◇第26回日本学生ハーフマラソン選手権(3月12日/東京・立川市)
3冠王者・駒大の2年生エースが立川で躍動した。
8月に中国・成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズの代表選考を兼ねた第26回日本学生ハーフマラソンは、15km付近の給水地点で仕掛けた篠原倖太朗(駒大2年)が逃げ切り、1時間2分16秒で頂点に立った。
昨年4月の日本学生個人選手権5000m以来となる主要タイトルに、「駒澤の強い先輩たちと一緒に練習してきたので、(その先輩が出場しない)今大会は勝って当たり前だと思っていました。その中で勝てたことはうれしいです」と篠原は頬を緩ませた。
前半はややスローな展開となり、5km通過は14分45秒。篠原は「勝つことしか考えていなかった」と力を溜めていた。
勝負のポイントとなったのは15kmの給水地点。周囲の選手の多くが給水を取りに行ったのを確認すると、「ここでいこう」と一気に仕掛けた。徐々に後続は縦長の集団となり、少しずつ差が広がっていった。
篠原は今年の箱根駅伝(3区区間2位)後、2月5日の丸亀国際ハーフマラソンで1時間0分11秒の日本歴代4位、日本人学生歴代最高記録をマーク。その後はチームメイトの田澤廉(4年)と鈴木芽吹(3年)とともに米国へ武者修行へ旅立った。
10000mでオレゴン世界選手権代表の田澤、同27分41秒68のベストを持つ鈴木といった強い先輩たちと充実した1カ月間を過ごし、「一度も田澤さんの練習につくことができなくて悔しかったです」と、ハイレベルなトレーニングに励んだ。
そうした駒大でしか経験できない貴重な体験を経たことで、「記録を出しても、大会で優勝しても、『もっと強くなろう』という謙虚な気持ちでいます」と、4月から総監督に就任する大八木弘明監督は評価している。
今後は10000mで記録を狙っていくようで、「4月の金栗記念で27分台を狙わせます。少しでも田澤に近づけるようにしたいですね」と大八木監督。篠原も「27分台を出し、5000mで日本選手権出場。ユニバ出場と向かっていきたい」と意気込みを口にした。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.03
男子円盤投世界記録保持者・アレクナ 来季からオレゴン大に編入
2025.07.02
日本選手権初日のスタートリスト発表!100m予選でサニブラウンと桐生祥秀が同組
-
2025.07.02
-
2025.07.02
-
2025.07.02
-
2025.07.02
2025.07.02
HOKAの新作レーシングシューズ「ROCKET X 3」が7月2日に新登場!
-
2025.07.01
-
2025.06.17
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.03
男子円盤投世界記録保持者・アレクナ 来季からオレゴン大に編入
7月2日、米国のオレゴン大は男子円盤投の世界記録保持者であるマイコラス・アレクナ(リトアニア)が、来季からチームに加入することを発表した。 アレクナは2002年生まれの22歳。シドニー、アテネ五輪で2度金メダルを獲得して […]
2025.07.02
青学大・小河原陽琉が5000m13分56秒66で全体トップ 3000mは鳥井健太が8分12秒74/絆記録会
第15回絆記録挑戦会が7月2日、東京・町田GIONスタジアムで行われ、青学大勢が多数出場した。 男子5000mは1月の箱根駅伝10区区間賞で、5月の関東インカレ(2部)1500mで2位に入っていた小河原陽琉(2年)が13 […]
2025.07.02
日本選手権初日のスタートリスト発表!100m予選でサニブラウンと桐生祥秀が同組
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた第109回日本選手権の1日目のスタートリストが発表された。 男子100m予選は全7組。9秒96で東京世界選手権の参加標準記録(10秒00)をただ1人突破しているサニブラウン・アブデル・ハ […]
2025.07.02
駒大・佐藤圭汰が日本選手権5000mスタートリストから外れる 東京世界陸上出場厳しく
日本陸連は7月2日、今年9月の東京世界選手権代表選考を兼ねた日本選手権(東京・国立競技場)第1日(7月4日)のスタートリストを発表し、男子5000mにエントリーしていた佐藤圭汰(駒大)が外れた。佐藤は出場資格獲得条件の一 […]
2025.07.02
「TOKYO ナイトリレーフェス in 国立競技場」が10月17日開催!東京レガシーハーフマラソンの前々日イベント 7 月2日から参加者募集
一般財団法人東京マラソン財団は7月2日、東京レガシーハーフマラソン2025(10月19日)の前々日イベントとして、10月17日に「TOKYO ナイトリレーフェス in 国立競技場」を開催することを発表した。 国立競技場内 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会