HOME 国内

2023.04.28

100mH福部真子「不安と覚悟とワクワク」のGP初戦 世界を見据えてフィジカルアップ/織田記念
100mH福部真子「不安と覚悟とワクワク」のGP初戦 世界を見据えてフィジカルアップ/織田記念

織田記念の前日会見に望んだ福部真子

◇第57回織田幹雄記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム広島)

日本グランプリシリーズG1の織田記念を翌日に控え、会場となるエディオンスタジアム広島で前日会見が行われた。

女子100mハードルの日本記録(12秒73)を持つ福部真子(日本建設工業)は「不安と覚悟とワクワク。広島で良いところを見せたいですが、どの程度走れるかわからない」と本音を明かす。

広告の下にコンテンツが続きます

それは世界を見据えた新たなチャレンジをしたからこそ。「肩周り、お尻周り、ハムストリングスは一回り、二回り大きくなったと思います。走りも力強くなっているのでエンジンは積めました」。

それにより走りの感覚やリズムがズレ、「踏み切りのタイミングなど、『なんだこれ』というのが続いている」というのが現状。それはすべて「12秒7に戻すのではなく、12秒5を切ってパリ五輪のファイナルに残る」ため。「時間がかかるかもしれない」というのは覚悟している。

そういう面ではブダペスト世界選手権の参加標準記録12秒78を切っているアドバンテージは大きく「チャレンジするのは今年しかない」と言う。「精神的にしんどいけど、それも挑戦の中の一つの醍醐味。腹をくくっています」。

これから進むのが苦しい道のりだと理解した上で突き進めるのは、これまでどん底から這い上がってきた「プライド」があるから。

「挑戦している姿が誰かの活力になってくれたらうれしいです。日本人が世界大会のファイナルを走るという夢を追いかけたい」

目の前の記録や結果ではなく、大きな夢のために。福部は苦しみも、楽しみも、喜びも、ありのままをぶつけて織田記念で10台のハードルを飛び越える。

◇第57回織田幹雄記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム広島) 日本グランプリシリーズG1の織田記念を翌日に控え、会場となるエディオンスタジアム広島で前日会見が行われた。 女子100mハードルの日本記録(12秒73)を持つ福部真子(日本建設工業)は「不安と覚悟とワクワク。広島で良いところを見せたいですが、どの程度走れるかわからない」と本音を明かす。 それは世界を見据えた新たなチャレンジをしたからこそ。「肩周り、お尻周り、ハムストリングスは一回り、二回り大きくなったと思います。走りも力強くなっているのでエンジンは積めました」。 それにより走りの感覚やリズムがズレ、「踏み切りのタイミングなど、『なんだこれ』というのが続いている」というのが現状。それはすべて「12秒7に戻すのではなく、12秒5を切ってパリ五輪のファイナルに残る」ため。「時間がかかるかもしれない」というのは覚悟している。 そういう面ではブダペスト世界選手権の参加標準記録12秒78を切っているアドバンテージは大きく「チャレンジするのは今年しかない」と言う。「精神的にしんどいけど、それも挑戦の中の一つの醍醐味。腹をくくっています」。 これから進むのが苦しい道のりだと理解した上で突き進めるのは、これまでどん底から這い上がってきた「プライド」があるから。 「挑戦している姿が誰かの活力になってくれたらうれしいです。日本人が世界大会のファイナルを走るという夢を追いかけたい」 目の前の記録や結果ではなく、大きな夢のために。福部は苦しみも、楽しみも、喜びも、ありのままをぶつけて織田記念で10台のハードルを飛び越える。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.06

マラソン・川内優輝が第二子誕生を報告!「ソワソワしていました」15回目防府読売前日に吉報

男子マラソンプロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が12月6日に自身のSNSを更新し、第二子の誕生を報告した。 川内は17時前に投稿し「先ほど次男の夢翔が生まれました」と名前も明かした。元実業団ランナーでもあ […]

NEWS 高3・吉田彩心が1万m32分38秒74の高校歴代2位 11月下旬の5000mに続き、2週連続の快走/エディオンDC

2025.12.06

高3・吉田彩心が1万m32分38秒74の高校歴代2位 11月下旬の5000mに続き、2週連続の快走/エディオンDC

◇エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/ヤンマースタジアム長居) 長距離特化の記録会エディオンディスタンスチャレンジが行われ、女子10000m(C組)はカリバ・カロライン(日本郵政グループ)が30 […]

NEWS 田中希実3年8ヵ月ぶり10000m激走!日本歴代7位の30分54秒40に「驚いています」/エディオンDC

2025.12.06

田中希実3年8ヵ月ぶり10000m激走!日本歴代7位の30分54秒40に「驚いています」/エディオンDC

◇エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/ヤンマースタジアム長居) 長距離特化の記録会エディオンディスタンスチャレンジが行われ、女子10000m(C組)はカリバ・カロライン(日本郵政グループ)が30 […]

NEWS 第一工科大が最終区での逆転で3年ぶり栄冠! 初V目指した鹿児島大は13秒差で涙/島原学生駅伝

2025.12.06

第一工科大が最終区での逆転で3年ぶり栄冠! 初V目指した鹿児島大は13秒差で涙/島原学生駅伝

12月6日、第43回九州学生駅伝が長崎県島原市の市営競技場をスタートし、島原文化会館にフィニッシュする7区間57.75kmのコースで行われ、第一工科大が3時間3分10秒で3年ぶり21回目の優勝を飾った。 第一工科大は1区 […]

NEWS 全日本入賞の福岡大が全区間トップで圧勝 九大5年連続2位 佐賀大は過去最高3位/九州学生女子駅伝

2025.12.06

全日本入賞の福岡大が全区間トップで圧勝 九大5年連続2位 佐賀大は過去最高3位/九州学生女子駅伝

12月6日、第25回九州学生女子駅伝(5区間22.8km)が長崎県島原市で行われ、福岡大が1時間17分31秒で14回目の優勝を果たした。 10月の全日本大学女子駅伝で8位に入賞している福岡大は1区から他校を圧倒。前回に続 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top