HOME 国内、大学、世界陸上、日本代表
学生4人目の10000m出場を果たした田澤廉 ほろ苦さを味わうも「今後の人生にプラスとなる」/世界陸上
学生4人目の10000m出場を果たした田澤廉 ほろ苦さを味わうも「今後の人生にプラスとなる」/世界陸上

オレゴン世界選手権10000mに出場した田澤廉


◇オレゴン世界陸上(7月15日〜24日/米国・オレゴン州ユージン)3日目

オレゴン世界陸上3日目のモーニングセッションに行われた男子10000m決勝で、田澤廉(駒大)は28分24秒25で20位。シニア初の国際大会はほろ苦いものとなったが、収穫も得たようだ。

広告の下にコンテンツが続きます

気温が30度を超えるコンディションにも「暑い中でのレースになるということはわかっていた」と田澤。スタートして集団の後方でレースを進めた。1000m2分45秒、2000m5分31秒、3000m8分20秒、4000m11分11秒、5000m14分01秒。昨年12月に日本歴代2位となる27分23秒44をマークしている田澤には、暑さを差し引いても十分に対応できるペースだった。

だが、この後に集団から離れて後退していく。「5000mまでついていって、そこから上げていこうと思いましたが、差し込みがきてしまいました」。先頭から1分近い差でフィニッシュ。「ただ出ただけになってしまいました」と話した。

青森山田高時代に2018年アジア・ジュニア選手権5000m銀メダルなど、当時から注目されたランナー。駒大進学後は大八木弘明監督から大きな期待をかけられた。それに応えるかのように、成長を遂げ、トラックや駅伝で活躍。昨年5月の日本選手権10000mでは2位に入っている。東京五輪出場こそ逃したが、昨冬に世界選手権の参加標準記録(27分28秒00)を突破すると、今年の箱根駅伝では2区で区間賞を獲得した。

5月の日本選手権では10位に終わり、そこで世界選手権代表内定を勝ち取ることができなかったが、他に標準突破者が現れず、7月に入って代表に選出された。その間もオレゴンを目指して準備はしてきたという。「調子も悪くなく調整もできていた」。

悔しい結果となったが、「緊張はしませんでした。観客の雰囲気もすごく良かったですね。スタートに立てたことは経験になるし今後の人生にプラスになります」と話した田澤。この種目では1995年イエーテボリ大会の渡辺康幸(早大)、2007年大阪大会の竹澤健介(早大)、2013年モスクワ大会の大迫傑(早大)に続く学生4人目の世界選手権出場を果たした。学生長距離の先輩たちのように、これからも輝かしいキャリアを積み重ねていく。

◇オレゴン世界陸上(7月15日〜24日/米国・オレゴン州ユージン)3日目 オレゴン世界陸上3日目のモーニングセッションに行われた男子10000m決勝で、田澤廉(駒大)は28分24秒25で20位。シニア初の国際大会はほろ苦いものとなったが、収穫も得たようだ。 気温が30度を超えるコンディションにも「暑い中でのレースになるということはわかっていた」と田澤。スタートして集団の後方でレースを進めた。1000m2分45秒、2000m5分31秒、3000m8分20秒、4000m11分11秒、5000m14分01秒。昨年12月に日本歴代2位となる27分23秒44をマークしている田澤には、暑さを差し引いても十分に対応できるペースだった。 だが、この後に集団から離れて後退していく。「5000mまでついていって、そこから上げていこうと思いましたが、差し込みがきてしまいました」。先頭から1分近い差でフィニッシュ。「ただ出ただけになってしまいました」と話した。 青森山田高時代に2018年アジア・ジュニア選手権5000m銀メダルなど、当時から注目されたランナー。駒大進学後は大八木弘明監督から大きな期待をかけられた。それに応えるかのように、成長を遂げ、トラックや駅伝で活躍。昨年5月の日本選手権10000mでは2位に入っている。東京五輪出場こそ逃したが、昨冬に世界選手権の参加標準記録(27分28秒00)を突破すると、今年の箱根駅伝では2区で区間賞を獲得した。 5月の日本選手権では10位に終わり、そこで世界選手権代表内定を勝ち取ることができなかったが、他に標準突破者が現れず、7月に入って代表に選出された。その間もオレゴンを目指して準備はしてきたという。「調子も悪くなく調整もできていた」。 悔しい結果となったが、「緊張はしませんでした。観客の雰囲気もすごく良かったですね。スタートに立てたことは経験になるし今後の人生にプラスになります」と話した田澤。この種目では1995年イエーテボリ大会の渡辺康幸(早大)、2007年大阪大会の竹澤健介(早大)、2013年モスクワ大会の大迫傑(早大)に続く学生4人目の世界選手権出場を果たした。学生長距離の先輩たちのように、これからも輝かしいキャリアを積み重ねていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.01

パリ五輪マラソン・ケニア代表発表!3連覇目指すキプチョゲ、駅伝で活躍のムティソ 女子は東京五輪金・ジェプチルチルら強力布陣

ケニア陸連は5月1日、パリ五輪のマラソン代表を発表し、リオ、東京と五輪の男子マラソンで2大会連続金メダルを獲得しているエリウド・キプチョゲをはじめ男女6人が選ばれた。 男子の代表はキプチョゲのほか、今年の東京マラソンで世 […]

NEWS 「2023年度中部実業団陸上 of The Year」に赤松諒一と園田世玲奈が選出 特別賞に太田智樹

2024.05.01

「2023年度中部実業団陸上 of The Year」に赤松諒一と園田世玲奈が選出 特別賞に太田智樹

5月1日、中部実業団連盟は2023年度の「中部実業団陸上 of The Year」受賞者を発表し、男子は走高跳の赤松諒一(西武・プリンスホテルズワールドワイド)、女子は競歩の園田世玲奈(NTN)が選ばれた。 赤松は4月3 […]

NEWS セイコーGGP女子5000mにブダペスト代表の五島莉乃&佐藤早也伽が追加出場!高島由香、小海遥、米澤&山﨑の学生コンビも

2024.05.01

セイコーGGP女子5000mにブダペスト代表の五島莉乃&佐藤早也伽が追加出場!高島由香、小海遥、米澤&山﨑の学生コンビも

日本陸連は4月24日、セイコーゴールデングランプリ陸上2024東京(5月19日/東京・国立競技場)の女子5000mの追加出場選手16人を発表した。 ブダペスト世界選手権1000m代表の五島莉乃(資生堂)、同マラソン代表の […]

NEWS 女子5000m・廣中璃梨佳、男子やり投・スミトがセイコーGGPを欠場

2024.05.01

女子5000m・廣中璃梨佳、男子やり投・スミトがセイコーGGPを欠場

日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ陸上2024東京(5月19日/東京・国立競技場)の欠場者を発表し、女子5000mの廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が出場しないことが明らかとなった。コンディション不良を理由と […]

NEWS 田澤廉が日本選手権10000m欠場を発表「コンディション不良のため」初五輪への道険し

2024.05.01

田澤廉が日本選手権10000m欠場を発表「コンディション不良のため」初五輪への道険し

日本陸連は、5月3日に行われる第108回日本選手権10000mにおいて、男子の田澤廉(トヨタ自動車)がコンディション不良のため欠場すると発表した。 田澤は駒大在学中に、22年オレゴン世界選手権に出場。社会人1年目の昨年は […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top