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2023.07.13

女子10000mは小海遥と川口桃佳が金銀独占! 「もっと上を目指していきたい」/アジア選手権
女子10000mは小海遥と川口桃佳が金銀独占! 「もっと上を目指していきたい」/アジア選手権

23年アジア選手権女子10000mに優勝を飾った小海遥

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)2日目

アジア選手権の2日目午後セッションが行われ、女子10000mは日本勢が金、銀メダルを独占。小海遥(第一生命グループ)が32分59秒36で制し、川口桃佳(ユニクロ)が33分18秒72で2位に続いた。

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最初の1周目で3人の先頭集団と、後方集団に分かれたが、20歳の小海は積極的に先頭集団につき、昨年のオレゴン世界選手権5000m、10000mともに7位入賞の実績を持つキャロライン・チェプコエチ・キプキルイ(カザフスタン)の後方3番手を走る。24歳の川口は後方集団に控えた。

中盤からは、21年東京五輪、オレゴン世界選手権のマラソンに出場したバヤルツォグト・ムンフザヤ(モンゴル)との一騎打ち。小海が引っ張り、残り3000mを過ぎたあたりからじりじりとリードを奪う。終盤は独走となり、そのままアジア女王の座をつかむフィニッシュに飛び込んだ。

宮城・仙台育英高出身の社会人3年目。高校2年時には全国高校駅伝1区で区間賞に輝いている。今年は1月の全国都道府県対抗女子駅伝1区区間賞を皮切りに、5月のゴールデンゲームズinのべおか10000m、6月の日本選手権5000mと、世界陸上選考レースでいずれも3位に食い込むなど躍進していた。

「この大会に出場することだけを目標にしてきたので、優勝することは考えていなかった。まだ実感が湧かないです」と小海。調整がうまくいかなかったことで不安を抱えていたそうだが、「自分の力を出せればいい」と切り替えて臨んだという。

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アジアを制したことで「自信になるかはわからない」としつつ、「もっと上を目指していきたいと感じました」。秋にはアジア大会が控え、さらに駅伝やパリ五輪代表選考が懸かる日本選手権10000mもある。そこに向けて、「自分の持っている力を最大限に発揮できるようになりたい」と力強く語った。

川口も冷静に順位を上げ、小海に続いてフィニッシュ。「タイムよりも順位を目標に、メダル獲得できればいいと思っていました。あきらめずに前を追って走ることができて、2位ですけどメダルを獲得できてすごくうれしいです」とホッとした表情で振り返った。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)2日目 アジア選手権の2日目午後セッションが行われ、女子10000mは日本勢が金、銀メダルを独占。小海遥(第一生命グループ)が32分59秒36で制し、川口桃佳(ユニクロ)が33分18秒72で2位に続いた。 最初の1周目で3人の先頭集団と、後方集団に分かれたが、20歳の小海は積極的に先頭集団につき、昨年のオレゴン世界選手権5000m、10000mともに7位入賞の実績を持つキャロライン・チェプコエチ・キプキルイ(カザフスタン)の後方3番手を走る。24歳の川口は後方集団に控えた。 中盤からは、21年東京五輪、オレゴン世界選手権のマラソンに出場したバヤルツォグト・ムンフザヤ(モンゴル)との一騎打ち。小海が引っ張り、残り3000mを過ぎたあたりからじりじりとリードを奪う。終盤は独走となり、そのままアジア女王の座をつかむフィニッシュに飛び込んだ。 宮城・仙台育英高出身の社会人3年目。高校2年時には全国高校駅伝1区で区間賞に輝いている。今年は1月の全国都道府県対抗女子駅伝1区区間賞を皮切りに、5月のゴールデンゲームズinのべおか10000m、6月の日本選手権5000mと、世界陸上選考レースでいずれも3位に食い込むなど躍進していた。 「この大会に出場することだけを目標にしてきたので、優勝することは考えていなかった。まだ実感が湧かないです」と小海。調整がうまくいかなかったことで不安を抱えていたそうだが、「自分の力を出せればいい」と切り替えて臨んだという。 アジアを制したことで「自信になるかはわからない」としつつ、「もっと上を目指していきたいと感じました」。秋にはアジア大会が控え、さらに駅伝やパリ五輪代表選考が懸かる日本選手権10000mもある。そこに向けて、「自分の持っている力を最大限に発揮できるようになりたい」と力強く語った。 川口も冷静に順位を上げ、小海に続いてフィニッシュ。「タイムよりも順位を目標に、メダル獲得できればいいと思っていました。あきらめずに前を追って走ることができて、2位ですけどメダルを獲得できてすごくうれしいです」とホッとした表情で振り返った。

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