HOME 国内

2022.09.20

リオ五輪代表の松下祐樹が9月25日の全日本実業団で現役引退へ「競技生活に後悔は一切ありません」
リオ五輪代表の松下祐樹が9月25日の全日本実業団で現役引退へ「競技生活に後悔は一切ありません」

ミズノは20日、男子400mハードルの松下祐樹(ミズノ)が9月23日から岐阜・長良川で開催する全日本実業団選手権で現役ラストレースに臨むことを発表した。

松下はかつて混成競技を主戦場とし、神奈川・小田原高でインターハイの八種競技を制覇。順大でも十種競技で日本ジュニア選手権や日本インカレなどで全国タイトルを獲得したものの、4年時の2013年から400mハードルに取り組み始めた。翌14年にチームミズノアスレティックに所属してから本格的に400mハードルをメイン種目とすると、15年の北京世界選手権では準決勝に進出。ミズノトラッククラブ所属となった16年のリオ五輪でも出場を果たした。

広告の下にコンテンツが続きます

近年は世界の舞台から遠ざかっていたが、30歳で迎えた今シーズンも5月に49秒97をマークし、日本選手権でも7位入賞するなど、若手の壁として立ちはだかった。

松下が出場する400mハードルは大会最終日の25日に予選・決勝が行われ、同レースでは同学年でともに日本のヨンパーを牽引してきた安部孝駿(ヤマダホールディングス)も現役引退を表明している。

◆松下コメント(全文ママ)
「ミズノで9年の競技者としての時間を過ごし、嬉しい事、その何倍も悔しい事や苦しい事がありました。ですが、これまで陸上を辞めたいと思ったことは一度もなく、常に前だけを向いて頑張ってくることが出来ました。それはミズノの最高のサポート、共に世界を目指したチームメイト、そしてなにより良い時も悪い時も変わらぬ声援を送って下さった皆様に背中を押していただいたからだと思っています。本当にありがとうございました。世界のファイナルという目標に届かなかった悔しさはありますが、これまでの競技生活に後悔は一切ありません。最高の競技生活でした」

広告の下にコンテンツが続きます

●松下祐樹の年次ベスト(400mハードル)
07年(高1) 55秒33
08年(高2) 52秒88
09年(高3) 53秒83
10年(大1)  ―
11年(大2) 53秒37
12年(大3) 51秒78
13年(大4) 49秒71
14年(社1) 50秒07
15年(社2) 49秒14
16年(社3) 49秒10
17年(社4) 49秒40
18年(社5) 49秒82
19年(社6) 49秒23
20年(社7) 50秒27
21年(社8) 49秒88
22年(社9) 49秒97

その他の自己ベスト
100m10秒93(13年)、400m47秒33(16年)、1500m4分23分49(13年)、110mH14秒24(13年)、走高跳1m93(12年)、棒高跳4m40(12年・13年)、走幅跳7m25(13年)、砲丸投10m34(13年)、円盤投33m53(13年)、やり投54m49(13年)、十種競技7508年(13年)、八種競技5789点(09年=当時・高校歴代2位/現12位)

ミズノは20日、男子400mハードルの松下祐樹(ミズノ)が9月23日から岐阜・長良川で開催する全日本実業団選手権で現役ラストレースに臨むことを発表した。 松下はかつて混成競技を主戦場とし、神奈川・小田原高でインターハイの八種競技を制覇。順大でも十種競技で日本ジュニア選手権や日本インカレなどで全国タイトルを獲得したものの、4年時の2013年から400mハードルに取り組み始めた。翌14年にチームミズノアスレティックに所属してから本格的に400mハードルをメイン種目とすると、15年の北京世界選手権では準決勝に進出。ミズノトラッククラブ所属となった16年のリオ五輪でも出場を果たした。 近年は世界の舞台から遠ざかっていたが、30歳で迎えた今シーズンも5月に49秒97をマークし、日本選手権でも7位入賞するなど、若手の壁として立ちはだかった。 松下が出場する400mハードルは大会最終日の25日に予選・決勝が行われ、同レースでは同学年でともに日本のヨンパーを牽引してきた安部孝駿(ヤマダホールディングス)も現役引退を表明している。 ◆松下コメント(全文ママ) 「ミズノで9年の競技者としての時間を過ごし、嬉しい事、その何倍も悔しい事や苦しい事がありました。ですが、これまで陸上を辞めたいと思ったことは一度もなく、常に前だけを向いて頑張ってくることが出来ました。それはミズノの最高のサポート、共に世界を目指したチームメイト、そしてなにより良い時も悪い時も変わらぬ声援を送って下さった皆様に背中を押していただいたからだと思っています。本当にありがとうございました。世界のファイナルという目標に届かなかった悔しさはありますが、これまでの競技生活に後悔は一切ありません。最高の競技生活でした」 ●松下祐樹の年次ベスト(400mハードル) 07年(高1) 55秒33 08年(高2) 52秒88 09年(高3) 53秒83 10年(大1)  ― 11年(大2) 53秒37 12年(大3) 51秒78 13年(大4) 49秒71 14年(社1) 50秒07 15年(社2) 49秒14 16年(社3) 49秒10 17年(社4) 49秒40 18年(社5) 49秒82 19年(社6) 49秒23 20年(社7) 50秒27 21年(社8) 49秒88 22年(社9) 49秒97 その他の自己ベスト 100m10秒93(13年)、400m47秒33(16年)、1500m4分23分49(13年)、110mH14秒24(13年)、走高跳1m93(12年)、棒高跳4m40(12年・13年)、走幅跳7m25(13年)、砲丸投10m34(13年)、円盤投33m53(13年)、やり投54m49(13年)、十種競技7508年(13年)、八種競技5789点(09年=当時・高校歴代2位/現12位)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.18

編集部コラム「濃い2ヵ月間」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、ど […]

NEWS サニブラウンがトークイベントで来場! 未来の日本代表「楽しむことを忘れずに」とメッセージ/U18・U16大会

2025.10.18

サニブラウンがトークイベントで来場! 未来の日本代表「楽しむことを忘れずに」とメッセージ/U18・U16大会

◇第19回U18・第56回U16大会(10月17~19日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場) 10月18日、三重県伊勢市で開催中のU18・U16大会の会場に、東京世界選手権代表のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ […]

NEWS 髙城昊紀が110mHを大会新V!来季に向けて「ケガしないように冬季練習をしていきたい」/U18・16大会

2025.10.18

髙城昊紀が110mHを大会新V!来季に向けて「ケガしないように冬季練習をしていきたい」/U18・16大会

◇第19回U18・第56回U16大会(10月17~19日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場)2日目 U18・U16大会の2日目が行われ、U20規格で実施されたU18男子110mハードルは髙城昊紀(宮崎西高2宮崎)が1 […]

NEWS 女子は横手清陵学院が劇的逆転で悲願の初V!男子は秋田工が2時間9分01秒で2年ぶり全国へ/秋田県高校駅伝

2025.10.18

女子は横手清陵学院が劇的逆転で悲願の初V!男子は秋田工が2時間9分01秒で2年ぶり全国へ/秋田県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた秋田県高校駅伝が10月17日に、秋田市の県営陸上競技場周回コースで行われ、女子(5区間21.0975km)は横手清陵学院が1時間14分32秒で初優勝を飾り、初の全国出場を決めた。男子(7区間4 […]

NEWS 北口榛花 初のやり投教室「突き詰めたいなら努力するしか方法はない」中高生に熱血指導

2025.10.18

北口榛花 初のやり投教室「突き詰めたいなら努力するしか方法はない」中高生に熱血指導

女子やり投の北口榛花(JAL)が初めて自己プロデュースしたやり投に特化した陸上教室の「はるかなる教室 Supported by JAL」(主催:株式会社スポーツビズ、川崎とどろきパーク株式会社)が18日、神奈川県の等々力 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top