写真/時事
◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技7日目
陸上競技6、7日目にかけて行われた男子十種競技で、また新たな歴史が刻まれた。
2日間10種目を行って得点を競う十種競技。走跳投をこなす姿は「キング・オブ・アスリート」と呼ばれ尊敬される。
東京五輪のキングはカナダのD.ワーナー。9018点をマークしてこの種目同国初優勝。04年R.シェブルレと16年A.イートン(米国)が作った五輪記録8893点を上回るオリンピックレコード、五輪で初めて9000点を超え。史上4人目の9000点オーバーデカスリートとなった。
過酷な真夏の東京で2日間戦い抜きながら、各種目で衝撃的なパフォーマンスを繰り広げた。
ワーナーは1種目めから10秒12の五輪十種競技記録をマーク。続く走幅跳でも8m24の大ジャンプを見せた。2日目の110mハードルでも13秒46。いずれも単独種目世界大会で戦えるレベルだった。
前回リオ五輪は銅メダル。世界選手権では17年ロンドン5位、19位ドーハ3位と頂点に届いていなかったが、東京五輪で見事に王座に就いた。
また、女子七種競技では、N.ティアム(ベルギー)が6791点で、J.J.カーシー(米国)に続く史上2人目の連覇を達成した。
●ワーナーの種目別記録
9018点
100m10.12
走幅跳8.24
砲丸投14.80
走高跳2.02
400m47.48
110mH13.46
円盤投48.67
棒高跳4.90
やり投63.44
1500m4.31.08
●ティアムの種目別記録
6791点
100mH13.54
走高跳1.92
砲丸投14.82
200m24.90
走幅跳6.60
やり投54.68
800m2.15.98

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.05.15
デフリンピック日本代表に円盤投・湯上剛輝が選出 男子100mで連覇目指す佐々木琢磨らも代表入り
5月15日、日本デフ陸上競技協会は今年11月に開催される東京2025デフリンピックの日本代表を発表した。 代表は今月5日から6日にかけて行われた、第22回日本デフ陸上選手権の成績を元に選考され、サポートメンバーを含めて男 […]
2025.05.15
伊奈総合女子両リレー優勝 渡邊紗莱が棒高跳3m95の県高校新 男子対校は川口市立6年ぶりV/IH埼玉県大会
広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。埼玉県大会は5月12日~15日の4日間、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、各種目で好記録が生 […]
2025.05.15
世界陸上女子走幅跳・三段跳メダリストのベフ・ロマンチュクに暫定資格停止処分 テストステロンの使用疑い
世界陸連(WA)の独立不正監査機関「アスレティックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は5月15日、女子走幅跳と三段跳の2種目で活躍しているM.ベフ・ロマンチュク(ウクライナ)に暫定資格停止処分を下したことを発表した […]
2025.05.15
SUBARUのキプランガット・ベンソンが退部 U20世界選手権5000m金、ダイヤモンドリーグ出場
SUBARUは5月8日付で、キプランガット・ベンソンが退部したと発表した。 ベンソンはケニア出身の21歳。U20世界選手権5000mで金メダルを獲得し、2021年からSUBARUに加入した。22年のニューイヤー駅伝(全日 […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析