HOME 特集

2023.02.24

前回好記録連発の浪速路 東京五輪代表・服部勇馬MGC切符つかめるか!? 川内優輝、定方俊樹らが上位候補/大阪マラソン
前回好記録連発の浪速路 東京五輪代表・服部勇馬MGC切符つかめるか!? 川内優輝、定方俊樹らが上位候補/大阪マラソン

23年ニューイヤー駅伝7区区間賞の服部勇馬(トヨタ自動車)

日本陸連JMCシリーズG1の大阪マラソンが2月26日に行われる。

10月15日のパリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)出場権獲得の対象レース。2時間10分00秒以内で日本人上位3人に入るか2時間9分00秒で同4~6位に入ればMGCの切符を手にする。

長い歴史を残ったびわ湖毎日マラソンと統合するかたちとなった前回は好記録が連発。前評判では坂道の影響などから「難コース」と思われたが、星岳(コニカミノルタ)が初マラソン日本最高となる2時間7分31秒で優勝したほか、2時間7分台が4人に上った。海外招待選手も加わる今回も浪速路を攻略なるか。

日本人招待選手に最注目は何と言っても服部勇馬(トヨタ自動車)。東京五輪代表で、2時間7分27秒のベストを持つ。暑さによる熱中症で力を発揮できなかった21年の東京五輪は73位。その影響から調子を戻すまで時間を要し、その後はケガもあった。

昨年5月のプラハマラソンで五輪以来のフルマラソンを走ると(2時間18分06秒)、今年の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)では7区区間賞と復調。2大会連続五輪をつかむために、まずはMGCの出場をつかみたいところ。

21年のびわ湖毎日マラソンで2時間7分12秒をマークしている大六野秀畝(旭化成)もまだMGC出場権を手にできていない。21年福岡国際マラソン、昨年2月の別府大分毎日マラソンとサブテン(2時間10分切り)を果たせていないが、10000mで28分02秒78と復調して日本選手権にも出るなど、持ち味のスピードを生かせれば日本人上位争いに絡める。

広告の下にコンテンツが続きます

その他の招待選手はすでにMGC出場権を持つ実力者がそろった。2時間7分05秒のベストを持つ定方俊樹(三菱重工)は、ニューイヤー駅伝でも6区区間3位と堅実な走りを見せている。プロランナー・川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)も実戦を数多く積むスタイルは変わらずで2月の丸亀ハーフマラソンでも1時間2分51秒で走破。21年に出した2時間7分27秒の自己ベスト更新なるか。下田裕太(GMOインターネットグループ)、大塚祥平(九電工)もMGCに向けてどんな走りを見せるか。

海外招待選手は、2時間4分41秒で21年パリ・マラソンで2位のハイレマリアム・キロス(エチオピア)、同5位のアバイネ・デグ(エチオピア)という強力ランナーら名を連ねている。

一般エリートランナーには、一色恭志(GMOインターネットグループ)、寺田夏生(JR東日本)、池田耀平(Kao)、服部翔大(日立物流)といったランナーがエントリー。MGC切符を持つ山口武(西鉄)や柏優吾(東洋大)の名もある。他にも湯浅仁(中大)、伊地知賢造(國學院大)の学生勢もどんな初マラソンになるか注目だ。

女子は昨年の名古屋ウィメンズマラソン7位の福良郁美(大塚製薬)、同大阪国際女子マラソン7位の川内理江(大塚製薬)などが出場予定。2時間20分18秒で昨年のミラノ・マラソンを制しているビビアン・キプラガト(ケニア)らにどこまで食い下がれるか。

レースは2月26日、9時15分スタート。大阪府庁前をスタート、大阪城公園内をフィニッシュとするコースで行われる。大会の様子NHK総合で9時から中継される。

次ページ 大阪マラソン2023招待選手一覧

日本陸連JMCシリーズG1の大阪マラソンが2月26日に行われる。 10月15日のパリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)出場権獲得の対象レース。2時間10分00秒以内で日本人上位3人に入るか2時間9分00秒で同4~6位に入ればMGCの切符を手にする。 長い歴史を残ったびわ湖毎日マラソンと統合するかたちとなった前回は好記録が連発。前評判では坂道の影響などから「難コース」と思われたが、星岳(コニカミノルタ)が初マラソン日本最高となる2時間7分31秒で優勝したほか、2時間7分台が4人に上った。海外招待選手も加わる今回も浪速路を攻略なるか。 日本人招待選手に最注目は何と言っても服部勇馬(トヨタ自動車)。東京五輪代表で、2時間7分27秒のベストを持つ。暑さによる熱中症で力を発揮できなかった21年の東京五輪は73位。その影響から調子を戻すまで時間を要し、その後はケガもあった。 昨年5月のプラハマラソンで五輪以来のフルマラソンを走ると(2時間18分06秒)、今年の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)では7区区間賞と復調。2大会連続五輪をつかむために、まずはMGCの出場をつかみたいところ。 21年のびわ湖毎日マラソンで2時間7分12秒をマークしている大六野秀畝(旭化成)もまだMGC出場権を手にできていない。21年福岡国際マラソン、昨年2月の別府大分毎日マラソンとサブテン(2時間10分切り)を果たせていないが、10000mで28分02秒78と復調して日本選手権にも出るなど、持ち味のスピードを生かせれば日本人上位争いに絡める。 その他の招待選手はすでにMGC出場権を持つ実力者がそろった。2時間7分05秒のベストを持つ定方俊樹(三菱重工)は、ニューイヤー駅伝でも6区区間3位と堅実な走りを見せている。プロランナー・川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)も実戦を数多く積むスタイルは変わらずで2月の丸亀ハーフマラソンでも1時間2分51秒で走破。21年に出した2時間7分27秒の自己ベスト更新なるか。下田裕太(GMOインターネットグループ)、大塚祥平(九電工)もMGCに向けてどんな走りを見せるか。 海外招待選手は、2時間4分41秒で21年パリ・マラソンで2位のハイレマリアム・キロス(エチオピア)、同5位のアバイネ・デグ(エチオピア)という強力ランナーら名を連ねている。 一般エリートランナーには、一色恭志(GMOインターネットグループ)、寺田夏生(JR東日本)、池田耀平(Kao)、服部翔大(日立物流)といったランナーがエントリー。MGC切符を持つ山口武(西鉄)や柏優吾(東洋大)の名もある。他にも湯浅仁(中大)、伊地知賢造(國學院大)の学生勢もどんな初マラソンになるか注目だ。 女子は昨年の名古屋ウィメンズマラソン7位の福良郁美(大塚製薬)、同大阪国際女子マラソン7位の川内理江(大塚製薬)などが出場予定。2時間20分18秒で昨年のミラノ・マラソンを制しているビビアン・キプラガト(ケニア)らにどこまで食い下がれるか。 レースは2月26日、9時15分スタート。大阪府庁前をスタート、大阪城公園内をフィニッシュとするコースで行われる。大会の様子NHK総合で9時から中継される。 次ページ 大阪マラソン2023招待選手一覧

大阪マラソン2023招待選手一覧

【男子】 ・海外 ハイレマリアム・キロス(エチオピア) アバイネ・デグ(エチオピア) ビクター・キプランガット(ウガンダ) モーセ・キベット(ケニア) アルフォンス・フェリックス・シンブ(タンザニア) アヤド・ラムダセム(スペイン) メルハウィ・ケセテ(エリトリア) イーヨブ・ゲブレヒウェット・ファニエル(イタリア) スティーブン・モコカ(南アフリカ) ・国内 定方俊樹(三菱重工)★ 大六野秀畝(旭化成)★ カリウキ・サイモン(戸上電機製作所) 川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)★ 下田裕太(GMOインターネットグループ)★ 大塚祥平(九電工)★ 作田将希(JR東日本) 服部勇馬(トヨタ自動車) 【女子】 ・海外 ビビアン・キプラガト(ケニア) ヘレン・トラ・ベケレ(エチオピア) ボルネス・ジェキルイ(ケニア) ベイヌ・デゲファ(エチオピア) リサ・ウェイトマン(豪州) レテブラン・ヘイレイ・ゲブレシラシエ(エチオピア) サウド・カンボウチア(モロッコ) ・国内 福良郁美(大塚製薬)★ 川内理江(大塚製薬)★ 青木奈波(岩谷産業)★ ※★はMGC出場権獲得者

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.14

DLロンドン女子5000mに田中希実がエントリー! 男子100mで再びライルズ VS テボゴ アレクナ、マフチフ、ボルらも参戦

7月14日、ダイヤモンドリーグ(DL)第11戦のロンドン大会(英国/7月19日)のエントリーリストが発表され、女子5000mに田中希実(New Balance)が登録された。 田中はこれが今季のDL2戦目。7月上旬の日本 […]

NEWS 男子走幅跳・城山正太郎が優勝 400m佐藤風雅は45秒50の4位 世界陸上出場目指し、日本選手が欧米の競技会に出場/WAコンチネンタルツアー

2025.07.14

男子走幅跳・城山正太郎が優勝 400m佐藤風雅は45秒50の4位 世界陸上出場目指し、日本選手が欧米の競技会に出場/WAコンチネンタルツアー

7月13日に欧米各地で世界陸連(WA)コンチネンタルツアーの競技会が行われ、9月の東京世界選手権の出場を目指す日本人選手たちが奮闘した。 カナダで開催されたWAコンチネンタルツアー・シルバーのエドモントン招待では、男子走 […]

NEWS 東京世界陸上アンバサダーに三段跳3連覇・テイラー氏と100mH2大会金メダルのピアソン氏

2025.07.14

東京世界陸上アンバサダーに三段跳3連覇・テイラー氏と100mH2大会金メダルのピアソン氏

9月に開催される東京世界選手権のアンバサダーに、女子100mハードルの元選手サリー・ピアソン氏(豪州)と男子三段跳の元選手クリスチャン・テイラー氏(米国)が就任することが世界陸連(WA)より発表された。 38歳のピアソン […]

NEWS 17歳のウィルソンが男子400mで44秒10!自らのU18記録を更新 200mは新鋭・ティーマースが19秒73/WAコンチネンタルツアー

2025.07.14

17歳のウィルソンが男子400mで44秒10!自らのU18記録を更新 200mは新鋭・ティーマースが19秒73/WAコンチネンタルツアー

7月11日~12日、米国・テネシー州メンフィスで世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・シルバーのエド・マーフィー・クラシックが開催され、男子400mでは17歳のQ.ウィルソン(米国)が44秒10のU18世界最高記録で優勝 […]

NEWS 【男子1500m】本田桜二郎(鳥取城北高3)3分43秒23=高校歴代5位

2025.07.14

【男子1500m】本田桜二郎(鳥取城北高3)3分43秒23=高校歴代5位

第239回東海大長距離競技会は7月13日、神奈川・東海大湘南校舎陸上競技場で行われ、男子1500mで本田桜二郎(鳥取城北3)が高校歴代5位、中国高校新記録となる3分43秒23をマークした。従来の中国高校記録は徳本一善(沼 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年8月号 (7月14日発売)

2025年8月号 (7月14日発売)

詳報!日本選手権
IH地区大会

page top