HOME ニュース、国内

2022.06.12

400mHは紺野稜真が高校歴代7位タイの50秒17でV 「強みを活かしたレースができた」/U20日本選手権
400mHは紺野稜真が高校歴代7位タイの50秒17でV 「強みを活かしたレースができた」/U20日本選手権


◇第38回U20日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 3日目

U20日本選手権男子400mハードルは、今回と同じ長居を舞台に行われた2019年全中の四種競技を制している紺野稜真(九里学園高3山形)が快勝。前日の予選でマークした50秒86の自己ベストを大幅に更新する高校歴代7位タイ、今季U20世界リスト4位となる50秒17の好タイムで高校初タイトルを手にした。

「9レーンだったので自分の走りに集中できたのが良かったです」と話すように、課題と話す前半でうまくリズムに乗ると、予選で先着を許していた小川大輝(東洋大)らを8台目で逆転。得意とする後半で一気に突き放し歓喜のゴールへと飛び込んだ。

「集中していたこともありますが、前日と比べてもそれほど速い感触はなかったので、タイマーを見てびっくりしました」と予想以上のタイムに驚きを隠せない様子。それでも「強みの後半を活かしたレースができました。前半スムーズにリズムアップできたことで、昨日より後半も身体が動いてくれました」と笑顔で振り返った。

中学で頂点に立った紺野だが、高校入学後、ここまで大きな大会ではなかなか結果が残せていなかった。5月末のインターハイ県大会から「冬季から取り組んできたスピード強化とあわせオール15歩でいく前半で、歩数がつまった中でもリズムを上げていけるよう練習を積んできた成果が出すことができました」と勝因を口にする。

今回の快走で、今シーズンの記録面での目標を早々とクリア。「49秒台も見えてきたので、ここからさらに前半部分の精度を上げていきたいです」と気合を入れる。大学生を抑え好タイムで頂点に立ったことでU20世界選手権の代表にも近づいたが、入学した時からの目標だったというインターハイ制覇に照準を合わせる。「インターハイで400mハードルは49秒台、110mハードルでも13秒台に突入して個人2冠が目標です」ときっぱり。思い出の地で再び輝きを取り戻した大器が、夏のタイトルに向け、さらにギアをアップしていく。

森髙颯治朗(近大)が50秒71で2位、50秒50で予選トップ通過の小川は50秒72の3位だった。

文/花木 雫

◇第38回U20日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 3日目 U20日本選手権男子400mハードルは、今回と同じ長居を舞台に行われた2019年全中の四種競技を制している紺野稜真(九里学園高3山形)が快勝。前日の予選でマークした50秒86の自己ベストを大幅に更新する高校歴代7位タイ、今季U20世界リスト4位となる50秒17の好タイムで高校初タイトルを手にした。 「9レーンだったので自分の走りに集中できたのが良かったです」と話すように、課題と話す前半でうまくリズムに乗ると、予選で先着を許していた小川大輝(東洋大)らを8台目で逆転。得意とする後半で一気に突き放し歓喜のゴールへと飛び込んだ。 「集中していたこともありますが、前日と比べてもそれほど速い感触はなかったので、タイマーを見てびっくりしました」と予想以上のタイムに驚きを隠せない様子。それでも「強みの後半を活かしたレースができました。前半スムーズにリズムアップできたことで、昨日より後半も身体が動いてくれました」と笑顔で振り返った。 中学で頂点に立った紺野だが、高校入学後、ここまで大きな大会ではなかなか結果が残せていなかった。5月末のインターハイ県大会から「冬季から取り組んできたスピード強化とあわせオール15歩でいく前半で、歩数がつまった中でもリズムを上げていけるよう練習を積んできた成果が出すことができました」と勝因を口にする。 今回の快走で、今シーズンの記録面での目標を早々とクリア。「49秒台も見えてきたので、ここからさらに前半部分の精度を上げていきたいです」と気合を入れる。大学生を抑え好タイムで頂点に立ったことでU20世界選手権の代表にも近づいたが、入学した時からの目標だったというインターハイ制覇に照準を合わせる。「インターハイで400mハードルは49秒台、110mハードルでも13秒台に突入して個人2冠が目標です」ときっぱり。思い出の地で再び輝きを取り戻した大器が、夏のタイトルに向け、さらにギアをアップしていく。 森髙颯治朗(近大)が50秒71で2位、50秒50で予選トップ通過の小川は50秒72の3位だった。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.10.09

全27チームのエントリー発表 駒大、青学大、國學院大は順当 中大は吉居駿恭と溜池一太を登録/全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝のチームエントリーが10月9日正午に締め切られ、大会事務局が全27チームのエントリー選手を発表した。 今季の「3強」と目される3校が優勝争いの軸で、5連覇が懸かる駒大、学生駅伝3冠を狙う青学大、初優 […]

NEWS 國學院大は初Vへ平林清澄と山本歩夢が順当にエントリー!! 青木瑠郁、高山豪起ら3年生6人登録/全日本大学駅伝

2024.10.09

國學院大は初Vへ平林清澄と山本歩夢が順当にエントリー!! 青木瑠郁、高山豪起ら3年生6人登録/全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝のチームエントリーが10月9日正午に締め切られ、大会事務局が各校のエントリー選手を発表した。國學院大はともに4年生で、エースの平林清澄、前回2区を担った山本歩夢が順当にエントリーされた。 4年生は平 […]

NEWS 青学大は太田蒼生、黒田朝日、鶴川正也の強力布陣! 主将・田中悠登、1年生4人もエントリー/全日本大学駅伝

2024.10.09

青学大は太田蒼生、黒田朝日、鶴川正也の強力布陣! 主将・田中悠登、1年生4人もエントリー/全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝のチームエントリーが10月9日正午に締め切られ、大会事務局が各校のエントリー選手を発表した。青学大はエースの太田蒼生(4年)や日本選手権5000m4位の鶴川正也(同)、10000m27分台の黒田朝日 […]

NEWS V5狙う駒大は篠原倖太朗、佐藤圭汰がエントリー! 伊藤蒼唯、山川拓馬、桑田駿介も順当に登録/全日本大学駅伝

2024.10.09

V5狙う駒大は篠原倖太朗、佐藤圭汰がエントリー! 伊藤蒼唯、山川拓馬、桑田駿介も順当に登録/全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝のチームエントリーが10月9日正午に締め切られ、大会事務局が各校のエントリー選手を発表した。5連覇が懸かる駒大は主将の篠原倖太朗(4年)と佐藤圭汰(3年)の2人が順当に登録された。 長くレースから離 […]

NEWS 【男子走高跳】畝地雄大(鹿児島南2)2m15=高2歴代8位タイ

2024.10.08

【男子走高跳】畝地雄大(鹿児島南2)2m15=高2歴代8位タイ

10月4日~6日に行われた九州高校新人(大分・レゾナックドーム大分)の最終日、男子走高跳で畝地雄大(鹿児島南2)が高2歴代8位タイ、大会新、鹿児島県高校新の2m15をクリアして優勝した。 畝地のこれまでの自己ベストは9月 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年10月号 (9月13日発売)

2024年10月号 (9月13日発売)

●Paris 2024 Review
●別冊付録/学生駅伝ガイド 2024 秋
●福井全中Review
●東京世界選手権まであと1年
●落合晃の挑戦

page top