◇第92回日本インカレ(9月14日~17日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)4日目
日本インカレの4日目に行われた男子400mハードルは、小川大輝(東洋大)と豊田兼(慶大)が学生歴代8位タイとなる48秒91で同着優勝となった。
ワールドユニバーシティゲームズの110mハードルで、全カテゴリーを通じて同種目初の『世界一』に輝いた豊田。これまでハードル2種目で取り組んできたが、400mハードルでも圧巻のパフォーマンスを見せる。
予選で49秒51とこれまでの大会前のベストを0.25秒更新。さらに準決勝でも49秒09をマークした。その準決勝で「9台目の15歩がもたついたので修正すること」と、「前半少し攻めるイメージ」を持って決勝に臨んだ。
「1、2台目で前日(準決勝)よりスピード感が出ていた」と加速すると、身長195cm、長い手足と磨いてきたスプリントを生かして大きくリードする。
昨年も前半から突っ込んだが、ラストで失速。「今回は6、7、8台目で楽に加速していく」走りで課題を克服し、ラストで強さを見せた小川の強襲にも何とか耐えきった。
「もしかしたら負けたかもしれない」。モニターには先に小川の名が表示。「悔しい思いでしたが、同着とわかってホッとしました」と優勝を分かち合って笑顔がこぼれた。
慶大勢としては1963年、第32回大会の上野賀亮以来、実に60年ぶりだった。
これで「48秒台というタイムも持つことができたので、あと一歩だと思います」と、パリ五輪の参加標準記録(48秒70)も視界にとらえた。110mハードルではユニバで日本歴代6位の13秒29まで記録を短縮。いずれも高い水準の記録へと成長を遂げ、世界を目指すに十分だ。かねてから「2種目で」世界を狙うという意思は変わらない。
来年は父の母国・フランスのパリで五輪が開かれる。オリンピックを狙うために「どちらか来年だけは絞る可能性もありますが、まだ決めていません」。
活況続く日本のハードル界でもひときわ輝く大器。日本インカレ初優勝をきっかけに、その可能性はどんどんと広がっていきそうだ。
RECOMMENDED おすすめの記事
                Ranking  人気記事ランキング
                人気記事ランキング
            
        2025.10.31
立教大学男子駅伝チームがボディケアカンパニーのファイテンとサポート契約を締結
2025.10.31
世界陸連・従業員2名と契約コンサルタントが資金横領 コー会長「不本意だが正当な対応」
- 
                            2025.10.30 
- 
                            2025.10.30 
- 
                            2025.10.26 
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
- 
                            2025.10.18 
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
- 
                            2022.05.18 
- 
                            2023.04.01 
- 
                            2022.12.20 
- 
                            2023.06.17 
- 
                            2022.12.27 
- 
                            2021.12.28 
Latest articles 最新の記事
2025.10.31
立教大学男子駅伝チームがボディケアカンパニーのファイテンとサポート契約を締結
ボディケアカンパニーのファイテン株式会社は10月31日、立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チームと新しくボディケアサポート契約を締結したことを発表した。 立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チームは箱根駅伝には1934年に初出 […]
2025.10.31
世界陸連・従業員2名と契約コンサルタントが資金横領 コー会長「不本意だが正当な対応」
世界陸連(WA)は10月30日、従業員2名と契約コンサルタントによる資金横領があったことを発表した。 財務チームによる監査中、数年に渡って150万ユーロ(約2億7千万円)を超える不正流用があったことが発覚した。内部調査で […]
                Latest Issue  最新号
                最新号
            
         
            2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望
 
                         
                             
                 
                                 
                             
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                        

 
                         
                         
                        