東京五輪男子50㎞競歩代表の鈴木雄介(富士通)がコンディション不良のため、代表を辞退することを明らかにした。所属先の富士通が6月22日に発表した。補欠だった勝木隼人(自衛隊体育学校)が入れ替わりで代表に内定した。
2019年秋のドーハ世界選手権同種目で金メダルを獲得して早々と五輪代表内定を決めていたが、酷暑、深夜開催という過酷な条件の中で途中何度も立ち止まるほどのレースのダメージは思いのほか深かった。20年3月の全日本競歩能美大会20㎞で4位と回復の兆しを見せてはいたが、コロナ禍で東京五輪が延期になって以降は、さらに体調が低下。春先にトレーニングを再開したが、五輪で戦うための高負荷のトレーニングができるまでには至らなかったという。
鈴木は所属先を通じて、「このたび、東京2020オリンピック陸上競技男子50km競歩代表を辞退する決断をいたしました。前回のオリンピック出場が叶わなかった時から、東京2020オリンピックには必ず出場し、金メダルを獲得することを強く望んで練習に取り組んできました。しかし、自分が望む結果を得るための状態まで仕上げていくことは困難と判断し、今般の決断にいたりました。日頃からご支援・ご声援いただいている皆様、そして地元石川県の方々をはじめ、楽しみにしてくださっていた皆様の期待に沿うことができず心苦しい思いです。悔しい気持ちもありますが、日本競歩チームの一員として、出場する選手を応援していきたいと思います。今後は、コンディションを整えながら、徐々に試合に復帰していければと考えています。来年の世界陸上、そして次回のオリンピックでは金メダルを目指せるように頑張りたいと思いますので、今後もご支援・ご声援よろしくお願いいたします」とコメントした。
五輪は2012年ロンドン大会で20㎞36位。2015年に20㎞で今も残る世界記録(1時間16分36秒)を樹立したが、その後に股関節周辺のケガで同年の北京世界選手権を途中棄権した後、長期スランプに陥った。50㎞に距離を延ばし、日本選手権で当時日本記録(3時間39分07秒)を打ち立てて復活優勝を飾り、ドーハの快挙につなげていたが、苦渋の決断に至った。
■陸上競技部 福嶋正監督コメント
東京2020オリンピック陸上競技の代表内定は、ドーハ世界陸上競技選手権大会で金メダルを獲得したことで本人が勝ち取ったものであり、本人の決断を尊重したい。これまでも苦しい時があったが、周囲の方々の支えもあって乗り越えてきました。また元気な姿で競技を再開できるようチームとしてサポートしていきたいと思っています。ご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
■陸上競技部 今村文男競歩ブロック長コメント
スタートラインに立たせることができず、本人、そして期待していただいた方々には大変申し訳なく思っています。まずは本人の体調の回復を優先し、次の大会やその先の世界陸上競技選手権大会に向けて引き続きサポートしていきたいと思います。
東京五輪男子50㎞競歩代表の鈴木雄介(富士通)がコンディション不良のため、代表を辞退することを明らかにした。所属先の富士通が6月22日に発表した。補欠だった勝木隼人(自衛隊体育学校)が入れ替わりで代表に内定した。
2019年秋のドーハ世界選手権同種目で金メダルを獲得して早々と五輪代表内定を決めていたが、酷暑、深夜開催という過酷な条件の中で途中何度も立ち止まるほどのレースのダメージは思いのほか深かった。20年3月の全日本競歩能美大会20㎞で4位と回復の兆しを見せてはいたが、コロナ禍で東京五輪が延期になって以降は、さらに体調が低下。春先にトレーニングを再開したが、五輪で戦うための高負荷のトレーニングができるまでには至らなかったという。
鈴木は所属先を通じて、「このたび、東京2020オリンピック陸上競技男子50km競歩代表を辞退する決断をいたしました。前回のオリンピック出場が叶わなかった時から、東京2020オリンピックには必ず出場し、金メダルを獲得することを強く望んで練習に取り組んできました。しかし、自分が望む結果を得るための状態まで仕上げていくことは困難と判断し、今般の決断にいたりました。日頃からご支援・ご声援いただいている皆様、そして地元石川県の方々をはじめ、楽しみにしてくださっていた皆様の期待に沿うことができず心苦しい思いです。悔しい気持ちもありますが、日本競歩チームの一員として、出場する選手を応援していきたいと思います。今後は、コンディションを整えながら、徐々に試合に復帰していければと考えています。来年の世界陸上、そして次回のオリンピックでは金メダルを目指せるように頑張りたいと思いますので、今後もご支援・ご声援よろしくお願いいたします」とコメントした。
五輪は2012年ロンドン大会で20㎞36位。2015年に20㎞で今も残る世界記録(1時間16分36秒)を樹立したが、その後に股関節周辺のケガで同年の北京世界選手権を途中棄権した後、長期スランプに陥った。50㎞に距離を延ばし、日本選手権で当時日本記録(3時間39分07秒)を打ち立てて復活優勝を飾り、ドーハの快挙につなげていたが、苦渋の決断に至った。
■陸上競技部 福嶋正監督コメント
東京2020オリンピック陸上競技の代表内定は、ドーハ世界陸上競技選手権大会で金メダルを獲得したことで本人が勝ち取ったものであり、本人の決断を尊重したい。これまでも苦しい時があったが、周囲の方々の支えもあって乗り越えてきました。また元気な姿で競技を再開できるようチームとしてサポートしていきたいと思っています。ご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
■陸上競技部 今村文男競歩ブロック長コメント
スタートラインに立たせることができず、本人、そして期待していただいた方々には大変申し訳なく思っています。まずは本人の体調の回復を優先し、次の大会やその先の世界陸上競技選手権大会に向けて引き続きサポートしていきたいと思います。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.10
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
2025.12.10
前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]
2025.12.10
15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]
2025.12.10
99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025