HOME 国内、大学

2021.09.18

10000m日本人トップは関学大・上田颯汰!ラスト勝負で創価大・嶋津を下す/日本IC
10000m日本人トップは関学大・上田颯汰!ラスト勝負で創価大・嶋津を下す/日本IC


◇日本インカレ(9月17~19日/埼玉・熊谷スポーツ公園)1日目

6人の留学生が飛び出した男子10000m。日本人では山田真生(立命大)が食らいつくも、2400m付近から徐々に引き離される。トップ集団は5000mを13分58秒で通過した。日本人グループは5000mを14分33秒ほどで通過。主に集団を引いたのが上田颯汰(関学大)だった。

広告の下にコンテンツが続きます

「山田さんが前でレースを進めるのは想定内だったので、つかまえられる位置で走りました。とにかく積極的なレースがしたくて、山田さんを倒すぞ、という気持ちでした」

日本人集団は5700m付近で山田を飲み込むと、徐々に人数が削られていく。7000m通過時では7人に絞られた。残り3周で嶋津雄大(創価大)が日本人トップに立つと、最後は白いキャップをかぶった上田との一騎打ちになった。

残り1周で、上田がキャップを脱ぎ捨ててスパート。「ラスト勝負は正直、自信がなかったんですけど、『負けたくない』という気持ちは自分の方が上だと思いました」という伏兵が嶋津を突き放して、最後は両手を広げてフィニッシュラインに飛び込んだ。

28分52秒63で日本人最上位となる5位。上田は関大一高(大阪)の出身で、高校時代の5000mベストは14分25秒93だった。インターハイは1500mに出場。関東の大学で勝負したい気持ちを持っていたが、家庭の事情もあり、関西に残ることを決意した。昨年の日本インカレは10000mにエントリーしながら、出場枠(ターゲットナンバー)に届かず悔しい思いをしている。全日本大学駅伝は2年連続で3区を任され、1年時は区間8位、2年時は区間6位と好走。しかし、昨年は「区間5位以内」という目標に1秒届かなかった。さまざまな思いが重なり、「打倒・関東」の熱い気持ちは沸騰していた。

今夏は昨年(460km)を大きく上回る800km(8月)以上を走り込む。日本インカレのスタートリストを見て、「5000mのほうが強豪校のエース級がエントリーしていたので10000mでは最低でも日本人トップを取るつもりでした」と気合は十分だった。

今後は10月の出雲駅伝と11月の全日本大学駅伝で関東勢との『再戦』が待っている。

「駅伝では今回出場しなかった関東勢のエース級にも勝てるようにしたい。主要区間で区間3位以内が目標です。できれば日本人トップを奪いたい」

学生最高の舞台で関東勢を驚かせた関西学大の上田颯汰。もう『サプライズ』とは呼ばせない。

◇日本インカレ(9月17~19日/埼玉・熊谷スポーツ公園)1日目 6人の留学生が飛び出した男子10000m。日本人では山田真生(立命大)が食らいつくも、2400m付近から徐々に引き離される。トップ集団は5000mを13分58秒で通過した。日本人グループは5000mを14分33秒ほどで通過。主に集団を引いたのが上田颯汰(関学大)だった。 「山田さんが前でレースを進めるのは想定内だったので、つかまえられる位置で走りました。とにかく積極的なレースがしたくて、山田さんを倒すぞ、という気持ちでした」 日本人集団は5700m付近で山田を飲み込むと、徐々に人数が削られていく。7000m通過時では7人に絞られた。残り3周で嶋津雄大(創価大)が日本人トップに立つと、最後は白いキャップをかぶった上田との一騎打ちになった。 残り1周で、上田がキャップを脱ぎ捨ててスパート。「ラスト勝負は正直、自信がなかったんですけど、『負けたくない』という気持ちは自分の方が上だと思いました」という伏兵が嶋津を突き放して、最後は両手を広げてフィニッシュラインに飛び込んだ。 28分52秒63で日本人最上位となる5位。上田は関大一高(大阪)の出身で、高校時代の5000mベストは14分25秒93だった。インターハイは1500mに出場。関東の大学で勝負したい気持ちを持っていたが、家庭の事情もあり、関西に残ることを決意した。昨年の日本インカレは10000mにエントリーしながら、出場枠(ターゲットナンバー)に届かず悔しい思いをしている。全日本大学駅伝は2年連続で3区を任され、1年時は区間8位、2年時は区間6位と好走。しかし、昨年は「区間5位以内」という目標に1秒届かなかった。さまざまな思いが重なり、「打倒・関東」の熱い気持ちは沸騰していた。 今夏は昨年(460km)を大きく上回る800km(8月)以上を走り込む。日本インカレのスタートリストを見て、「5000mのほうが強豪校のエース級がエントリーしていたので10000mでは最低でも日本人トップを取るつもりでした」と気合は十分だった。 今後は10月の出雲駅伝と11月の全日本大学駅伝で関東勢との『再戦』が待っている。 「駅伝では今回出場しなかった関東勢のエース級にも勝てるようにしたい。主要区間で区間3位以内が目標です。できれば日本人トップを奪いたい」 学生最高の舞台で関東勢を驚かせた関西学大の上田颯汰。もう『サプライズ』とは呼ばせない。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.03.02

クラフティア3名退部 24年別大マラソン6位の吉岡智輝 女子の森田真帆と遠藤凜々羽も

クラフティア陸上競技部は3月2日、男子長距離の吉岡智輝と、女子長距離の森田真帆、遠藤凜々羽の3選手が2月末に退部したと発表した。 吉岡は佐賀・白石高から順大に進学。大学時代は箱根駅伝に出走経験はなかったが、4年時の21年 […]

NEWS しまむらに棚池穂乃香が新加入! 「私らしく突っ走っていく」 京産大、大塚製薬などで活躍した28歳

2026.03.02

しまむらに棚池穂乃香が新加入! 「私らしく突っ走っていく」 京産大、大塚製薬などで活躍した28歳

しまむら陸上部は3月2日、棚池穂乃香が新たに加入したと発表した。入社は1月16日付。 棚池は滋賀県出身の28歳。草津東高では全国大会への出場はなかったが、京産大では1年時から日本インカレや全日本大学女子駅伝に出走するなど […]

NEWS 西鉄に帝京大主将・柴戸遼太、國學院大・渡辺峻平、山梨学院高・ムティアニが加入!

2026.03.02

西鉄に帝京大主将・柴戸遼太、國學院大・渡辺峻平、山梨学院高・ムティアニが加入!

西鉄陸上部は3月2日、4月1日付で帝京大・柴戸遼太、國學院大・渡辺峻平、山梨学院高のフェリックス・ムティアニが加入すると発表した。 福岡県出身の柴戸は大分東明高時代に2年連続で全国高校駅伝1区を出走。3年時には1500m […]

NEWS 積水化学 田浦英理歌が退部 クイーンズ駅伝で23年優勝メンバー 24年は1区区間賞

2026.03.02

積水化学 田浦英理歌が退部 クイーンズ駅伝で23年優勝メンバー 24年は1区区間賞

積水化学女子陸上競技部が3月2日、SNSを更新し、田浦英理歌が2月28日に退部したと発表した。 田浦は熊本県出身の26歳。ルーテル学院高から東洋大を経て2022年に積水化学に入社した。23年の全日本実業団対抗女子駅伝(ク […]

NEWS 棒高跳・飯塚俊介が5m07の中学新! 高校は井上直哉が大会新V/高松室内跳躍競技会

2026.03.02

棒高跳・飯塚俊介が5m07の中学新! 高校は井上直哉が大会新V/高松室内跳躍競技会

第9回高松室内跳躍競技会が2月28日、3月1日に香川県の屋島レグザムフィールド室内競技場で行われ、1日の中学男子棒高跳で飯塚俊介(KPVC/片柳中3埼玉)が5m07の日本中学新記録を樹立した。 飯塚は中学2年生だった24 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年3月号 (2月14日発売)

2026年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
大阪国際女子マラソン
矢田みくにインタビュー
追跡箱根駅伝

page top