2023.06.14
8月の北海道インターハイの出場権を懸けた南関東大会(千葉、東京、神奈川、山梨)が6月16日から19日までの4日間、山梨県の小瀬スポーツ公園競技場で行われる。5月に行われた都県大会など、直近の戦績をふまえ、注目種目や選手、見どころなどを紹介していく。
強豪校がひしめき、“難関”大会とも言われる南関東大会。今年も最終種目・男子4×400mリレーで手に汗を握りそうだ。県大会で3分09秒95を出した相洋(神奈川)が高校記録に接近するか。日本工大駒場、城西(以上、東京)、市柏、市船橋(以上、千葉)なども激しく競り合いそうだ。
男子ハードルも全国屈指のレベルとなっており、110mハードルは14秒22を持ち、昨年のU18大会2位の北條友葵(三田国際3東京)が順調で、高校新記録へのステップとして「13秒79」を目指すと話す。千葉県大会では山中恭介(市船橋3)が強い向かい風の中、14秒39(-2.5)をマークし、2位の小島慧一郎(東海大浦安3)も14秒47と好タイム。13秒台を意識した激しい戦いとなる。400mハードルは東京都大会で51秒30の志村武(日本工大駒場3)に、ビッグパフォーマンスの気配が漂う。
男子八種競技も目が離せない。全国3連覇を狙う高橋諒(桐朋3東京)に、1年生ルーキーの宮下輝一(市船橋1千葉)が挑戦する。
男子中長距離は昨年の国体少年B3000mを制している鈴木琉胤(八千代松陰2千葉)に、今季台頭の田中伶央(笛吹3)ら山梨県勢、1500mで勢いを見せる東京勢などが挑戦する構図となっている。
男子走高跳では福士湊(明星学園3東京)が2m14を、棒高跳は鈴木拓実(成田3千葉)が5m10に成功。千葉県大会の棒高跳はその鈴木を退け、5m00を跳んだ村社亮太と宮嵜裕大(ともに日体大柏)が1、2位を占めた。両種目とも全国大会を占う一戦になる。投てきは円盤投の亀井翔(上野原3山梨)、ハンマー投の川瀬輝大(保善3東京)らが全国を目指す。
女子は全国優勝をにらむタレントが各種目に登場する。七種競技の下元香凜(白梅学園3東京)が都大会で5183点と快調。全国決戦を見据え得点アップを狙う。砲丸投ではオボルディ衣乃帆(成田3千葉)が県大会14m01と殻を破った。さらなる躍進の気配を漂わせる。
100mハードルは神奈川県大会で及川理子(法政二3)が13秒77(-0.9)を出し、全国上位候補に名乗り。400mハードルは6月初旬に59秒84と調子を上げてきた志水芹菜(市船橋3千葉)が中心だ。
女子400mの瀬田陽菜(東海大相模3神奈川)が日本選手権で今季トップの54秒82(自己記録は54秒79)。800m、1500mはJ.ニョカビ(白鵬女2神奈川)がまだまだ伸びそうだ。
棒高跳では吉澤朱里(日体大柏3千葉)が4m00の大台に挑戦。走幅跳は6m13を持つ近藤いおん(城西2東京)や土屋美潤(成田2千葉)ら複数の全国級がしのぎを削る。
文/奥村 崇
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