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飯塚翔太31歳の世界再挑戦は予選3着通過!3度目のセミファイナルへ「自分のベストを尽くすことだけ考える」/世界陸上
飯塚翔太31歳の世界再挑戦は予選3着通過!3度目のセミファイナルへ「自分のベストを尽くすことだけ考える」/世界陸上

男子短距離の飯塚翔太(ミズノ)(22年オレゴン世界陸上)

◇オレゴン世界陸上(7月15日〜24日/米国・オレゴン州ユージン)4日目

オレゴン世界陸上4日目のイブニングセッションに行われた男子200m予選。2組に出場した飯塚翔太(ミズノ)は終盤の着順争いで粘りの走りを見せた。着順通過の3着を確保する20秒72(±0)でフィニッシュ。「(準決勝に)着順で行くのとプラスで行くのとでは、準決勝のレーンが違ってくる」と充実の笑顔を見せた。

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スタートで、他の選手がスターティングブロックが滑ったことでやり直しがあったが、「たまにこういうことがあるので冷静に対処した」と、経験豊富な31歳のベテランらしく自分の走りに集中した。今季は感覚を模索していた前半の入りも海外勢と互角に渡り合い、コーナーは2番手争いで抜ける。そして、直線に入ってからもしっかりとまとめて3着を確保した。

参加標準記録には届かず、日本選手権も7位どまり。世界陸連が発表した今大会への出場有資格選手を受けて7月1日に選考された日本代表に、その名はなかった。しかし、その後に有資格者の中から欠場などがあったことで、7月7日にワールドランキングで3大会連続4度目の代表入り。前回のドーハ大会は4×400mリレーでの出場だったため、200mでは2大会ぶり3度目のスタートラインに着くことになり、「チャンスをもらえたので、しっかりと走ろう」と短期間で心身を整えてきた。そのあたりも、3度の五輪出場、海外転戦も数多くこなしてきたキャリアを生かしたものだ。

追い求めてきた東京五輪決勝の舞台は、予選敗退で夢に終わった。だが、リスタートの今年、世界陸上で過去2回(13年モスクワ、17年ロンドン)に続いてセミファイナリストに。昨年6月に右膝を痛めたことで、スプリントの感覚が狂った時期はあったが、今季は5月の静岡国際で20秒34をマークするなど「腕と脚のリズムを合わせる」という基本に立ち返ったことで復調へのきっかけはつかんでいる。

「準決勝は自分のベストを尽くすことだけ考えて走りたい」。予選のように冷静に、自分の走りに集中する。

準決勝は明日の午前10時50分(日本時間)に行われる。

◇オレゴン世界陸上(7月15日〜24日/米国・オレゴン州ユージン)4日目 オレゴン世界陸上4日目のイブニングセッションに行われた男子200m予選。2組に出場した飯塚翔太(ミズノ)は終盤の着順争いで粘りの走りを見せた。着順通過の3着を確保する20秒72(±0)でフィニッシュ。「(準決勝に)着順で行くのとプラスで行くのとでは、準決勝のレーンが違ってくる」と充実の笑顔を見せた。 スタートで、他の選手がスターティングブロックが滑ったことでやり直しがあったが、「たまにこういうことがあるので冷静に対処した」と、経験豊富な31歳のベテランらしく自分の走りに集中した。今季は感覚を模索していた前半の入りも海外勢と互角に渡り合い、コーナーは2番手争いで抜ける。そして、直線に入ってからもしっかりとまとめて3着を確保した。 参加標準記録には届かず、日本選手権も7位どまり。世界陸連が発表した今大会への出場有資格選手を受けて7月1日に選考された日本代表に、その名はなかった。しかし、その後に有資格者の中から欠場などがあったことで、7月7日にワールドランキングで3大会連続4度目の代表入り。前回のドーハ大会は4×400mリレーでの出場だったため、200mでは2大会ぶり3度目のスタートラインに着くことになり、「チャンスをもらえたので、しっかりと走ろう」と短期間で心身を整えてきた。そのあたりも、3度の五輪出場、海外転戦も数多くこなしてきたキャリアを生かしたものだ。 追い求めてきた東京五輪決勝の舞台は、予選敗退で夢に終わった。だが、リスタートの今年、世界陸上で過去2回(13年モスクワ、17年ロンドン)に続いてセミファイナリストに。昨年6月に右膝を痛めたことで、スプリントの感覚が狂った時期はあったが、今季は5月の静岡国際で20秒34をマークするなど「腕と脚のリズムを合わせる」という基本に立ち返ったことで復調へのきっかけはつかんでいる。 「準決勝は自分のベストを尽くすことだけ考えて走りたい」。予選のように冷静に、自分の走りに集中する。 準決勝は明日の午前10時50分(日本時間)に行われる。

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