2022.10.16
◇田島記念(10月15日~16日/山口・維新みらいふスタジアム)
日本グランプシリーズ最終戦となる山口大会「第19回田島直人記念陸上」の2日目が行われ、女子三段跳で森本麻里子(内田建設AC)が3回目に13m84(+1.3)の大ジャンプ。8月末にドイツで出した日本歴代2位の自己記録13m82を2cm更新する大会新で優勝を飾った。
森本は1回目はファウルだったが、2回目を13m49(+0.1)にまとめ、3回目の自己新ジャンプにつなげた。日本人2人目の14m台、日本記録の14m04を目指した4回目以降は13m60(+1.2)、ファウル、ファウルと記録を伸ばせなかったが、9月に学生記録(13m81)を作った船田茜理(武庫川女大)が13m31(+0.5)で2位、今季前半は常に競り合う相手だった髙島真織子(九電工)が13m07(+0.7)で3位というなか、圧倒的な内容で制した。
昨年までの自己ベストは13m37だった森本は、今年に入って大躍進。3月の日本選手権室内で23年ぶり室内日本新の13m31をマークしたのを皮切りに、屋外では自己新を連発してきた。4連覇を飾った日本選手権のあとはドイツへ渡り、13m80オーバーを達成。9月の全日本実業団対抗選手権ではファウルながら14m前後のジャンプを見せていた。
大阪・太成学院高時代にはインターハイ走幅跳で2位など活躍。三段跳は日女体大進学後に始め、徐々に日本選手権や日本インカレの上位常連に。2019年には冬季五輪を目指してボブスレーにも挑戦するため、ドイツへ渡った経歴を持つ。
そのつながりで現在はドイツ人コーチに師事し、国内では高校の先輩である日大の森長正樹コーチからアドバイスを受けて力をつけてきた。
花岡麻帆が1999年に作った日本記録まであと20cm。いよいよ、射程圏内に入ってきた。
■女子三段跳日本歴代5傑
14m04 花岡麻帆(三英社) 1999年
13m84 森本麻里子(内田建設AC) 2022年
13m81 船田茜理(武庫川女大)2022年
13m65 河合栞奈(大阪成蹊大) 2019年
13m52 宮坂 楓(ニッパツ) 2016年
FacebookTwitter

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.06
世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権
-
2025.07.06
-
2025.07.06
-
2025.07.05
-
2025.07.02
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
-
2025.06.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.07
鵜澤飛羽が自己タイの20秒12で3連覇「東京世界選手権は男子200mの決勝を走りたい!」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子200mは鵜澤飛羽(JAL)が3連覇を達成。2大会連続の世界選手権代表に内定した。 広告の下に […]
2025.07.06
世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 今大会で東京世界選手権の新規内定者は、男子200mの鵜 […]
2025.07.06
100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で初優勝を飾った。 広告の下にコン […]
2025.07.06
100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で大会初優勝を飾った。 広告の下に […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会