
東京五輪テストイベント(コンチネンタルツアー・ゴールド)の男子400mハードルで好記録が連発した。
法大2年生の黒川和樹が、昨年マークした49秒19を大きく更新する日本歴代10位タイ、学生歴代5位タイの48秒68をマーク。東京五輪参加標準記録の48秒90を突破した。それだけで終わらず、2位の山内大夢(早大)が48秒84、3位に入ったドーハ世界選手権代表の豊田将樹(富士通)も48秒87で続く、3人が東京五輪参加標準記録を突破した。
黒川は前半から持ち味のスピードを見せ独走。追い風の影響もあり、13歩で「ハードルが近くなるほど身体が動いた」と言う。それでも「9、10台目で崩れて膝がカクッとなってしまった。あと0.3秒はタイムが変わったと思います」と悔やむ。
中学時代は四種競技に取り組み、走高跳が得意だった。山口・田部高に入学し、400mと110mハードルの記録が伸びたことから1年から400mハードルに挑戦。地元・山口ではそのポテンシャルを早くから評価されてきた期待の選手だった。法大ではOBの豊田らと練習をともにしたことでさらにレベルアップ。昨年出した49秒19はU20日本歴代3位で、あの為末大のU20日本記録49秒09に迫って見せた。法大監督を務める苅部俊二、為末、豊田と『法大ヨンパー』の“DNA”を継承している。
日本選手権で3位以内に入れば東京五輪代表に内定するが、「このままでいくと日本選手権は不安なので、崩れた最後のところを修正して日本選手権で勝ちきりたい」と語った。
2位の山内は「正直、49秒中盤くらいを狙っていたので、自己ベストは出ると思っていましたが、参加標準記録はビックリです」と驚きの表情。「スピードがついたことで得意の後半で勝負できた」とラスト追い込んで強さを発揮。「タイムを出したからといって油断せずに日本選手権に臨みたい」と身を引き締めた。
豊田は「今シーズン絶望的かと思った」というほど春から絶不調だったが、「何がよかったかまだわかりません。正直驚いています」と苦笑いするも「ハードルをぶつけず、競るようなレースができた」と久しぶりの快走にホッとした様子。「ポイント(によるワールドランキング)でなく、記録を突破できたので、日本選手権で順位を取れるように」と6月の決戦に向けて意気込んでいた。
ドーハ世界選手権の安部孝駿(ヤマダホールディングス、今大会4位)も参加標準記録を突破済み。ここまでの4人が6月の日本選手権で3位以内に入った段階で東京五輪代表に内定する。
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黒川は前半から持ち味のスピードを見せ独走。追い風の影響もあり、13歩で「ハードルが近くなるほど身体が動いた」と言う。それでも「9、10台目で崩れて膝がカクッとなってしまった。あと0.3秒はタイムが変わったと思います」と悔やむ。
中学時代は四種競技に取り組み、走高跳が得意だった。山口・田部高に入学し、400mと110mハードルの記録が伸びたことから1年から400mハードルに挑戦。地元・山口ではそのポテンシャルを早くから評価されてきた期待の選手だった。法大ではOBの豊田らと練習をともにしたことでさらにレベルアップ。昨年出した49秒19はU20日本歴代3位で、あの為末大のU20日本記録49秒09に迫って見せた。法大監督を務める苅部俊二、為末、豊田と『法大ヨンパー』の“DNA”を継承している。
日本選手権で3位以内に入れば東京五輪代表に内定するが、「このままでいくと日本選手権は不安なので、崩れた最後のところを修正して日本選手権で勝ちきりたい」と語った。
2位の山内は「正直、49秒中盤くらいを狙っていたので、自己ベストは出ると思っていましたが、参加標準記録はビックリです」と驚きの表情。「スピードがついたことで得意の後半で勝負できた」とラスト追い込んで強さを発揮。「タイムを出したからといって油断せずに日本選手権に臨みたい」と身を引き締めた。
豊田は「今シーズン絶望的かと思った」というほど春から絶不調だったが、「何がよかったかまだわかりません。正直驚いています」と苦笑いするも「ハードルをぶつけず、競るようなレースができた」と久しぶりの快走にホッとした様子。「ポイント(によるワールドランキング)でなく、記録を突破できたので、日本選手権で順位を取れるように」と6月の決戦に向けて意気込んでいた。
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