2026.07.31
◇全国高校総体(インターハイ、7月30日~8月5日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)1日目
高校アスリートの祭典、インターハイの1日目が行われ、高校日本一を決める熱戦の幕が上がった。
男子走高跳の佐生凛太郎(武南3埼玉)は6月の北関東大会を2m09の自己ベストで制していたが、「高校では初めての全国大会。すごく緊張していたので、まさか優勝できるとは思っていませんでした」と、自身も驚く初の栄冠となった。
ただ、試合運びは誰よりも冷静で順調に見えた。「2m04までは一発で行けると思っていて、2m07からが勝負。高い高さになってくると、力みとかで跳べなくなるので、力まず跳ぶことを目標にしていました」と語る。
その言葉通りに、1m98、2m01、2m04とすべて1回でクリア。8人が挑み、7人が跳べなかった2m07も、佐生だけが1回目に鮮やかに成功して勝負を決めた。
昨季は「初戦で足首を怪我して、9月ぐらいまではずっと1m90ぐらいの記録しか出なかった」とシーズンのほとんどを棒に振った。
しかし、高校最後の今季に向けては、「インターハイで活躍する。表彰台立つ」と自らに言い聞かせながら練習に励んだという。
時間の経過とともに優勝した喜びが徐々に湧き上がってきた佐生だが、100%満足しているわけではない。
「歴代の優勝者と比べると記録は低いほうですし、目標にしていた2m10も跳べなかったので、これからの大会では、もっとレベルの高い記録を残して頂点に立ちたいなと思いました」
インターハイ王者という称号は、佐生をさらに上のレベルへと引き上げるだろう。
2m04をクリアした7人の中では、試技回数などの差で前回4位タイの黒田義斗(福岡第一2福岡)が2位、昨年のU18大会覇者の石川大介(安城学園3愛知)が3位を占めた。
ほかには、男子やり投で昨年の国スポ王者・松本一颯(森村学園3神奈川)が1回目に64m77を投げて快勝した。
男子八種競技では、前半の4種目を終えて3157点をマークした北村澪音(洛南3京都)が暫定順位。工藤条士(東海大仰星3大阪)が3133点、中村有輝(諫早農3長崎)が3096点で続く。
女子では、400m予選で前回覇者のバログン・ハル(市川3千葉)がただ1人、54秒台の54秒96で全体トップ。明日のタイムレース決勝で高校記録(52秒52)更新を目指す。
1500m予選は2024年全中Vの井上佳奈(山形城北2)が4分23秒01で全体トップ。9大会ぶりの日本人優勝となるか。
今大会は暑熱対策として大会期間が例年より2日長い7日間での開催となり、競技時間も17時以降スタートとスケジュールが大幅に変更。また、200m以下のトラック種目は予選、準決勝、決勝の3ラウンド制を採用する一方、両リレーと400m、800m、400mハードルは、予選と決勝のラウンド制とタイムレース決勝を併用する。
跳躍種目は男子棒高跳を除いて予選なしの1発決勝。投てき種目は予選、決勝の2ラウンド制で、試技数は予選2回、決勝は前半2回、トップ8はプラス3回となる。
文/小野哲史
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