間3位と好位置につけた。一方で、前年準優勝の日大は最下位の15位、順大は7位、国士大は11位と波乱のスタートとなった。 1区で12位と出遅れた中大も、2区の高野義治が区間賞を獲得。日体大2区の田中弘一も区間2位で追った。3区に入ると、ついに日体大が首位を捕らえる。後方では日大の鈴木圀昭が2年ぶり区間賞の力走で猛追した。 5区に入ると、日体大の松岡厚が1時間15分9秒と区間新記録で独走。2位の国士大に2分39秒のリードを奪った日体大が、5時間48分25秒で往路を制した。4区で大花務が区間賞を獲得した国士大が2位、出場3年目の大東大が往路3位と躍進した。 一斉スタートの復路。6区は大東大の若宮義和が区間賞、順大の山崎一見が区間2位と通算トップの日体大を追う。往路2位の国士大は山下りで失速、7区に入ると順大や大東大も相次いで後退した。 復路は日大が安定感を発揮して先行。しかし、日体大は9区の石倉義隆が日大に追いつき、区間賞の走りで完全優勝をたぐり寄せた。アンカーに入ると、日体大の越尾咲男が単独トップに立つ。総合11時間31分21秒で日体大が2年連続2度目の戴冠。復路も5時間42分56秒で制し、2年連続で完全制覇となった。 7区で後退した順大も8区の小山隆治、10区の辰己寿路が区間賞を獲得して総合2位。1、2区で波に乗れなかった日大も復路2位で総合3位。出場3年目の大東大が総合5位と健闘した。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第46回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 日体大 11時間31分21秒 2位 順大 11時間41分10秒 3位 日大 11時間41分43秒 4位 国士大 11時間42分01秒 5位 大東大 11時間51分27秒 6位 専大 11時間53分32秒 7位 東洋大 11時間56分25秒 8位 亜細亜大 11時間57分46秒 9位 中大 12時間02分57秒 10位 駒大 12時間11分15秒 11位 東教大 12時間15分42秒 12位 青学大 12時間26分32秒 13位 法大 12時間31分45秒 14位 神奈川大 13時間00分51秒 15位 拓大 13時間11分31秒 ●区間賞 1区 伊沢徹男(東洋大) 1時間03分25秒 2区 高野義治(中大) 1時間15分42秒 3区 鈴木圀昭(日大) 1時間06分50秒 4区 大花務(国士大) 1時間05分18秒 5区 松岡厚(日体大) 1時間15分09秒 6区 若宮義和(大東大) 1時間01分50秒 7区 田中末喜(東洋大) 1時間06分14秒 8区 小山隆治(順大) 1時間07分18秒 9区 石倉義隆(日体大) 1時間16分32秒 10区 辰巳寿路(順大) 1時間04分44秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.17

インターハイ地区大会 広島行きを懸けて今日北海道開幕 週末は北信越、東海、中国でも!全国大会出場者が出そろう

広島インターハイ(7月25日~29日)の出場権を懸けた、最終関門となる地区大会は今日6月17日に北海道で開幕し、19日は北信越、20日には東海と中国でもスタートする。 いずれの4大会も22日までにすべて終了。16日までに […]

NEWS 弘前実が地元で男女マイルリレーV!「全国で入賞を」100mH佐藤柚希が13秒70、200m中森が好記録/IH東北

2025.06.17

弘前実が地元で男女マイルリレーV!「全国で入賞を」100mH佐藤柚希が13秒70、200m中森が好記録/IH東北

◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)4日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の最終日が行われ、男子4×400mリレーは地元・青森の弘前実が3分11秒84の大会新 […]

NEWS 110mH古賀ジェレミー驚異の高校新13秒45 次は日本選手権!七種・江口美玲5120点、岡田紗和1年初の5000点超え/IH南関東

2025.06.17

110mH古賀ジェレミー驚異の高校新13秒45 次は日本選手権!七種・江口美玲5120点、岡田紗和1年初の5000点超え/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13日~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場) 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の4日目が行われ、男子110mハードルの古賀ジェレミー(東京3 […]

NEWS 失格とアクシデント乗り越え本村優太郎200mV 藤原千櫻&岩本咲真4冠 3000m障害の竹信祐太郎が学校初の地区制覇/IH北九州

2025.06.17

失格とアクシデント乗り越え本村優太郎200mV 藤原千櫻&岩本咲真4冠 3000m障害の竹信祐太郎が学校初の地区制覇/IH北九州

◇インターハイ北九州地区大会(6月13日~16日/佐賀・SAGAスタジアム) 広島インターハイをかけた北九州地区大会の最終日は、風が強く吹き荒れる厳しい条件下で、トラック8種目、フィールド4種目の決勝が行われた。 広告の […]

NEWS 100mH・石原南菜13秒33の激走!高校歴代2位、U18日本新で総合Vに貢献 男子総合は東農大が4連覇、4×400mR優勝で締めくくる/IH北関東

2025.06.17

100mH・石原南菜13秒33の激走!高校歴代2位、U18日本新で総合Vに貢献 男子総合は東農大が4連覇、4×400mR優勝で締めくくる/IH北関東

◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた北関東地区大会の最終日の4日目が行われ、女子100mハードルで石原南菜( […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top