2022.10.02
◇アスレチックスチャレンジカップ(10月1、2日/新潟デンカビッグスワンスタジアム)2日目
日本グランプリシリーズ新潟大会のアスレチックスチャレンジカップの2日目が行われ、女子1500mは後藤夢(豊田自動織機)が日本記録保持者でチームメイトの田中希実を抑えて優勝を飾った。
残り1周。いつもなら田中のスパートが炸裂する場面だが、後藤が一歩も譲らない。「田中選手は昨日の5000mの疲労もあると思いました。いつもは前に出るのが怖かったのですが、今日は勇気を出して前に行きました」。確かにいつもの田中の切れ味ではなかったが、それでも後藤が一つの殻を破った瞬間だった。
「できれば自己ベストを更新したかった」と、4分09秒41には届かず4分10秒79でフィニッシュしたが、「田中選手と肩を並べて走れたのは自信になります。少し近づけたかな」とはにかんだ。
兵庫・西脇工高時代から同級生としてともに成長してきた。「田中選手がいるから今がある」。ただ、その背中はどんどん遠くなった。それでも、後藤は後藤らしく、一歩ずつ成長。今季は800m、1500m、3000mで自己記録を更新するなど、着実に力をつけた。
「自分の手で日本代表をつかみたい。いつか田中選手と2人で世界大会の決勝を走りたいです」
その背中を追いかけて、後藤もまた世界へと挑戦する心構えだ。
1500mでは2019年の日本選手権以来、3年ぶりに日本人選手に敗れた田中。「いつ負けてもおかしくなかった。負けたのがチームメイトの後藤選手だったのはまだ許容範囲」。本来の動きではなく、「2周目で余裕がなかった」とペースメーカーにつかない選択をとった。ラスト1周でのスパートも影を潜めたが、連戦と前日の5000mの疲労があったのは間違いない。
「自分の力が落ちたのではなく、後藤選手の力がついてきたから」と称えていた。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.05.05
-
2024.05.05
-
2024.05.05
-
2024.05.04
-
2024.04.29
-
2024.04.29
2024.04.12
40年以上の人気シューズ”ペガサス”シリーズの最新作!「ナイキ ペガサス 41」が登場!
-
2024.04.26
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.05
やり投・北口榛花「納得はいかない」も61m83でV 世界一になって国内初試合飾る/水戸招待
◇水戸招待陸上(5月5日/茨城・ケーズデンキスタジアム水戸) 日本グランプリシリーズG2の水戸招待が行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)が61m83をマークして優勝した。 広告の下にコンテンツが続きます 昨年のブダペス […]
2024.05.05
男子4×100mR日本がパリ五輪へ「もっと良いバトンができれば、金メダルも狙える」/世界リレー
◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー)1日目 パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの1日目が行われ、男子4×100mリレー予選4組で日本が38秒10で1着となり、今夏のパリ五輪出場権を獲得した。 広告の下 […]
2024.05.05
【大会結果】2024水戸招待陸上(2024年5月5日)
【大会結果】日本グランプリシリーズG3 2024水戸招待(5月5日/茨城県水戸市・ケーズデンキスタジアム水戸) ●男子 100m(-4.3) 1位 本郷汰樹(オノテック) 10秒69 2位 林哉太(ノジマ) 10秒 […]
2024.05.05
「環境を変えて、良い滑り出しになった」 砂岡拓磨がセカンドベストで日本人トップ 28年ロス五輪をターゲットに/GGのべおか
◇第35回ゴールデンゲームズinのべおか(5月4日/宮崎県延岡市・西階陸上競技場) ゴールデンゲームズinのべおかの男子5000m最終A組では、砂岡拓磨(東京陸協)が圧巻の強さを見せた。 広告の下にコンテンツが続きます […]
Latest Issue 最新号
2024年5月号 (4月12日発売)
パリ五輪イヤー開幕!